わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

鼻瘤悪尉 その5

2014年11月25日 | 能面

上は能面教室の課題を進めているところ。前回は10月10日の投稿だったので、今日で1ヶ月半ほども経った。この間は「不動」を集中的に彫っていたから、この鼻瘤悪尉はちょっと休んでいたという具合。もっとも、前回あたりでも一応の形まで彫っていたこともあって、手直しをしながら完成を目指している段階でもある。

今回でもほぼ完成のあたりに見えるが、不動の彩色が終わったあたりから修正を始めていた。そのため、鼻瘤悪尉の作業はまだ2~3日しか経っていない。それでも裏彫りを含めて8割以上は出来上がっているので、このあとはじっくりと点検をしながら、細かい修正をしつつ完成を目指すことになる。

この能面には、眼球部分には例の真鍮板を使った「眼」を付けることになる。これらの作業をを含めても、12月までには終わってしまいそうだ。ただ、この能面の完成予定は、教室としては来年2月末である。まだまだ充分に時間があるのだが、生徒の皆さんは一人を除いてそれぞれが12月までは完成してしまうほどに頑張っており、順調に作業は進んでいる。

と言うことも含めて、慌てないでのんびりと暇つぶしをしよう。

さて、「不動」が終わったあとの能面塾での課題はまだ決まっていない。材料が手元に1個あって、これを活用するつもりだ。この材料も並の大きさだから、いろいろな能面に使える。でも、今はまだ次の課題を決めていないので、鼻瘤悪尉を彫りながら次なる課題を考えてみよう。

 

 

 

 

 

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不動 その7

2014年11月21日 | 能面

不動が完成した。最後の「眉毛」を書いておしまいだったが、この眉毛がくせもので、細い「面相筆」を使ったにもかかわらず、細くてきれいな曲線が描けなかったのだ。ただ、これは筆のせいではなく、自分の技量、ま、腕かな?

これが悪いから細くてきれいな線が描けなかったという話で決着するところ。それでも、一応はそれなりに「不動」に見えれば、取りあえずは完成としたい。

で、この不動が、例の金沢市で行われた作品展に入賞した友人の不動に近づいているのかと言えば、どうも、そうでもない気配。2個を並べて比べるのも都合が悪いから、それはやらないが、さすがに入賞作品は上手かった。

いずれにしても、その入賞作品を見て私が一念発起したことは事実だから、友人の作品はなかなか丁寧に作られていると言えよう。比べる必要はないと言う具合。

 

ついでに・・・と言えば申し訳ないが、「十番切り」も完成したので紹介する。

これは、一般的な能面ではなく、いわゆる地方で行われている舞いで使われているお面だ。従って、他人の作品と比べてもしょうがない。実は、これは対(つい)になるお面があって、すでに紹介している「志のぶ」だ。これらのお面がどんな使われ方をしているのかは、私は見たこともないから分からない。今回は、この対になるお面を完成させたことで、このシリーズは一応は終わりとなる。

ということで、2個のお面を同時に彩色を行い、同時に完成した。さて、次は能面教室での課題でもあった「鼻瘤悪尉」の素彫りを進めて行こう。

 

 

 

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不動 その6

2014年11月14日 | 能面

久々のアップロードだ。先月からしばらく作業をやめていたことや、この12日にあった能面塾で、先輩や先生からの意見を聞くためもあって、3週間ほど間が空いたという具合。意見については概ねOKらしいので、これ以降は次の段階に入ることにした。

今回から彩色の段階に突入しており、その第一弾という位置づけでもある。もちろん、裏側にも「工芸うるし」を塗っているから、取りあえずは裏は完成している。で、問題の表側に細工をしているのだが、これは下地塗りだ。通常は真っ白の胡粉とにかわ液を混ぜたものを塗るところ。がしかし、今回は下地塗りにも色を付けてみた。

というのも、実は前に彫っていた「十番切り」と同時に彩色を進めており、その色がたまたま顔色(肌色)とでも言おうか、下地塗りにも使えるほどの色具合であったので、それを利用したという話。ただ、一応目の中や口の中は真っ白の方が都合がよい。と言うのも、口の中は赤色、目の中は黒色を塗る予定なので、どっちかと言えば真っ白の方が都合がよい。また、毛髪や顔の表面には、肌色とはずいぶんと違った色を塗る予定なので、イメージはだいぶ変わると思う。

 

これが「十番切り」だ。ずいぶん前(と言っても2ヶ月程度か)の作品だが、素彫りのまま放置していた。で、今回、不動と同時に彩色を始めている。これはすでに下地塗りから色を付けていたので、これが表面の色だ。このあとは、頭の冠や目、口などに色を付け、古色で陰影を付ければ完成する。

ということで、今は2個の能面を同時に彩色をしているところ。

 

 

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