わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

猩々 その9

2010年08月25日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2160asmall

猩々の完成だ。7月の後半に仕上げ彫りを終えてそのまま彩色を待っていたところだ。今回は「鼻瘤悪尉」も彫り上げたことから、同時に彩色を進めることにして、その作業を進めていた。で、完成したということにして、6月上旬から進めていた猩々の作業が終了したところ。

1個目が失敗したから、2個目はまじめに作業を進めていた。さすがに彫り過ぎなどの失敗はなかったものの、原図とまったく同じものに仕上がったというわけではない。そこが「手作り」の妙なのだが、それは、言ってみれば「負け惜しみ」で、本来は同じものがきちんと出来るのが正しい。その証拠に、同じ生徒の中には見本とほぼ同じ能面を作る人もいる。ということで、そこまで己の技術がなかったと言うことだから、まあ諦めるのだ。

今回は一作目の失敗を考えて、彩色でも見本に近い色に仕上げたつもりだ。が、これがなかなか難しい。作った時の色と乾いた時の色は違うのが普通。だから、乾いたときの色に合わせて色を混ぜ合わせる必要があるものの、その色の配合がよく分からない。結局試行錯誤で色あわせをすることになるが、これがまた結構大変なのだ。

で、似たような色が出れば成功であり、今回も成功した部類に入ると思っている。ただ、よく見れば分かるように、眉毛が左右同じではなく、ちょっと形が違ってしまった。鉛筆でなぞったときは同じだと思っていたが、面相筆で書いていたら違ってしまった。この部分だけは1作目の方が良かった。まあ、9月の教室で、各生徒の出来具合を見てちょっとの手直しをしても良いが、修正はなかなか困難かもしれない。

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鼻瘤悪尉 その4

2010年08月25日 | 日記・エッセイ・コラム

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いよいよ8月も大詰めになり、完成予告日が近づいてきた。そのため、先週からはいくらかまじめに作業を進めてきたが、やっと彩色を始める段階まできていたのだ。で、ここ3日ぐらいかけて彩色を進めた結果、写真の通りほぼ完成の域まで来たという話である。まだひげは植えていないし作ってもいないから「完成」ではないが、こちらはのんびりと進めても特に問題はない。ということで、とりあえずは「準完成」ということを紹介して、次はひげも植えた「完成」を目指すことにしよう。

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「おおべしみ」だ。6月半ばに下地塗りをしてそのまま放置していたもの。今回、「鼻瘤悪尉」や「猩々」の彩色をしたついでに完成までこぎ着けた。元々下地塗りをしていたから、それに似たような肌色を塗り重ね、弁柄や墨を用いて表情を書き上げたものである。さらにその上から「古色」のハンノキの実を煮詰めた液体を、ぼかし網を使って刷毛で振りかけて完成となる。

これでも、この完成品を初めて目にした場合は「うーんなるほど」と思わず口にする人もいると思うが、まあ作者である私の場合はまだ満足はしていない。毎回、気合いを入れて作っていることは確かなのだが、それでも満足できないのは、まだまだ技術が備わっていないと思うからで、実に奥の深い趣味なのだろう。

とにかく手作りと言うことから、同じ作品は2個と作れないが、毎回「よし、これで良いかな」と思いつつ作業を終えてしまう。それでも後でよく確かめると、まだまだ手が足りていないところが見えてくるのだから、適当なところでやめてしまう私の性格では、納得する作品は今後も出来そうにはない。

ということか。。。。。

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鼻瘤悪尉 その3

2010年08月17日 | 日記・エッセイ・コラム

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作成開始から3週間近くになっている。だが、そのうちの一週間ほどは、孫が遊びに来ていたから作業はやっていない。したがって、実質2週間ほどの作業工程を終えたあたりの状態だ。これを見る限りでは、ほぼ出来上がっている。もう仕上げの段階を過ぎて、細かいところの見直しをしながら、完成に近づけているところ。

黒目の穴開けや裏彫りも相当進んでいるから、このまま彩色に入ってもおかしくないところまで行っているが、まあ慌てることはない。あとは材料のつなぎ目を隠すために、木工用パテを使うか胡粉の練り物を使うかを考えて上手く処理をしなければならないのだが・・・

実は最初に作った「猩々」で、大々的に木工用パテを使ったところ、膠で溶いた胡粉が補修した表面に上手く乗らずにまだら模様になり、大変苦労した・・。というよりは失敗をしたのだ。今度は線状の部分を隠すためにだけ使うから、まだ状態としては良いのかも知れないが、この部分が残ればいかにも継ぎ足しの材料を使っているという目印になってしまう。しかし、実際継ぎ足した材料なのだから、それが表面に現れたとしても、これまたやむを得ないことだ。

