わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

昔が再現した

2010年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

Player_1429

レコードプレーヤーだ。今時何でレコードプレーヤーかと言えば長い間部屋に置いたままになっており、片隅に追いやられていた。もちろん電源など入れていないし放置していたから、各種のパーツも劣化している。なんと言っても電源スイッチの動きが悪い。オイルが劣化しているのか固まっているのか、そんな動きをする。また、スタートスイッチを押してもアームが動かない。

これは左側にあるスイッチを押すと、自動でアームがレコード盤上に移動する仕掛けになっているのだが、それが効かなくなっていた。が、幸いなことには手動では動くようなので、アームを手で移動すれば、使えるようであった。もちろん回転は33回転、45回転ともに電子制御でおこなわれており、この部分は故障はない。また、オートリターン機能も正常動作をする気配なので、これについても普段使いでは支障はないだろう。また、寒い時期は多少なりとも電源を入れてモーターに「活」を入れていたので、「動かない」事はないだろう。

ずいぶん昔にレコードからCDに音楽環境が変化し、たくさんのCDが市場に出回るようになったあたりからレコードは売れなくなっていた。当然レコードプレイヤーも必要がなくなった時期(いつ頃だったか忘れた)があり、それを境に私の環境もプレーヤーからCDプレーヤーに変化したのである。それ以来だから、かなりの年月が経っていた。

さて、最近になって趣味の部屋に運んできて、毎日電源を入れて回転を確認し、何とか復活出来ないか探っていたが、一昨日から意を決して作業を始めた。まずはレコードプレイヤーを設置する場所を考えて、それに見合った台を作ることにした。はじめは金属の組み立て式のラックを考えたものの、金を出してそれを購入しただけでは面白くない。ということで、古材を利用し木工作業の後ペンキを塗って、専用の台を作ったというところ。今日設置し完成した。

Player_1430

設置したところ。上の写真と合わせて見て欲しいが、これまで積んでいた左側のコンポを囲むように木製の台を作り、その上にプレーヤーを乗せたという話で、うまい具合に収まった。さて、プレーヤーの出力は左のコンポに入っているように見えるが、実はこのアンプにはPhono入力はない。従って中程にあるAVアンプ(SONY DA3200ES)のPhono入力に入れた。で、うまく鳴ったという話である。一応レコードプレーヤーは稼働したということか。

ところが、このAVアンプに繋いでいたサブウーファーが使えないことが分かった。AVアンプのセレクターをPhonoに切り替えると、5.1CHの機能がまったくの2CHになり、他の回路は切れてしまうようだ。従って、あまり高機能ではないらしい2CH専用の増幅回路だけでレコードが鳴る仕掛けになっているらしく、音質そのものはこのアンプでCDを効くよりも、遙かにチープな音にしかならなかったというところ。うーん残念。

まあ、本来の目的はレコードプレーヤーを再生することにあるから、音質ウンヌンはそっちに置いておくとしてもちょっと残念である。もっといい音で聴きたいところだが、もう少し様子を見て対策を考えるのも、脳の老化現象を防ぐには良いだろう。ちなみにレコードプレーヤーは「Technics SL Q303」という製品で、クオーツ制御ダイレクトドライブの製品だ。

と言うわけで、いまレコード鑑賞の環境が復活したのだが、鳴っているのは1960年代の代物だ。今、2010年だからなんと半世紀近くも前のレコード。この時期は当然独身だったが乏しい給料から毎月レコードを買っていたので、少しであるがまだレコードが残っている。それを聴いているのだから、なんか妙な気持ちであることには間違いない。

コメント
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