わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

中将 その1

2013年09月21日 | 能面

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ちょっと暗いが「中将」だ。能面教室の次の課題。他の生徒は初めて作る面だが、私はすでに2個を作っているので、今回が3個目になる。

19日から作業を始めており、上は脇を切り取ったときの写真。下の写真は20日までの作業だ。女面や十六、慈童などと同じ行程になっている。

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下の写真は21日の姿。この日はちょっと頑張って、大まかな形が見えるまで作業を進めた。それでも約2時間ちょっとの作業時間である。

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これで、「武悪」と「狸」「中将」と、3個の面を同時進行で彫っていくことになった。ただ、考え方としては能面塾や能面教室の課題を先に進めて彫って行った場合、特に教室の方(中将)が先に終わるはずだから、これが終えて時間が余ったときに武悪を彫っていくという事にすれば、教室での余り時間を有効に使うことになるだろう。

そんなことで、ここ数ヶ月はとりあえず彫り進める目標が決まっているので、恐らく今年中は大丈夫だろう。更には、能面塾の課題も動物シリーズを考えているから、この先はしばらく楽しめるということだ。ちょうど塾の同僚と「動物シリーズを作ろう」と話し合っていたので、恐らくそうなりそうだ。

そのシリーズとは、今回の狸に続いて「猿」と「狐」だ。今年度はこのシリーズで進んでいくと思う。

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狸 その2

2013年09月21日 | 能面

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大まかな形にしてみたところ。動物を彫るのは初めてだから、ちょっと様子がつかめない。取りあえずは耳の部分を切り取ってみたのだが、図面や写真を見ていても形がよく分からないのだ。また、鼻先から首の方向へは緩やかなカーブを描いているはずだが、その形も見えてこない。

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一応、耳の中を彫ってみて、その流れから目の部分をはっきりさせてみたところだ。鼻の形はまだ良く理解していないし、口の部分も鼻の飛び出しと同様に先細りになっていると思う。

言ってみれば犬と同じような顔つきだから、犬の顔をイメージすればかなり近づくのではと考えているので、その方向で作業を進めれば似た形になって行くと思う。

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ちなみに、ネットから狸とおぼしき写真を見つけてみた。今回、先生から貰ったカラーコピーとは形が若干違うものの、狸を彫り進めるためにはいくらかの参考になるかも知れない。もっともこの写真も、犬なのかきつねなのか狸か判断に苦しむところだが、まあ狸と思って見れば、そう見えなくもないのだが・・・

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狸 その1

2013年09月13日 | 能面

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11日に能面塾の講座があった。すでに出来上がっていた「志のぶ」は持って行かないで、暇つぶしに作っていた「武悪」を持って行き、その作業を進めていた。先生から「出来上がった面は?」と言われたが、「文化祭に展示します」と、ごまかしたところだ。

ところで、前にも書いていたとおり、志のぶの後の課題を決めたので、それの材料を頂いて家に帰ってきたというところ。課題は予定通り「狸」だ。これも予想通り見本はない。更には予想通り「型紙」もきちんとしたものはなかった。ただ、一応はン万円もする写真集に載っていた狸のカラー写真があり、それをカラーコピーしたものを貰ってきた。それが上の写真。

横顔はなく、斜め前から撮った小さな写真があって、その2枚を参考に彫り上げていくという、ちょっとやっかいな作業工程になってしまった。これも予想通りと言うことか。

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今回も材料の高さが約1cm足りないものしか無く、しょうがないので額部分を切り取った余り材を鼻の部分にかぶせて、高さを確保したと言うこと。大きい材料が少なくなっている昨今では、ちょっとした部分は技でごまかしている。ま、わざと言うよりは単に材の継ぎ足しで何とかしているだけで、本当はきちんとした寸法の材料の方がよい。もっとも、大きな材料はそれなりに値段が高くなるから、個人的に楽しむだけの今の趣味であれば、安い材料でもOKである。


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というわけで、作業開始二日目の状態が上の写真だ。実はこれからが大変。まともな図面がないし、カラーコピーだけを参考にして彫っていくので、彫る位置や寸法を決めるのが大変。時間がかかると思うけど、これも特別、完成時期が決まっているわけではないから、じっくりと時間をかけて作業を進めていこう。時間だけは充分にあるのだ。

さて、武悪はどうなるか?

それもそうだが、来週水曜日は能面教室で、これも新しい課題が決まっている。「中将」だ。この面は、私はすでに能面塾の課題として2個作っている。だから、初めての面ではないが、一応先生からの課題として、まじめに彫っていくことになるだろう。

であれば、来週以降は3個の能面を同時に彫り進めることになり、これは面倒なことになってしまったぞ。

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武悪 その1

2013年09月08日 | 能面

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これは「武悪(ぶあく)」。8月中に能面塾の課題「志のぶ」が出来上がって、少し時間があった。能面教室の課題であった「増女」はとっくに出来上がっており、教室でも何もしないで他の生徒が作っている場面をただ見ていた数ヶ月であった。

で、暇だから、余っていた手持ちの材料を有効に使ってみようと考えて、これまで作ってきた能面の寸法を確認していたところ、武悪が横幅ぴったりだった。ただ、縦幅はありすぎているのに高さが約1cmほど低い。これをうまく利用して暇つぶしに作ることにしたと言うところだ。

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9月4日から作業開始。図面を合わせたらこのとおり。横はぴったりだが縦の部分が余っている。鼻の高さが10cmだが、材料の高さは9cm。ちょっと足りない。で、次の通り、細工をする。

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額の部分を切り取って、その余りの材料を鼻のてっぺんに合わせて継ぎ足したところだ。要するに鼻先の部分だけ足りないので、そこを補充すれば普通に作業が出来るという話。材料全体が高さ10cmを必要とするわけではないので、こんな方法でも充分に間に合うと言うことである。

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9月5日の姿。作業開始から翌日にはもうこのとおり。ま、たいした作業ではないから2時間ほどかければこんな具合だ。

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で、今日8日にはこんな姿だが、この間はちょっと間が開いている。これも時間つぶしの製作なので、暇を見つけて(いつも暇だが)ちょっとずつ進めていると言うところだ。

ところで、色の付いた「武悪」は私が作った2個目のもの。なんと2008年8月に出来上がっている。しかも1個目はなんとなんと2003年7月に作業を開始しており11月には素彫りが終わっていた。従って今回の3個目は実に10年振りの作成となる。

10年目であれば技術も相当上達しているはず・・・と思いきや、どうもそうでもない気がするのだが、一応は前に作った能面を余り参考にしないで、気持ちを新たに彫っていこう。

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