このあたりを上手く処理できればたいしたものだろう。がしかし、趣味で作っている私には、それを上手く処理するだけの技術はない。だから、もしつなぎ目が浮き上がったとしても、それは「彫る事に専念した有意義な時間」と考えて、納得することにしたい。

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GPU交換

2010年08月05日 | 日記・エッセイ・コラム

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新しいグラフィックボードだ。7月下旬に発売されたNVidiaGTX460というチップを使用したDirectX11対応の新型グラフィットボードで、MSIから発売されたもの。同じチップを使用したGPUは他のメーカーからもいろいろ発売されているが、今回はMSIの1GBタイプを購入した。

実は「BATTLEFIELD BAD COMPANY 2」というゲームをやっていて、あるシーンでは若干のカクツキが見られていた。それでもそのシーンが過ぎれば概ね普通に遊べていたから、あまり気にしていなかったものの、5月頃からGPUの交換を考えており、毎日のように価格・comでいろいろなGPUの評判や性能を見ていたものだ。当時からMSI R-5770 HAWKが一番人気だったが、なぜか通販では全店が在庫なしであり、この数ヶ月まったく手に入る気配がなかった。そのためサファイアの同クラスの製品も視野に入れて情報入手を続けていたときに、突然NVidiaから新チップが発表され、上記の製品が販売を開始したと言うことである。

ただ、このGPUは予定していた予算よりも数千円高いもので、かつ消費電力が160Wだ。しかも電源は別途6ピン補助電源が必要で、今使っているゲーム用予備機の550W電源で間に合うか不安もあった。ところで今のゲーム機のスペックは以下の通りだ。

CPU:Q9550

M/B:P5QE

GPU:GF9800GT(低電力版 80Wぐらい)

電源:Seasonic S12 550W

これに新型のGPUへ交換することにしたが、まず心配していた6ピンコネクタは、すでに電源に付いていた。数年前に購入していた電源だったが、当時16,000円もして、若干高価だったと感じていたものの、その頃から6ピンPCI補助電源コネクタが2個も付いていたようだ。これまでは使う必要がなかったので結束バンドでまとめており、それを利用したらぴったりだった。また、GPUに必要なPCI補助電源の電力も間に合っているようで、さすがにSeasonicの電源だし、もちろん80PLUS認定品だった。だてに高価ではなかったようだ。

Msi_2045small

取り付けた状態。大きさもケースに上手く収まるようなサイズだから買ったので、ちょうど良い具合だ。この状態になる前に、古いビデオカードドライバを削除しており、装着した後にパソコンの電源を入れて起動を確認して、あたらしいGPUドライバをインストールした結果、正常に認識されて、無事使用可能になったというところか。

で、結果はどうだったか・・・といえば、ゲームはまだ試していない。もっとも今よく言われるFainal Fantasty14  のベンチマークを試したが、速くて当然だろう。それよりも、結果的に新規にGPUを交換したのだが、今の時期これが是非必要だったのか・・といえばあまり必要性もなかった気がする。ただ何となく「交換したほうがいい」と思っていたときに、たまたま新型で手が届く価格のGPUが新発売されたから、買ってしまった・・と言うところかも知れない。

ちなみに価格はPC DEPOTの通販で購入したが、26.700円だった。当初考えていたよりもちょっと高くついたので、もうこの予備機には故障以外に投資することもないだろうし、この歳になって新しいPCゲームを買うことは今後あまりないはずだ。もしかして、最後の機能強化だったりして。

http://kakaku.com/item/K0000133158/

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鼻瘤悪尉 その2

2010年08月01日 | 日記・エッセイ・コラム

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だいぶ進んだ状態。前回からほぼ一週間が過ぎていたが、毎日暑い中をこつこつと彫っていた。従って、粗彫りが終わって中彫りの段階まで来たのかな??と思っている。このあたりになるまでは、かなりの苦労をしていた。特に目の回り、口元の深さや頬のたるみの部分は、平面的な図面ではわかりにくいところだ。それを定規やトースカンなどを駆使しながら、その図面から立体を想像しながら、彫り進んでいかなければならない。

材料が余った3個をボンドで張り合わせた不良品だから、その部分で細かい細工が出来ないことは分かっていたものの、きれいに彫るのが難しい。とにかく木目がばらばらで、彫刻刀を入れる方向が逆になってしまったりひび割れが出たりしている。それらも考えながら細工に挑戦しているが、もともと「上手くできればもうけもの」的な発想で作業開始したこともあり、あまり神経質になりすぎてもしょうがないことだろう。

このあたりまでくれば一安心で、あとは細かい細工をしながら仕上げていく課程に入る。とにかく、暑さはまだ厳しいが時間は十分だし、他にすることも少ないのでこれをしている時間が充実している・・といえばその通りかな・・・まあ、今月中に仕上げまで完成すれば良いぐらいだから、まだ時間も十分だ。ただ、やり過ぎて肩や腕を痛めないように気をつけた方が良いかもしれない。

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