「彫刻刀の研ぎ機」である。彫刻刀の研ぎ機は種類はそれほど多くはなく、数種類程度だ。従ってその中から選んで使うことになる。いま、私が通っている能面教室にも研ぎ機があって、普段はそれを使っていた。ただ、これは教室が開かれる時だけ利用可能であり、自宅での作業には一般的に金物店やDIY店で売られている彫刻刀用の溝のある砥石を使っていた。
教室で使っている彫刻刀研ぎ機は下の種類。
http://www.dougu.info/togiki/togikib.html
これは個人で使うのには良いのだがちょっと高い。また、一人で使うのがもったいないほどの性能だから、数人で使うあたりがちょうど良いと思う。だから、数人が学ぶ教室などにはうってつけであろう。で、今回私が購入した研ぎ機は下の種類だ。
http://www.michihamono.co.jp/product/togiki/mini.html#mini
値段も手頃だし、大きさも手頃だった。インターネットで買うと1割引というあたりが気に入って買ったものだが、本体の他にもあった方が良いオプションもあるようだ。砥石(ダイヤケアー)もそうだしボックスもあった方が良いみたい。特にグラインダーのようにパフが回転するので、周囲に粉塵が飛び散ってひどい状態になった。これを押さえるのが研ぎ機をすっぽりと覆う「BOX」。これに本体を入れて作業をすれば、粉塵がBOXの中に収まり、周囲も汚れない・・・という。
ま、今回は本体だけを買ったので、使いながら対策を考えてみようと思う。
上の写真はこれまで10年ほども使っていた「彫刻刀用砥石」だ。ただの砥石だが、木の台を作ってはめ込み、使っていた。これを手元に置いて彫刻刀を研ぎながら使っており、その使い方には別に不自由はしていなかったものの、自称「能面師」が10年以上も小さな砥石で切れなくなった彫刻刀をチマチマ研いでいる姿は、なんとなく惨め。
と言うことで、今回は趣味の段階の人でも容易に手に入れることの出来る「彫刻刀研ぎ機」を買ったと言う話。ただ、すでに10年以上もランクが上の研ぎ機を使っており、それと比べてしまえば「使い勝手」が劣っているという評価になるかも知れない。が、「お値段以上ニトリ」ではないが、上手に使いこなせばそれはそれ、これはこれだろう。