わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

慈童 その2

2013年05月28日 | 能面

Img_9359small

増女と同時進行の「慈童」だ。まだ「その2」ですでに仕上げ彫りのあたりまで進んでいる。もっとも途中の作業過程をだいぶ省略していたからこんなものだが、本当はまだ二週間程度しか経っていない。それでここまで進んだのは、面そのものが単純な形だったとか、似たような面をたくさん作ってきていたこともあって、要領が良くなってきているのだろう。

いずれにしても増女とほぼ同じ課程で進めているので、増女の鼻の造作を彫っていれば、そこが終わると慈童の鼻を彫ったりしている。口を彫れば別の能面の同じ場所を彫っているために、比較的上手に作業が進んでいた。

そいうことで、増女の方が作業開始は若干早かったものの、この慈童ではすっかり追いついて「同時進行」になっている。これも作業が早く進んでいる理由だろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

増女 その3

2013年05月28日 | 能面

Img_9361small


前回の発表から一週間でここまで来た。作業開始からは概ね3週間だ。これを見れば仕上げ彫りも終盤だろう。もう少しで素彫りが終わるほどであり、早いとも言える。しかも慈童と同時に作業を進めていることを考えれば、なかなかの早さだ。ただ、裏彫りはまだ浅いままであり、今後はもっと深く彫って行く必要がある。

それにしてもここまで来れば一安心。細心の注意を払って図面や写真なども参考にしているが、必ずしも似ているとは言い難い。ま、それは前から言っているので「おおむね似ている」事が重要なのだ。もっとも、どれだけ似るかは「彩色」の具合にかかっているので、それが終わらない事には何とも言えないのだが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

慈童 その1

2013年05月21日 | インポート

Img_4271small

さて、能面塾の課題は「慈童(じどう)」だ。喝食も少年(青年に近い少年?)の顔だったが、この慈童はもっと若い少年の顔だろう。少年というより今で言う「小学生の児童」と言うあたりかも知れない。

Img_9323small


上の写真(と言うよりは先生が彫った見本)を元に、今回もまたたいした図面がないまま作成することになった。見本があるのでそれをメインの参考資料として彫っていけば、自ずと同じものが出来上がる・・というあんばい。もっとも、毎回言っているように同じものが出来る保証はないから、あえて同じにする必要もない。似ているものが出来ればそれで成功だろう。

Img_9343small

作業は15日から始まっているので概ね一週間ほどで作業は上の写真まで進んでいる。このあたりは顔の造作も出来上がっているから、すでに「中彫り」の段階に入っていると言えるだろう。
増女と2個同時進行しているから進み具合は早くはないが、一週間で2個を彫っているのだから、これでも早いかも知れない。

Img_9341small

比べてみたところ。左が「増女」右は「慈童」だ。やっぱり女面は面長に出来ているし、こうして比べてみるとわずかではあるが違いも見えてくるから、これはこれで面白いのかな?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

増女 その2

2013年05月21日 | 能面

Img_9331small

順調に進んでいるところ。前回から顔のパーツの位置を書き込んで、いくらか彫っているところだ。まだおおざっぱにしか見えないものの、女面の様相で、しかもあまりかわいくない風にも見える。特に口は見るからにかわいくない。

Img_9346small

それから更に進んでいるが、顔全体が見えるようになってきた。それぞれのパーツもはっきりと位置や形が分かるようになり、ここまで来れば一安心と言うところか。

ただ、今回はこの「増女」だけを彫っているわけではなく、他にも「能面塾」の課題を同時進行している。そのため、進捗状況は早いわけではないが、まあこんなものか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

喝色 その5

2013年05月14日 | 能面

Img_9312smallaa


久しぶりの喝色だ。3月半ばには素彫りも終わっており、彩色を待つのみになっていた。その後は「雷」の素彫りの完成を待って同時に彩色に入る計画になっていたので、それを行ったという話。

この能面は初めて作ったものであり、男面ではあるが型は女面に類似している。そのために全般的には小面や若女に近い出来具合になっている。だから、彩色の時にいくらか趣を変えて男面(というよりは少年だが)にする必要があった。

今回もそれに注意しながら彩色をしたのだが、やはりどうしても女面の表情になってしまう。額にたれている毛髪を隠せば、まさしく女面だ。ま、それでも一応は少年の面として見て貰えば、それはそれで見えてくる・・・と思うのだが・・・。

さて、今回はいくらかかわいい表情になっている。元の絵でもかわいい表情をしているから、それに似せたわけではないが、必然的にそうなってしまった。女面は特に気をつけて「かわいい表情」を表現しようとしていたから、その癖が付いて少年の面でもそんな風になったと考えておきたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする