わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

ICカードリーダーを買った。

2011年01月29日 | 日記・エッセイ・コラム

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表題のとおりだ。ICカードリーダーで、これで「住民基本台帳カード(住基カード)を読ませようとしたもの。目的は「e-Tax」で所得税の電子申告をしようとしたことだ。実は去年も挑戦したが、実際に住基カードを作らなかったし、 ICカードリーダーも買わなかった。ただ、紙での提出用に、実際の様式を使ってパソコンで入力して印刷した。だから、要領は去年に体験していた。

今年は更に進めて、講習会があったときに参加した。それに合わせて「住基カード」も作り、やる気モードになっていたところだ。で。講習に参加した後に、電気店に行って写真のICカードリーダーを買ってきた。NTTComの製品で、スリットにカードを差し込むだけの単純な構造だから、値段も安い。もっと高機能なSONYの製品もあったが、スイカとかパスモ、電子決済とかは当地方ではまったく縁のない仕組みなので、必要はなかった。単純で良いのだ。

で、せっかく買ったから、今日はそれを使いながら「e-Tax」に挑戦し、無事、所得税の電子申告を終わらせることが出来たという話。

電子申告が初回であったことや、一年前の知識だけだったことで、けっこう時間がかかり、それでも苦労しながら概ね1時間ほどを遊んでいた。なんとか「完了」をクリックするまで進んで、OKとなったから、無職の爺さんにとっては「頭を使った暇つぶし」になっただろう。

今回の電子申告では「お駄賃」があり、税金の5000円が還付されることになった。これは一回のみのお駄賃であり、次回からはない。この金額は「ICカードリーダー」の購入金額と考えれば、腹も立たないだろうし、手元にICカードリーダーが残るので具合がよい。

ということで、暇をつぶした話でした。

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黒髭 その6

2011年01月29日 | 日記・エッセイ・コラム

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下地塗りを始めたところ。裏のほうはすでに工芸漆で塗っているので、黒色になっている。おもては1度目の胡粉を、白いままに塗っている。2度目以降は、黄土色に染め上げた胡粉を、数度に分けて上塗りをするつもりなので、今のところは白いままだ。今はちょっと汚いが、そのうちにきれいな黄土色になるだろう。来週あたりから作業を進めるようになるが、完成はまだ先のことになる。

あまり進んでいないが、この時期寒くて膠が固まっているし、作業そのものにも不自由をしているところだ。膠を電熱器で暖めながら使うことになるので、夏場よりは余計手間がかかるなど、真冬の作業はあまり進まないのである。

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白鳥はどこへ

2011年01月16日 | 日記・エッセイ・コラム

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天気が良かったので、白鳥を撮影に出かけた。ここ一週間はかなりの寒気に襲われており、いつも出かける「間木堤」も氷結しているだろうと思いつつ行ったのだが、その通りだった。ほぼ全面氷結である。

で、白鳥はどこに・・・と探したが、いない?しょうがないので帰ろうかなと思ったときに、かすかに鳴き声が聞こえた。目をこらしてみたら、なんと300mほども向こうに水面がわずかに顔を出した場所があって、そこに一羽見えた(気がした)。せっかく来たのだから、一羽でもと思って、池周辺の遊歩道を雪を踏みしめながら歩いて近くまで行き、撮ったのが上の写真。

更に近くにもう一羽を見つけたが、結局この場所では2羽の白鳥がいただけだった。適当に撮って帰る途中、氷上に更に一羽発見したが、いずれも50mほども離れていたために、よく見えなかった。EF70-200mmに1.4倍のテレコンを付けて撮ったのだが、トリミングをしても上の写真程度であり、白鳥の撮影としては失敗だろう。

この場所は昨シーズンもわずかな白鳥しか寄らずに、大変寂しかった場所。もともと数十羽は常にいたため、白鳥飛来地としてたくさんの人たちが楽しみにしていたところだ。それが「鳥インフルエンザ」の影響で、餌をやることが禁止されたことから、白鳥も別の場所に行ってしまった経緯がある。また、池全体が氷結しているから、白鳥が小魚など餌をついばむことも出来ず、どこかに去っていったのだろう。

昨シーズンも数羽しか見なかったし、今回も3羽を見ただけで、今シーズンが終わってしまうことになる。自然現象とはいえ、やはりちょっと寂しいことだ。

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黒髭 その5

2011年01月13日 | 日記・エッセイ・コラム

明けましておめでとうございます。

さて、2011年の最初の書き込みです。もう13日ですから、上の文章はしらけてしまっていますが、一応、おまじないとしてご勘弁をしてください。

去年の12月末には、予定通り木彫りの部分を終わった「黒髭」ですが、新年早々から孫たちが遊びに来たこともあり、そのまま放置していました。で、帰った後にやっとその続編に手を付けています。そう、真鍮板の加工です。眼球を作る作業を始めたという話をします。

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眼球の大きさに切り取った「真鍮板」です。3cm×5cmほどの大きさに切り取ったところです。真鍮板が乗っかっているのは「作業台」です。余ったヒバ材に目の形にくぼみを入れています。違った深さにしていますから、そこを利用して真鍮板に曲線を付けながら半円球の様に打ち込んで作っていきます。右に立っているのは、金槌のあたまで、先端を円形に削ったものです。これも利用して曲面を整形していくのです。

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先端が丸くなった金槌で、くぼみに置いた真鍮板をまんべんなく叩きながら、曲面を作っていったところです。一気に叩くのではなく、「全体をまんべんなく」叩くのがコツで、急ぐ必要はありません。時間は充分にあるのですからね。

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半円球になった真鍮板を、目の形に合わせて慎重に切っていき、切っては合わせ、合わせては切っていく。この作業が、実は一番大変なところです。立体形になった眼球部分に合わせてはめ込むのですから、木の部分の曲面と真鍮部分の曲面が上手く合わなければ、上手くはまりません。これを慎重に行います。で、上手く収まったところが上の写真です。

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最後に、黒目の部分に穴を空け、磨いてぴかぴかにしたところ。これらの金属加工の技術は、昔からラジオ少年だった私としては、真空管のラジオやアンプ、無線機などを組み立てる時に必須の技術でしたから、もう何十年とやっていましたね。それこれしているうちに出来上がったところが、上の写真です。まだ能面には貼り付けていませんが、次の教室が19日にありますから、その時に同志に紹介しつつ自慢することになります。

今後の作業は彩色です。そもそも今回の黒髭は、2月末にある「成果発表会」の対象作品能面ではありません。すでに今年度の課題として「猩々」がありますが、実は今年はこれだけが完成しています。猩々の前が「若女」でしたが、これは昨年度の課題でした。したがって、今年度の完成した課題が1面しかないので、成果発表会に出す作品をどうするのか??

ま、2月に入ってから先生と生徒が話し合って、展示する作品を決めることになるのでしょうけど、2面を展示することになるとすれば、「若女」と「猩々」になるでしょう。しかし、私の完成した能面は、すでに「ひび割れ」が起きています。乾燥した作業部屋に飾っているのですが、湿度が異常に低いことと、彩色に使っている膠(にかわ)の調合が適切ではない様子から、完成して数ヶ月後には表面の彩色にひび割れが発生していました。剥がれているのです。

古い仏像の表面が剥離している状態と同じ原因でしょうが、それにしては早すぎる。うーん困ったことになったぞ。

と言う具合でした。

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