わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

慈童3 その5

2016年12月27日 | 能面

いよいよ完成となった。新年からの予定だった彩色も何とか終わり、作成途中の慈童と不動の能面も平成28年のうちに無事終わることが出来た。タイトルは慈童になっているけど、不動の完成も紹介して、12月のブログ更新を終わることにする。

慈童だ。彩色は昨日26日で終わっており、今日は「ツヤ出し」を行って、完成としよう。もちろん、先生に見せたら何だかんだと注文が付くことは承知をしているから、3月に行われる「成果発表会」まで見せない。が、まだそれまで3ヶ月もあるから、その間には、一度ぐらいは能面教室に持参し、仲間に見てもらう事があるかも・・・

上は不動。これも彩色は昨日のうちに終わっており、今日はススを使って眼球部分、口の中、鼻の両脇などに陰影を付けて完成だ。もちろん、ツヤを出すために乾いたタオルで磨いたり、他の手段で表面を滑らかにする。

実はこの作業は、「乾いたタオル」でも良いのだけれど裏ワザがあり、手のひらで磨くことも良い。この手段は、どうも「手のひらに油が付いている」事が理由のようだ。なら、「鼻の脂(あぶら)」も有効なのかも知れない・・・と教室の仲間も言っていたから、あながち間違いでも無いだろう。更には「靴を磨く布」もかなり有効な事も事実。これは恐らく、この靴磨きの布には「ワックス」が塗ってあり、それが能面の表面を磨くときに極めて有効なのだろうと考えている。

最後にこの通り、2個の能面が完成した。もちろん、自分で納得している程度の出来具合だが、一通りは先生の技術を継承しているはず。もちろん最後な自分の技量なので、あとは見る人が判断するだろう。

ということで、平成28年12月も最後に押し迫ってきましたが、こんなところで更新を終わります。

では、今年も私のブログを見て頂いた皆さん、ありがとう御座いました。

どうぞ良いお年をお迎えください。

追:なんだか、これでずっと終わりそうな文面だが、恐らく1月も作業開始がありそうだな。

 

 

 

 

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慈童3 その4

2016年12月24日 | 能面

1月から彩色を始めようと思っていたが、時間が余ったので少しだけ作業を進めた。

上は22日までの作業だ。この作業に入る前には、裏にはすでに黒色の工芸漆を塗っており、一晩おいている。乾いたところで表面に胡粉を塗る作業だ。これが「彩色」である。

下地には真っ白な胡粉を2回ほど塗って、その上には肌色に色を付けた胡粉を塗る。この上塗りも2回ほど行っており、最後に仕上げ塗りを行う。その部分は23日に行った。更には唇に赤い化粧を施している。

で、今日は24日なのだが、作業は中止。理由は「ちょっと疲れた」からで、別に体調を崩したわけではない。また「不動」の彩色も同時に行っている事もあり、若干疲れが出たというあたりか。

なんと言っても、8日の作業開始から毎日連続して彫っていた。そして素彫りが終わっても、すぐに彩色に突入した事から、何やら気力も無くなったというあたりだろう。で、今日は一日のんびりと過ごし、明日以降に気持ちが充実すれば、彩色の続きに入ると思う。

ついでに、同時に彩色をしている「不動」の様子も、ちょっとだけ紹介しようかな。

これだ。ぱっと見は、すでに終わっているようにも見えるが、実はまだまだ。歯には金色を塗って、数カ所のくぼみには赤色でアクセントを付ける。その後にススを使い、陰影を付けて完成となる。それらの作業は1日で終わるから、あと一週間ほど残っている平成28年12月のうちには終わりそうだ。

と言う具合で、来年1月から始めようとしていた彩色も、この12月で終わってしまうという話である。

ま、平成28年もずいぶんと能面を彫った。さて、何個彫ったのかな。今年の1月には天狗のお面を2個同時に彫っていたようだ。それから数えたら、この1年でずいぶんと彫ったことだろう。平均、月に1個ほどの割合で彫ったとxすれば、概ね10個は彫っている事になるのかな。まあ、きちんと数えたわけではないけど、ちょっと彫りすぎ??

というあたりで、今回は終わります。

 

 

 

 

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慈童3 その3

2016年12月17日 | 能面

16日の出来具合。とにかく、この能面ではまじめに作業を進めており、ずいぶんと出来具合も早くなってしまった気配でもある。それこそ、教室での3週間の遅れを取り戻そうとした感じもあるが、まあ、体調も良い方向に進んでおり、作業に集中できる環境でもある。

と言うところから、上は16日の状態を見るとほぼ出来上がっている。素彫り85%の完成度かな?

