2個目の小尉(小尉2のこと)を彫っているところだが、実は3個目も同時に彫っている。これは、2個目の材料を入手したときに、若干長さが大きめの材料を手に入れて、それを寸法通りに切り取った後に、若干の材料が残った。これが、以前に同様に入手した材料の半端な残りと合体すると、どうも、もう一個の材料になりそうなのだ。従ってそれが気になって、あるときに半端な2個の材料を合体させたところ、なにやら新しく彫れそうな大きさに出来上がったという具合。
で、その寸法を眺めながら「これで何を彫ろうか」と考えていたところ、途中まで彫っていた「小尉2」の段階までこの合体した材料を使って、新規に「小尉3として彫ってみるか」と判断したところ。その過程が下の写真だ。実際の作業は8日から始まっており、それ以降は小尉3を重点的に彫っている。
上は8日の作業終了時。左が小尉2だ。この姿まで、新規に貼り合わせた右側の材料を使って、彫っていく予定。この継ぎ足し材料をよく見れば、赤色の中心線から下側に、貼り付けた形跡が見える。これが余っていた半端な材料と小尉2の残り材料を貼り合わせたもの。この残骸は同じヒバ材だが、たまたま厚さが双方共に8cmほどあり、幅もほぼ同じ。ただ、さすがに貼り合わせた長さは28cmほどあって若干長いものの、上下の切り口が古いためにひび割れが入っていた。ただ、いずれこの部分は切り取って廃棄するから、特に心配は無い。それを見込んで必要な寸法に切り取ったのが、上の写真だ。
上は9日だ。この辺まではすぐに出来るから、どんどん彫っていく。
上は10日だが、頑張れば一日でこんな姿まで行く。これも同じお面を横に置きながら、ちょっと前まで行っていた作業の復習みたいな感じだから、手順も慣れており、作業も早いというあたりだろう。
これが今日16日だ。上の写真から見たら、結構な日数が経っているようにも見える。もちろん実際に経っているのだが、その間には裏彫りや細かい修正が行われているところ。実はこの段階が一番時間のかかるところでもあり、実際に手間もかかっている。そのため、手間や時間がかかる割には、顔の表面の大きな変化はあまり見られないところだ。それでもかなり進んでいると言えるのかな。
で、上の写真を見比べてみる。右が「小尉3」で左が「小尉2」だ。細かいところでは若干の違いはあるものの、全体的には同じ程度の進み具合だろう。この段階までが当初の予定だ。
小尉2が1月31日から作業を始めて2月7日で左の形まで進んだ。実質7日かかっている。小尉3は2月8日から始まって、今日16日で8日目だ。いずれもおおむね1週間程度でこの段階まで掘り進んでいる事実は変わらないので、「いや、早いな」であろう。ただ、毎回書いているように、作業が早いとは言え、右肩には相変わらず痛みもあり、腕の具合も良いとは言えない。そのため、単に面白ろがって作業を進めていると、更に肩の痛みも増してきそうだ。要注意であろう。
という具合で、とりあえずは何とか毎日が過ぎており、今後はこの2個の「小尉」の作業を同時に進めていくことになる。