わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

黒式尉 その3

2011年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム

さて、黒式尉を作り始めてから2週間。すでに「仕上げ彫り」に近い段階まで進んでいる。これはちょっと早すぎるぐらいだ。過去には般若を1ヶ月で完成させた経験もあり、作業が早いのは承知していたものの、今は3個の能面を同時に作っているのだ。その環境でもう仕上げの段階に突入していると言うことは、いかに暇をもてあまし、作業に集中していることが分かる。

ただ、実は他の能面2個は彩色の段階で、上塗りをしたまま放置している。だから、まだ完成していない。それらをほったらかしにしたまま、黒式尉だけを作っているという話が本当だ。

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上は26日の段階。前回紹介したところから表面を紙ヤスリできれいにしてみたところ。表面が滑らかになったことで、顔の表情がよく見えるようになったり凹凸の具合も良くわかり、修正に都合がよい。鼻の穴もあけたし。

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これは昨日29日の段階だ。目を彫ったり唇の部分を削ったりしている。特に目の部分は作業が細かいので気を遣うのだ。力が入るとついつい割れてしまうから、使う彫刻刀の種類を頻繁に変えながら割れない程度に彫っていく。これが大変で肩や腕がしびれてしまう。

この後は、書き込んだ線に沿って「ひだ」というか皺と言おうか、その部分を彫っていくことになる。そうすれば全体的な彫りが終わる。さらにあご部分を鋸で切り取る作業もあり、そうして出来上がるのだ。

黒式尉は10月26日までに完成すればいい。まだ一ヶ月もあるから、作業期間は余裕である。あわてずにじっくり作業時間を掛けて、きちんと作ることにしたい。




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黒式尉その2

2011年09月22日 | 日記・エッセイ・コラム

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黒式尉は上の写真の通り。前回紹介した写真は自分が作ったもので、本物ではない。で、上の写真が本物だ。個人所有の面のようだが、国立能楽堂のパンフレットに載っているもので、恐らく貴重なものだろう。黒式尉はこのパンフレットにまだたくさん載っていたものの、よく見える面を紹介したもの。これを見本に作っている。もっとも、これにそっくり出来るとは思っていないが、似たものが出来ると考えている(という願望だが・・・)

さて、自分の作業過程はどうなっているのかと言えば以下の通り。

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先週までの作業過程。今回はあまり気合いを入れていないため、あまり進んでいない。というよりは小面と中将の彩色も進めているから、こっちも見ながら作業を進めている状況だ。

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21日の様子。大まかな形まで彫り進んでいる。ここまでくれば楽ちんだ。図面や写真を見ながらそれに合わせて彫っていくにしても、一通り形が出来ているので「中彫り」の段階と言っての良いだろう。少しでも本物に近づけるべく十分注意しながら彫っているが、それでも手元が狂うことは当然ある。そこが素人の趣味の範疇と考えて進めているから、あまり気にしないことにしている・・・と、強がりを言っているのだ。


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停電での準備

2011年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

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ランタンである。停電の準備と言うことだが、懐中電灯は何個か持っているし充電式の非常灯(コンセントに差しておくタイプ)も付けている。しかし、今回の東日本大震災では停電が何時間も続いた。その時はろうそくを灯して明かりを確保していた。幸いにも当地方では2日間ほどの停電で電気が回復しており、長時間の停電を経験する事はなかったものの、その後にはろうそくも電池も売り切れて大変な目にあった。

さすがに大震災から半年を過ぎたことから、電池やろうそく、懐中電灯、ガソリン携行缶など、当時全く消えてしまった品々が充実してきたので、とりあえずは「明かり」を手に入れたという話である。

このランタンは、単一乾電池4本で100時間以上は点灯するというLEDタイプのもの。メーカーも一応はアウトドアー商品を専門に提供するコールマンと言われるメーカー品だが、なんと言ってもMade in China には変わりはない。従って若干の傷がついていたり品質に難点があるのはやむを得ないないだろう。その分安いのかも知れないが、¥3980なら我慢をするべきか。

同じランタンでも、ガスを使ったものや小型の蛍光管を使ったものはたくさん置いていた。同じLEDランタンでも他のメーカー品は多くあったものの、上記のものは1個しかなかった。売れたのか時期が過ぎたのかは知らないが・・

今後は更に電気を使わない暖房機(いわゆる灯油ストーブで1万円前後のもの)も買った方が良いかもしれない。いずれにしても、食料品や飲料品を始めとする防災品への準備を真剣に考える時期でもあろう。

いや、次の大災害がくる頃にはもう死んでいるから、余計な心配は無用かな???


