さて、今年も順調に能面を彫っているのだが、今のところは昨年と同様に「日課」が進んでいる。従って、作業の進み具合も昨年と同様で・・・と言いたいところだが、さすがに「気合い」が減ってきているかも・・と思うところでもあるのだ。
もともと一日の作業時間は2時間以内と決めている。これは肩や腕の痛み、疲労などを減らすための工夫なのだが、この作業時間が減ってきているのだ。最近では1時間ちょっとしたあたりで「もういいかな」的な気分になり、作業を終える日が増えてきている。もっとも、進み具合の区切りもあるから、一概に短縮したとも言えない場合もあるものの、短くなってきている事は事実。
と言うことも含めて、今年の第一個目の続きを紹介する。
下は11日の結果。前回の報告(9日)からちょっと時間が経っているが、ここまで来るのにもその程度の期間がかかるということか。ただ、上でも紹介したように「作業時間が短くなった」結果でもあると考えれば、まあ、こんなものだろう。
下は15日。上の写真が11日なら、この期間では細かい修正や全体の形造りが、より進んでいる証拠でもある。ほぼ全体像が出来上がっているから、まずは一安心かな。もちろん、この間にも一日をかけて裏彫りを行っているから、それを含めても作業は順調だろう。
さて、下は仕上げが終わったところだ。これは18日だから、15日の上の写真と比べても仕上げに時間がかかっていることが分かる。ただ眼球や鼻の穴はまだ裏側まで貫通していない気配なので、裏彫りも最終段階に入っていることだろう。
で、下は22日だ。2日ほどかけて真鍮製の眼球を作り、はめ込んだところ。1個目と同様に作ったので、作業は比較的簡単。ただ、うまい具合にはめ込む時は寸法をきちんと測り、黒目の部分も含めて何度も修正をしながら合わせる必要があるから、結構大変なのだ。
これで2個目の「こべしみ」が完成したところ。作業期間は約3週間弱だから、意外に早く出来上がったといえよう。もともと完成予定が今月いっぱいだから、余裕でもある。
下は、一個目と並べたところ。左が1個目で右が2個目だ。細部はいくらか違いがあるものの、ぱっと見ではほぼ同じに見える。なら、このあたりで満足をして、一件落着かな。
今後の予定は、素彫りが4個になったから彩色を始めるところ。もちろん、当初からそのつもりでいたのだが、その作業はちょっと一旦休憩。これは、彩色作業の意欲が高まって来るのを待っているところで、数日かかるかも・・・
この部分も含めて「気力が低下している」と感じるところかな。