上は3月18日。一日で角を含めてここまで進んだ。ずいぶんと気合いが入っているようにも見えるが、その通りでもある。特に、角部分は、前方に傾斜している部分なども含めてきちんと寸法を決めている。その通りにのこぎりで切り出し、位置を決めた。その他の部分は普通の能面と同様だから、まあ彫りやすい。
上は20日の結果。このあたりになれば全体の形も見えてくるし、作業の進め具合もわかってくるので、これまた仕事がはかどるという具合だ。また、毎日が特に用もないから、暇なときには面を眺めて次の手順を考えたりしているところ。
22日になると上のようになった。これはずいぶんと進んだところ。もちろん、裏彫りはすでに3ステージに入っており、裏の仕上げ一歩手間の状態。これ以上裏側を彫り過ぎると、表面を深く彫った場合に穴が開くことにもなりそうだ。
ここまで来るのに、ほぼ一週間しか経っていない。前回の生成りも早かったが、これほどではない。どうしてこれほど早いのか・・一応は毎日2時間ほど彫ってはいるけど、実はそれ以外にもちょっとづつ若干時間をかけて小さな修正をしているのだ。また、自分で作った見本もあって、参考になる資料が整っているという部分もある。そのために、従来は早くて一ヶ月かかった作業も、なぜか順調に進むという具合。
ただ、早いのはいいが、その分右腕や肩に無理がかかり、かつ痛みが残って、具合が悪いところでもある。これには気をつけなければダメだから、単に喜んでばかりはいられない。
というあたりで、ちょっと休憩。