わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

生成り5 その2

2019年12月13日 | 能面

今月も第2週を終わろうとしている。

2日から作業を始めた「生成り5」であるが、すでに2週間を目前に控え、ずいぶんと作業も進んだと思う・・・が、まあ、その通りの進み具合でもある。

上は6日の写真。かなり全体像が見えてきており、ほぼ全容も見えている。特に、目の位置をきちんと決めて彫り、ここを基準に他の部分を彫っていくから、この段階までくれば、後は容易に作業も進んでいく・・・はず。

さて、上の写真は7日だが、まぶた部分に何やら修正箇所が見える。図面の下書きをきちんと転写し、それに沿って彫っていたはずだが、どうもバランスが悪い。改めて図面や参考写真を検証してみると、まぶた部分が5mmほど余計に切り取られた感じがしたために、いわゆる「覆い被さったまぶた」を再現する事にした。それが上の修正箇所だ。

見た感じではちょっとの変化なのだが、これで十分に「まぶたが下がった感じ」に修正されたから、OKだろう。

上は9日。目の形を彫り込んでいる。更には一番面倒な口の部分の細工を始めたところだ。この段階では、裏彫りも3度ほど実施しているから、かなりの深さになっており、ほぼ最終段階だろう。また、他の部分にもかなりの修正が入っているから、ある程度の日数がかかっているにもかかわらず、大きな変化は見られない。

で、上が13日だ。鼻の形や穴、頬の部分、あるいは額(ひたい)の修正なども含めて、顔全体の細かい修正作業に時間を費やしている。

1枚目の写真からほぼ一週間ほど経ったところで、このあたりまで作業が進んでいる。この状態はおおむね75%程度の完成度とも言えるから、ずいぶんと速いかな。ただ、今後は口の中を裏側に貫通させる作業があり、前回の「蛇」でも書いたように、これだけで数日が必要になってしまうほどのめんどくさい作業なのだ。

 

そうそう、風邪を引いた気配があった。ただ、熱や頭痛、咳、鼻水などもなく、単にのどがザラザラっぽい感じだったので、医者に行くほどではないと判断し、市販の風邪薬を飲み、更にトローチやのど飴をなめてごまかし、「自宅療養」の形で過ごしている。

11月にはインフルエンザの予防接種をしており、ここ数年は冬の時期には風邪を引いていない。なので、さすがに「あれれ」と思ったあたりかな。

原因は、1日に公会堂で行われた日本舞踊の発表会に出かけており、200~300人の観客の中、3時間以上も踊りを見ていた。結果「そこで誰かに風邪をうつされた」と考えている(?)が、すでに2週間を過ぎているから、そろそろ回復しても良い頃かな。

 

 

 

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生成り5 その1

2019年12月04日 | 能面

今月から、予告通り「生成り(なまなり)」の作業が始まった。タイトルの通り「5」なので、5個目である。その過去を改めて見てみると・・・

1個目:2012年8月12日 ~ 9月20日

2個目:2012年9月21日 ~ 10月24日

3個目:2016年3月17日 ~ 4月19日

4個目:2017年12月10日 ~ 2018年2月8日

5個目:2019年12月2日 ~

という具合。1個の作業期間を見ると、おおむね1ヶ月以上かかっているのが分かる。

この場合、前回もちょっと触れたが、いわゆる「女の怨念」を表現するお面として「生成り → 般若 → 蛇」となっているらしい。そのため、これらを一組のお面として捉えた場合、3種類のお面を一気に彫った方が都合がよろしい。

というわけでもないが、一応はそれに準じて彫っているつもり。従って、この3種類のお面は、最低でも5組、計15個を彫っている勘定になる。実際、我が家で展示しているお面を見れば、それだけの数があるのだ。ただ、般若だけはもっと多く、計9個彫っているが、それは、ある期間に腕試しで彫っていたものだろう。

さて、今回も見本は先生が彫ったもので、それが下の写真。以前からこれを元に図面を作成しているので、今回もそれを活用した。

下は、先生が彫った見本を元に、自分で彫った「生成り」だ。この程度で完成すればOKだろう。さて、これは2個目だから、すでに7年前の作品になる。この頃は、まだまじめに「見本を忠実に再現することに意欲を持っていた」が、最近はそんな気力も失せてしまっているところ。反省・反省!

下は作業開始の2日の状態。形に合わせておおざっぱに切り取ったところだ。

下は同じく2日の作業結果だが、このあたりまでの元気しかかない毎日だ。

下は、気合いを入れて作業をしたところ。3日の結果だが、ここまでの過程なら、かなり進んでいるようにも見える。いや、実際にかなり気合いが入っていたから、一日の作業としてはずいぶんと進んだし、大まかな形も見えてきたところだ。

特に、顔(頭部)と一体化した角(つの)を彫り出し、整形するために、結構な苦労を必要とする部分だ。これは生成り特有の構造でもある。いや、めんどうだったな。

下は4日だ。上の写真から目の部分の「あたり」を付け、それの伴い、鼻の形や口の位置づけを決めたところ。この辺は通常の能面と同じなので、手順としては慣れているはず。ただ、頬の部分をちょっと切りすぎた気もするので、今後の作業には注意しなければ・・・

 

さて、

作業開始からまだ3日目だが、このあたりまで進んでいる。今後の作業要領も「明日はここを彫ろう」とか「ちょっとこの部分がおかしいかな」など思いつつ、脳の活性化を進めているから、まあ、今月中には真鍮の眼球を含めて、素彫りも完成するだろう。

その頃には年末年始を迎えているから、とりあえずは一段落かな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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