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黒式尉

2011年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

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「黒式尉」。「こくしきじょう」と読む。いわれや、どの能舞いに使われる能面かは、他を調べたら分かるからここでは書かない。これは2006年に作っていたもので、その辺に飾っているが今回久しぶりに作ってみることにした。

「「黒式尉」は私の作品にはあまり出てこないが、実際にここ10年間に一個しか作っていない。一番多いのは小面で、6個目を今作っている。7月末には5個目が完成していた。が、教室の他の生徒がまだ製作の途中であり、私だけが手持ちぶたさの日々を送るのも具合が悪いので、8月以降6個目に挑戦していたのだ。更には中将も2個目を同時進行で作っていた。だから8月と9月はその製作に費やしており、作業はほぼ毎日行っていた。

それらも一応完成に近づき、いまは彩色の段階に入っている。ただ、彩色はすぐにも終わってしまいそうだ。そうするとまた暇になってしまうので、先生に頼んで材料を手に入れたという話。

さっそく、昨日から黒式尉の製作作業に入っていたが、2日目にして次の通りである。

「その1」

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「その2」

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まだ2日目だし、小面と中将の彩色も途中だから、黒式尉の製作だけを進めているわけではない。それでも形が見えてきているから、作業をやっていても楽しいのだ。ところで、この姿は見たことがあると思う。実はこの形は「翁」なのだ。そう、翁は別名「白式尉(はくしきじょう)」と呼ばれている。実は翁の型紙を使って黒式尉を作っているのだ。翁と黒式尉は色使いが違ったり眉毛やひげの一部が違うものの、外観や作りはほとんど同じ。だから翁の型紙を使って黒式尉を作っても何ら違和感はない。製作の終盤段階で黒式尉特有の彫り込みを入れれば、それで翁ならぬ黒式尉が完成するという具合になる・・・とおもう。

で、これは予定では10月いっぱいをかけて作るつもり。その後は別の面を作りたいという希望を、先生に出している。次は神楽面になるだろう。



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大空へ その2

2011年09月07日 | 日記・エッセイ・コラム

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8月16日に書き込んでいた「ミスビードル号」の記念飛行の続編だ。前回はテスト飛行の姿を紹介したが、記念式典が行われた8月18日はあいにくの雨で、視界も悪く飛行が危ぶまれていたものの、パイロットが根性を出して視界不良のなか、記念飛行を強行した。ただ、記念式典会場上空を一度だけ低空飛行して終了したようだ。私は雨だったから会場には行かなかったので、テスト飛行を見たのが最後だと思っていた。

さて、月が変わって9月4日は三沢基地航空祭が行われた。ちょうど台風12号の進路上に三沢基地があり、大雨になる予報もあって当てにしていなかったところ、当日はなぜか天気が良く絶好の飛行日和となった。しかも、この日にミスビードル号が三沢市でのラストフライトが行われるという。そして出かけて撮ったのが上の写真。

それに先立ち、会場を滑走する雄姿を大観衆の前に現した。それば次の写真。

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いよいよ離陸だが、風が若干強かったにもかかわらず、ゆらゆらしながらも100mも滑走したかと思ったら割と簡単に飛び上がり、その優雅な姿を披露したものだ。

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で、最初の写真に戻って、会場上空を2度ほど飛行して着陸した。紹介した写真はいずれも午後に飛行をしたときのもので、午前中にもデモフライトを行っている。この時たまたま太陽が雲に隠れたために暗く撮れており、見せるほどではない。で、午後の部は幸いにも雲が切れて太陽もきれいに当たったことから、鮮やかな赤色の機体がよく映えてきれいだった。

このミスビードル号の記念飛行を見るために航空祭に出かけた様なものだから、これで一応は大満足と言うことか。

最後に、滅多に見られないB-52の姿を。

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この大型機が目の前を飛行する姿は圧巻でもあり、他の基地で行われる航空祭でも滅多に登場はしないだろう。それでも爆撃機であることで、戦いの道具には違いない。まあ、航空祭そのものが戦いの道具の一般公開の場だから、こんな航空機が登場しても良いか。それにしても航空機マニアにとってはうれしい限りに違いない。




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