上は20日の結果だ。主として口の中を彫っているが、これが実は大変。作業が細かいのは当然として、牙の位置を決めるのが難しい。この手の牙のあるお面では、般若、蛇、その他の多くの能面を彫った時にも感じており、いつも難しく考えながら位置を決めている。従って、上から見た牙の位置と横から見た牙の位置を決めて予想し、余裕を持って削っていくのだが、毎回ぴたりと位置が合うとは限らない。
今回もそんな手順を踏みつつ、時間をかけて彫って行ったことから、以外と時間がかかった。そのため、12月中に完成すると宣言したものの、何か怪しくなってきた様子なのだ。
上は23日だが、最初の写真からここまで3日かかっている。目を彫り込んだりしていたものの、それほどに作業が細かくなっており、見た目だけでは大きく変化していないようにも見える。実はその通りなのだが、まあ、これもやむを得ないと思っているところ。それでも、ほぼ完成に近いぐらいに進んでいるのが分かる(と思う)。
さて、例の通り彫刻刀で彫った後の「やすりがけ」を行ってみた。結果は下の写真だが、これは24日の写真だ。
この写真ではほぼ素彫りの完成・・と思ったものの、どうもまだ細かい作業が残っている気配。一応はその部分を鉛筆で書き込んでみたのだが、まだ多いね。しかも眼球部分は「真鍮製の眼球」を付けるつもりだから、その金工作業は全く手を付けていない。
「頼政」の時に失敗した真鍮製の眼球を再利用しようと思い、取り出して眼球部分に当ててみたのだが、大きさが合わない事が判明した。サイズが大きすぎるし瞳の部分(黒目)の穴が大き過ぎた。うーん残念だが新しく作り直す必要がありそうだ。まあ、しゃーないね。更に日数もかかりそう。
さて、最後に裏はどうなったのか。上の写真が裏彫りだ。取りあえずはほぼ終わっており、あと少し修正すればOkだろう。この作業も含めて、一気に素彫り完成とは行かずに、ちょっと足踏みをしているところかな。
今日は「クリスマスイブ」だ。さっきちょっと車で外出をしたら、ずいぶんと道路が車で混んでいた。まあ、日曜日でもあり、クリスマスイブなら道路が混み合うのは当然だろう。さて、我が家は「じじばば」しかいないので、単なる日曜日であり、当然として特別なイベントは何もない。
というあたりで、今年のブログ更新はこれでおしまい。
さてさて、来年もブログ更新は出来るのかな・・・でした。
閲覧者の皆さんは、良いお年をお迎えください。
それではごきげんよう。