わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

秋の芸術鑑賞準備

2007年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Tada3200es 「秋の芸術鑑賞」とか何とか言って、物欲が沸々と沸いてくる。一時(と言っても今年の上半期だが)はオーディオ雑誌を購入して、最近のオーディオ情報を収集していた。だが、十数年前のオーディオ環境とはあまりにも違いを発見することで、その意欲も薄れてきた。

とにかく高い。昔もアンプやスピーカーに高価な物はあったが、最近は目の飛び出るような金額だ。数10万円単位の金額が平然と並んでいた。また、メーカーも知らない名前が並んでいたのには驚いた。「アキュフェーズ」なんて聞いたこともなかったのだが、私の知らないうちに大変有名になっている「ハイエンドを目指している」アンプメーカーだそうだ。

「デンオン」と昔言っていたものが「デノン」に変わっていた。電音と思っていたらDENONであり、これはデンオンではなくデノンらしい。まあ自分の勘違いもあるかも知れないが、昔からデンオンだと思っていた。ラックスマンというのも知らなかった。昔、ラックスというアンプメーカーがあったが、もしかしてこれが名前を変えて登場しているのかも知れない。

CECは昔、中央電気といってターンテーブルでは有名だった。私もこのCEC製のターンテーブルを使ってMMプレーヤーを作っていた。リムドライブのもので、DD形式がまだ高価なときに比較的安価で静かなターンテーブルを販売していた会社だ。これにアームやカードリッジなどを別途購入して、レコードを聴いていた。

スピーカーにしても似たような状態で、ダイヤトーンなどの老舗のスピーカーメーカーはなくなっている。昔は日本のメーカーが主流であり、外国製はJBLやタンノイなど、限られた名前しか見られなかったが、最近はさっぱり分からない名前が氾濫していた。

まあ、それでも大筋で国産メーカーが健在であったのは救いである。ソニー、パイオニア、ヤマハ、マランツ、ケンウッド、デノンなどが、アンプやスピーカー分野で元気に盛り上げている。一部撤退した名前も思い出すものの、オーディオの世界では昔からある。

で、話を元に戻すと、40インチの液晶テレビを購入したあとは、音についてあまり関心はなかった。DVDを見るときは一応テレビからの音声出力を、今あるステレオに繋いで聞いていたし、更に音声の光出力を赤外線ヘッドホンに繋いで、耳元で聞いていた。これはこれで擬似的ではあるが、一応5.1chの音が聞こえるという建前になっていた。従って、それらしい音に聞こえるので、それで納得していたのである。何と言っても簡単なのだ。

一時、YAMAHAの「NATURAL SOUND DIGITAL PROCESSOR」なるものにリヤスピーカーを繋いでサラウンドを試した時期もあったが、うまく機能せずにリヤからはあまり音がしなかった。しかもサラウンドにはほど遠い環境であったことから、それをやめてしまった。今考えると、その付属器機を有効に使うためには、ドルビーデジタルに対応したアンプが必要だったようだ。

当時(と言って一年ほど前だが)使っていたアンプは普通のステレオアンプ2台(前と後ろ用で2台)であり、本来DVDにドルビーデジタルで記録されている高品質の信号を、忠実に再現できなかった事によるものだろうと考える。だから、そのドルビーデジタルサラウンドが再現できなかった原因を探って解決する方法として、上の写真にあるSONY製「TA-DA3200ES」が登場したわけだ。

これは前述した雑誌にも評価が高く、並の価格だから購入できる範囲である。他にも同価格帯のヤマハやデノンなども候補に挙がるが、SONYのテレビだからいいか・・・なのだ。で、スピーカーは?となると、これも選択肢が多い。

本来、5.1chのシステムを考えると、セットものが簡単である。いろいろ調べたものの、気に入った価格帯や組み合わせがなかった。なぜか数万円程度のランクのものが人気があるが、これは解せない。安くて適度に音が出るから人気があるのかも知れないが、その辺の選択がよく分からないのだ。

本来は5.1chの音だから、スピーカーは5.1個である。が、一個でサラウンドを再現したりするものもある。まあ擬似的な空間を電気的に再現したものだろうから、これはこれで良いのかも知れないが、個人的には気に入らない。従って、ちゃんと5.1個のスピーカーを備えて音質的にはまあまあの音が出あることが条件になった場合、自分で組み合わせる必要があるのだ。と言うことで考えたスピーカーシステムは、次の通りだ。

