手の部分が欠けていた地蔵だったが、どうにか手を付けてみたところ。これで見た目はお地蔵さんになったから具合が良い。ただ、手の形も写真とはちょっと違う。このあたりは本当に細かい作業なのだが、腕も悪いしまだそれほど手の込んだ彫り込みも出来ないから、「似ている」程度で勘弁して欲しい。
さて、お地蔵さんもただ突っ立っているのでは具合が悪い。また、写真にもあるように台に立っているから、それも作らなければならないのだ。そんなわけで、能面を作った余りの材料を探したところ、まあ適当なものが見つかった。ただ、寸法は違うがこれはやむを得ない。それで、写真とは少し違うものの、それらしいものを作ってみる。
半分出来上がった「台」に、お地蔵さんを乗せてみた。こんな様子で何とかごまかしているが、なんと言っても能面以外では初めての木像なので、要領が分からないというあたりだろう。
今後は、この「台」をきれいに完成させて、更にもう一枚の板が一番下に付くのだ(写真参照)。この板も、能面の材料の余りを探して作ることになるから、大きさが合わないかも知れない。
ま、そこは適当に処理をして、見た目をごまかすことも必要だろう。また、このお地蔵さんはもともと色が付いていない。きれいな材料で彫っているのならまだしも、今回は中ほどに接合した部分がすっかり見えている。従ってこのままでは見た目も悪いし、この部分を隠すために何とかした方がよいと思う。強いて言えば、色を付けてごまかすという手口か。
ま、このあたりは今後の課題として考えることにしつつ、2月も終わろうとしている。