上は17日、今日の姿だ。一枚目の写真(16日)から、黒目の部分や歯の具合を仕上げてみた。ただ、二重まぶたの部分がまだ彫られていないが、ここは破損しやすいので最後に彫ろうと思っている。もちろん裏彫りは出来上がっており、しかもこれまで彫った、どの女面よりも薄く彫り上げている。ちょっと油断をすれば、表面まで突き抜けるほどだ。よしよし。

左側の白い部分は、実は市販の「練り胡粉」を塗ったところ。これは前回に書いた「細かい穴」を埋めようとして行ったのだったが、あまり出来具合はよろしくない。従って、彩色の時に新しく自分で練った胡粉を使い、きれいに埋めて、出来具合を確かめてみようと思う。

8日から作業を開始して、今日でわずか1週間ちょっとの作業時間。素彫りの95%は出来たと思う。恐らく能面教室の仲間では最速の仕上がり具合だろう。とにかく、この課題は今年度2個目の課題でもあり、すくなくとも3月の「成果発表会」までに完成すれば良いもの。彩色が残っているとは言え、このままの作業速度で行くと、なんと今月で完成してしまう。これはまずい!!

ということで、これからはちょっと気を抜いて、彩色は前回彫った「不動」と一緒に、新年を迎えてから始めようかな。

 

 

 

 

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慈童3 その2

2016年12月13日 | 能面

上は10日の作業だ。だいぶ順調に進んでいる。いや、進みすぎているかも知れないが、体調を考えつつ、かつ、趣味の時間を過ごしている・・と言うあたりだろう。

今は厳冬期であり、室内で朝からはストーブを焚き、乾燥するから、加湿器も活用している。

上は12日の作業。左の頬部分に補修材を使って修正しているのが見える。この時は、頬だけでは無く目尻や額の一部まで補修材で修正を行った。本当に「あと5mm高ければ補修の必要はない」程度であり、同じ寸法で切り取った右側では補修をしていない。この差は、丸鋸で切り取る際に「切り口をわずかにずらした」程度。このわずかの間隔が後あとまでひびいてくることになった。それほど、気を使う必要があると言う事だろう。

従って、これまでも材料を切るときには実寸法よりも余裕を持って切り取ってってきたのだが、今回に関しては全くのミスであろう。

で、今日13日の姿だ。補修材での修正部分も。、はっきりと見える。ただ、補修材の原料が「鋸屑(のこくず)」のために、修正部分にはわずかながら穴や隙間があるから、この部分は彩色でカバーをすることになる。

今日は主に「裏彫り」を行った。このぐらい表面が出来上がれば、ある程度の深さの裏彫りをしなければ具合が悪い。今後は鼻の部分と口の中、それに合わせて裏彫りをきちんとすることがメインとなる。

ここ数日の作業で、能面教室の皆さんともずいぶんと接近したと思う。いや、私の方が前に進んでいるかも知れない。ただ、調子に乗って作業を進めていけば、あの「腰痛からくる足の痛み、しびれ」が再発しかねないから、これも要注意だな・・・

 

 

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慈童3 その1

2016年12月13日 | 能面

平成28年も最後に迫り、今年度2個目の課題作業を開始した。これは能面教室の課題でもあり、生徒全員が同じものを作る事になっている。従って、私も作業を始めるという具合。ただ、この課題は11月16日に与えられており、私は体調不良で欠席したときに決まったもの。そのため、私だけがおよそ3週間も遅れて作業開始になった。で、その遅れを取り戻すために8日から作業を開始。

参考にする能面は次のもの。誰が彫ったものかは不明だが、まあ良いことにしよう。

次に、下の写真は私が2013年に彫ったもの。

2013年5月から7月にかけて同じものを2個彫っている。これは能面塾での課題であり、教室での課題としては今回が初めてになる。上の参考写真と表情はちょっと違うが、全体的に見れば「慈童」に見えるからOK。

下の写真は作業開始の8日だ。型紙を当てて輪郭を書いただけ。この型紙は2013年当時のものだ。

下は同じ日だが、余計な部分を丸鋸で切り取ったところ。さて、この時、斜めに切った部分の寸法を間違え、大失敗をした。切りすぎたのだ。後で気がつき、修正をする事になるのだが、まさかの大黒星をしたところだ。なんと言うことだろう。深く考えずに、寸法を良く確認しないまま切ってしまったのだ。

油断大敵とはこのことかな?

下は9日のあたり。表面を寸法通りに切り取っているところで、作業としてはたいしたことはない部分。ただ、切りすぎたところが出たが、何とか上手にごまかしてみようという気もあり、作業はそのまま進めている。

下は10日の作業だ。だいぶ表情が見えており、いかにも慈童に見える。左の頬部分が切りすぎたところであり、頬の高さが不足しているのが見える。この部分はその後に補修材を使って修正をした。

さて、今日は13日だからもっと作業は進んでいるのだが、写真がないので「その1」はここで終了しよう。

続きはすぐにもアップする予定だ。

 

 

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