しばらく放置していたSONYのノートパソコンを、いじっていた。前に書いたが、無線LANの環境を新型機種に取り替えたところ、このノートパソコンに付けていた無線LANのカードと接続できなくなっていたのだ。
そもそも、このノートパソコンは、WIndow Me がインストールされていたものを、Windows2000にインストールし直したものなのだ。CPUはなんとCelelon 650Mhz。メモリは64mb の代物で、かろうじてWindows2000が動いていた状態にあった。これで旧無線LAN環境に接続をして、一応はWEB閲覧程度は出来ていたのだ。が、無線LAN親機を更新したことで、古いタイプのノート用無線LANカードは、パソコンとは認識して接続できたけれど、親機とのデータのやりとりがまったく出来なくなっていたものである。
理由は恐らく、新しい親機と古いLANカードの暗号化の方式が上手く合わないことで、接続が出来なくなったであろうと推測する。新型親機はAOSSという方式で、簡単に接続できる機能を採用しており、事実、親機と同時に買ったUSB子機とはいとも簡単に繋がった。しかし、昔から使っていたノートパソコン用の無線LANカード(子機)を、捨てずに活用できないかと探っていたのだが、各種の手動設定を試みたにもかかわらず、結局は接続できなかった。
もっとも、たいした知識もなく、手動設定をして駄目だったから、この無線LANカードは役に立たないと決めつけるわけではないが、いずれにしても通信が出来なければ役には立たない。
そこで閃いたことは、「OSをXPにしてみよう」。前置きが長くなったけど、早速作業に取りかかる。
作業の途中だ。右には、このノートパソコンでXPをインストールするための、SONYのホームページを表示している。左が作業中のSONY VAIO PCG-F75 だ。実は一度Windows2000からWindows XPへのクリーンインストールを試していた。ところが、途中でエラーが発生し、インストール作業が中断してしまった。しかも、ホームページにも「一度リカバリーディスクで完全に元の状態に戻してからXPをインストールして下さい」と注意書きもあったのだ。それを無視して、勝手にクリーンインストールしたおかげで、ブルーバックになり、重大なエラーが出たと言うこと。
しょうがないから、まじめに注意書きを読みながらリカバリーディスクを使って、完全に元の環境の戻して、余計なファイルは削除して・・・まあ、説明書どおりに実行したと言うことだ。結局は、長い間使っていたことで溜まっていた多くのデータが消えてしまった。事前に必要なデータを保存しておけばいいのだが、今、特に重要なものはないと判断して、完全消去と相成ったのである。
さすがに、SONYの手順通りに実行したら、上手い具合にインストールが終了したのだ。で、おなじみのこの画面にたどり着いたという具合である。めでたしめでたし。さて、早速、無線LANカードを取り付けて設定をするが、いっこうに接続できない。親機のAOSSを使ったり、手動で各種の設定をしても、子機から親機を見つけることは出来るのに、データのやりとりが出来なかった。最終的にはやはり、ネットワークの認証部分で、暗号設定が完結しないことでデータの送受信が出来ないと判断した。
新しい親機には、手動で暗号のパスワードを設定する必要はないし、その手順も記されていない。すべてAOSSという手段で暗号化が設定されるようだから、AOSSに対応していない、古い無線LANカードカードでは、接続できないという結論に達した。しかも、このノートパソコンに無料のアンチウイルスソフトを入れたところ、動作が遅くなってしまった。起動に6分以上もかかる。終了にも3分ほどかかる。マウスの動きは緩慢で、入れたソフトを起動しても、とても実用にはならなくなってしまった。
頭に来た自分は、何をしたのか・・・そう、Windows XPを削除し、Windows2000をインストールし直したのだ。結局、元の環境に戻した。で、今は無線ではなく、有線LANカードを差し込み、ケーブルを直接ハブに繋いでインターネットに接続できることを確認しながら、いま調子を見ている。
Windows2000に戻ったことから、ソフトの動きはまともになっており、マウスの動きも良い。ただ、これまで残っていたたくさんの各種データ類は消えたままであり、復元は出来ない。この数日、貴重な時間を費やして、馬鹿みたいな作業を行ってきたが、本当に馬鹿みたい。
これらの作業でいくらか頭を使ったことは事実としても、まあ無駄の多かった日でした。