フロント(SS-F6000)2個で26,250円

Ssf6000

センター(SS-CN5000)1個11,550円

Sscn5000

リア(SS-B1000)2個で8,400円

Ssb1000

サブウーファー(SA-W3000)26,250円

Saw3000

となる。メインアンプの価格は99,750円だ。で、総額172,150円であり、今使っているコンポステレオ(KENWOOD)と似たような価格になった。何とかなる価格である。これを組み合わせると、ドルビーデジタルサラウンドが部屋いっぱいに広がる事になる(ハズ)。

さて、この春頃、2個で10万円以上もしたスピーカーシステムを手斧で破壊し、ゴミに出した私としては、今回選んだスピーカーシステムで果たして良い音が出るのか不明である。雑誌の評価では、最近のブックシェルタイプでも1個数万円から10数万円もしていた。これらと比較すれば上記のスピーカー群は異常に安価な価格設定である。まとも(な品質)であればこの規模であれば数10万円もしてもおかしくはないのだ。果たしてこの価格で良い音が期待できるのか・・・うーん、それはやはり無理なのかな?

ホームシアターシステムを考えた場合、単に周囲から音が広がれば良いのであれば、安価なシステムでもそれなりの効果が期待できるだろう。が、おもちゃのようなスピーカーを配置しても、結局はおもちゃ的な音しか出ないのであれば、まあ17万円のシステムであれば、それなりの音が見込まれるかも知れないが・・・・・

さすがにそれは実際に設置して、聞いてみなければ、雑誌の評価だけでは判断できないことではあるがね。

というところで、暇に任せて考えてみただけです。

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般若5

2007年09月14日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog119概ね彫りが終わったところ。もっとも、これに「角(つの)」が付くのだが、角はまだ付けない。一応このまま来週の教室に持って行き、出来具合を評価して貰いながら細かい修正をしなければならないのだ。

元の型紙と比べても、一部に寸法の違うところが見られるが、これは今となってはどうしようもない。たとえば、口元を絞り込むはずだったが、一旦形を彫ってしまったら、なかなか修正が効かないのだ。これが出来る部分や作業段階の時に注意深くやっていれば良いことは分かっているものの、彫りが進んでそれが出来なくなってしまったら、あとはごまかして型紙に近づけるしかない。

まあそれでも一応は本の作例に近い表情をしているから、なんとか見られると思う・・・と、自己判断しよう。

Blog120 これは面の裏側。表面だけ見せても裏がどうなっているのか気になるところだ。このぐらい彫っていれば裏彫りも一応出来上がったところだが、これで完成ではない。厚いのである。これをもっと薄くして、軽い面にした方が良いのだが、それがなかなか出来ないのが素人だから、これもしょうがない。

本来、能面は顔に付けて使用する。そのためにある程度は薄くする必要があることは理解できるが、飾るだけの面であれば少しぐらい厚く、重くても特に支障はない。表面と裏を指で触り、厚さを感じながら削っていく段階で、思わず削りすぎて穴が開いてしまう事があるので、そのあたりは慎重に進めなければならない。

幸いにも私は穴を開けたことはないが、生徒の中ではよく話しに出るから、何年経っても失敗をするものなのだろう。もっとも、私も今回に限らず、失敗して木工用パテのお世話になったことは何度かあるので、人の失敗を笑ってはいられない。何と言っても木だから、一旦削ってしまったら修正が効かないのが困る。

陶芸をやる前は、土をいじっているのだから、いくらか失敗してもまた土をくっつければすぐにも修正が出来ると思っていたことがある。が、実際陶芸を初めてみると、失敗したからと言って土をくっつければ良いと言うわけでもないことが分かった。もっとも、陶芸の場合は新しく作り直す事が容易だから、失敗した物を壊しても惜しくはない。しかし、能面作りは時間がかかり、作り直すのは並大抵ではない。

従って、これに限らず物を作るときには、細心の注意を払って作業を進めることが重要であるから、そんなことを考えながら日々生きていくと、脳細胞の活性化にも繋がる・・・と言うことで、終わりにしよう。

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EOS 40D

2007年09月11日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog117 CANON EOS 40Dというデジタル一眼カメラである。詳しい仕様は書かないが、8月31日に新発売されたもの。10日に購入した。

デジカメは初めてではない。もうだいぶ前から使っている。最初はCANON POWER SHOT G1というコンパクトデジカメを買った。このシリーズは今も発売されている。もっともPOWER SHOT G9まで進化しているが、私が買ったのはG3までであり、その後はデジ一眼に変わった。G3は今でも使っている。このブログの写真は全部G3で撮ったものだ。4メガピクセルだが、小さい写真で良いものはこれで間に合うから、まだ現役である。

デジ一眼になった理由は、ある時、市内のアイスアリーナで国体のフィギュアスケートがあり、G3を持って見に行った。で、写真を撮ったのだが、ほとんど失敗した。

フィギュアスケート選手を液晶で捉えてシャッターを押すのだが、その時はすでにピントも固定されているから、移動している選手にピントが合わない。また、シャッターを切ると液晶が消えるので、狙った位置に選手が来ていない。多くが通り過ぎているのだ。更に次のシャッターが切れるまで、内部で画像処理が行われるからタイムラグがある。などなど。

結局、動きのあるシーンにはコンパクトデジカメは向かない事が分かって、デジ一眼に移行することにしたのだ。そうして最初に買ったのがCANON EOS 10Dである。平成15年2月だ。これを買ったときは気合いが入っていたね。カメラ月刊誌を買ったり、紅葉の撮り方、風景の撮り方など各種ハウツーものの本などを買って勉強したものだ。実際に近くの山や観光地に出かけていろいろと写真を撮った。

それをパソコンで印刷して喜んでいたが、一年ほど経ったときにEOS 20Dが発売された。画素が640万から820万画素になって機能もよくなったというから、すぐに買った。16年2月だ。その頃からレンズにも投資をして、結構金を使ったが、飲み食いで消えたわけでなく、物として残っているから、無駄遣いではないと自分では思っている。

EOS 20Dは結構長く使ったことになる。この間にEOS 30Dが発売されたが、それは買わなかったので、今回EOS 40Dを購入するまでの3年半ほど、大いに活用した。今年は休んだが、去年までは毎年近くの八甲田山、十和田湖、奥入瀬渓流、蔦沼、その他の観光地へ春と秋は必ず出かけたものである。最近は無職だから、天気の良い日はいつでも出かけることが出来るのだ。また、庭に咲いている花を良く撮った。実はこれがメインなのだが、もう数千枚も花の写真が残っている。これも気に入った物を印刷して、居間に飾っているが実によい(自分だけ気に入っている自己満足)。更に、孫の写真が大量に残った。これも大きな財産だ。これも印刷して毎日眺めている。

ということで、今回の購入は、大きく進化したデジ一眼を満喫するべく「へそくり」を使った・・と言うところだ。

さて、余ったEOS 20Dは防湿庫に入れて、次の出番を待っている。

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般若4

2007年09月07日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog115 作業開始からおよそ1ヶ月が過ぎた姿である。前回の8月末レポートから毎日少しずつ作業をしていたので、あまり変化はないものの、目鼻や口元などをはっきりさせるなどの手直しをしている。

5日は面打ち教室があった日であり、各生徒がそれぞれ彫っていた面を持ち寄って、見比べたりしていた。私も手直しをした面を持参して、みんなと比べたものの、私が一番進んでおり、他の数人いた生徒の作品はまったく参考にならず、2~3週間も遅れていた人もいた。それでも一応先生の指導を受けて、手直しをするなどして進めている。

この姿は粗彫りが終わっている段階であり、まあ第3段階に入ったというところだろう。彫刻刀で彫った部分にサンドペーパーで磨きをかけて、表面のでこぼこを見ているところだ。削ったままではよく分からない小さい凹凸がよく見えるので、私は早めにサンドペーパーを使う。これは120番のサンドペーパーだ。仕上げは240番を使うが、それはまだ先の話。

Blog116 真鍮板とハンマーである。真鍮板は般若の目に使う。目玉に、真鍮版を加工してはめ込むのだ(完成品の写真を参照)。私がこれまで作った面のうち、彩色をした面では、目玉に金色の塗料を塗っていた。これはこれで良いのだが、本当は真鍮板を使ってはめ込むのが正しい。が、細工がやっかいなので、素人はあまりやらない。

今回は先生が「やろうか」という話になって、やる方向で進んでいるが、材料も先生が準備してくれる話があった。しかし、自分でも用意してみようと考えてDIY店に出かけて買ってきた。180mm×200nn×厚さ0.5mmの板が 458円で売っていた。OKだ。

ハンマーは見たとおり、先が丸い。この部分を使って、木の台に作った楕円形にへっこんだ穴に真鍮板をあてがって、叩きながら目玉の形に整形していく(はず)。この作業は初めてだから、うまくいくとは限らないので余分に材料を用意した・・・と言うわけだ。

ハンマーの類はすでに数個持っている。が、この先の丸いものは持っていなかった。余分にある普通のハンマーを、グラインダーで先を丸く削ることも出来るが、面倒だし、うまくできるとは限らない。ちょうど具合の良いものを見つけたので買ったと言うことだ。714円だからたいした金額ではないし、グラインダーを使って怪我でもしたら、そっちの方が大変だよ。

ということで、真鍮板の加工はまだ先になるが、金工作業は昔からやっているのでまったく心配はない。ただ、本を見ると金床もあった方が良いらしいが、持っていない。さてどうしようかな?

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