わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

翁その3

2009年08月19日 | 日記・エッセイ・コラム

Okina05

お盆も終わり、孫たちも帰ったことから少し暇が出来た。で、放置していた「翁」を作る作業が始まった。17日あたりの出来具合だ。前回から比べてもずいぶんと表情が見えてきたし、第一何を作っているのかが分かるようになっている。このぐらいまで来れば、あとはじっくりと細部の彫り込みを進める段階で、いわゆる「中彫り」の段階だろう。

Okina07

上の状態から、更に手を加えたところ。穏やかな爺様の顔立ちもはっきりと分かってくるあたりで、まるで自分の姿を写しているかのようだ・・・とは、面彫り仲間が使う言葉である。実際、自分の顔立ちに似てくるようで、お面を作っているとその気持ちまで彫り込まれる気がする。

昔の仏師が(今でもそうだろうが)「精魂込めて彫る」ときに、その気持ちが移り込むという話を、本などで見たりするが、仏像に限らず像を造るときは本当にそうなのかも知れない。

作業開始から概ね2週間ほど経ったところだが、実際の作業日数はまだ一週間もないだろう。その時点でこのぐらい進んでいるので、完成予定の9月末には十分間に合うことになる。今回もまた、完成予定日を予告するが、このまま特になければその通りになるはずだ。

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CPU交換

2009年08月18日 | インポート

Q9550_00_2 

Core2Quad Q9550 である。今日手に入れた。さっき手に入れたばかりのもので、さて、メイン機か予備機か、どちらのパソコンのCPUと交換したらいいのか考えていた。もともとメインのパソコンはCore2duo E8500(3.16Ghz)が入っているもので、ここしばらくはVistaを入れて毎日使っていたから、様々なファイルが入っているものだ。、それに対し、予備機(ゲーム用)として組んだパソコンは6月の完成だから、まだ余り時間が経っていない。

こちら(予備機)にはCore2duo E6750(2.66Ghz)が入っている。この予備機は、余っていたCPUを活用するために組んだものだが、マザーボードやGPUはメイン機よりも新しいパーツで組んでおり、CPUだけが2年ぐらい前のものだった。

ここで考えたことは、当初はメインパソコンのCPUをQuad に交換して、はずしたCore2duo E8500を予備機(ゲーム機)に入れることだった。だが、メイン機は通常の作業には特に不満はないし、調子に乗ってCPUを交換したら全く起動しなくなったなどの不具合が出る事もある。最悪、故障したりVistaを再インストールしなければならなくなったりすれば、手間が大変だ。それでもデータが残ればいいが、何かのきっかけで壊れてしまうかも知れない。

そこまでならなくても、かなりのリスクを覚悟でCPUを交換することになる。これも趣味の範囲だからしょうがないが、できれば余りリスクを負いたくはない。また、交換作業が2度になる。

で、結局は大事なデータも入っていない予備機(ゲーム機)のCPU(Core2duo E6750)をCore2Quad Q9550 に交換することにした。これだとメイン機は全くいじらなくても良いし、予備機が不調になったら時間をかけて解決すれば、特に不便もないだろうという結論に達したのだ。

Q9550_01

さて、交換後にタスクマネージャーで4コアを確認したところ。アイドル状態だからグラフはほとんど見えない。だが、きちんと認識されているのがわかる。

Q9550_02

Crystal CPUIDで確認しているところ。CPU-Z でも確認したが、似たような写真だからまあいいだろう。いずれにしてもBIOSやOSに正常にQ9550が確認(認識)がされているという証拠である。

ところで、交換作業はいとも簡単だった。前のCPUクーラーを外してCPU本体を取りだし、そこにCore2Quad Q9550 をはめ込んで、古いCPUクーラーを取り付けた。実はこっちのCPUクーラーの方がQ9550付属のクーラーよりも大型なのだ。だから、新型よりも余計に冷えるはず。

ということで、クーラーを組むときに「バキッ」と音がして、一瞬どきっとしたものの、うまく装着できた気配だったから、一応は点検をしてケースに収めたのだった。その後は電源スイッチを入れてマザーボードのRED が常時点灯しているのを確認し、ケースのスイッチを入れたところ、難なく起動した。実にあっけなく起動した。で、上記の写真である。

通常はdualCPUからQuadCPUに交換すればBIOSやOSからエラーや注意が出る。今回は単に起動時にF2を押したらそのままBIOSも自動認識をしてXPが起動したことから、何か気合いが抜けてしまった。もっとも、BIOSの設定はクリアされてしまったから、後で確認する必要はあるが、とにかく、トラブルはほとんど無いまま交換作業が終わったのである。

いまのところ、2時間近くはテスト稼働をしているが、特に不具合は見られない。また、QuadCPUになったからと言って動きが速くなった気配もない。もともと2.66Ghzが2.83Ghzになっただけのことだから、負荷の軽い作業ではほとんど動作に変化はないだろう。なら、なぜ交換したのか。それは単なる「自己満足」かな?

これで我が家にもやっとQuadCoreのCPUがやってきた。ずいぶんと待ったものだ・・・・。ちなみにCPUはamazon.co.jpからの通販で、最安値に近い22,156円だった。日曜日の夜に注文して火曜日の午後に着いた。

で、外したCore2duo E6750はどうするのかな・・・?はい。元箱に入れたまま休憩中です。

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地デジ

2009年08月12日 | 日記・エッセイ・コラム

Kdl40f5

やっと地デジが見られるようになった。SONY BRAVIA KDL-40F5 という液晶テレビで、その名の通り40インチのものだ。今までは29インチCRTのテレビだったが、1991年製造のPanasonicで、もうすでに18年も経っていること、また画面の左側が湾曲してきたことや、そのほかの要因で買うことにしたのだ。

この機種を選ぶときにはいろいろと調べた。最近ではアクオスやビエラ、レグザなどが大いに幅をきかせているのも承知していたし、これらの42インチクラスを検討したことも事実。だが、台所で使っていた東芝のテレビは、短期間でリモコンの受信部(リモコンそのものではなく、テレビの基板部分)が故障して、今でもテレビ本体で電源の操作やチャンネルの切り替えを行っていて大変不便なのだ。また、そのテレビを買った電気店は店主が自殺するなど、そのため印象が悪く、東芝は没にした。シャープは最初から対象外で、パナソニックの42インチはプラズマだ。これは電気を食う。

で、パナソニックの37インチは液晶だが、ちょっと画面が小さい気がしたし、残るはSONYの40インチになった。結局、最後までこの2機種に絞って電気店で実際に検討したが、それらも含めてSONY BRAVIA KDL-40F5 になったと言うこと。

このタイプよりも安い価格の機種もあり、普通に見るのであればそれでも良いと思っていたが 、せっかく「新発売で4倍速」という触れ込みだったから、少し高めのF5型にした。もうちょっと高ければダブルチューナー付き(W5型)もあったが、チューナーが二つ付いている必要もないし、HDDレコーダーを付けるつもりだったからシングルチューナーで十分だろう。

最近のテレビ台はアンプ付きが流行っているが、ばあさん一人が主なる使用人であれば、シアターラックなど無用の長物だ。40インチが乗っかればOKなので、ハヤミの安物にした。

で、価格は言うのもはずかしいぐらいだ。価格・COMを見ながらあれこれ検討していたものの、東北の地方都市で電気店が一店舗しかないところ。ここでヨドバシカメラやビッグカメラの値段を出しても話にならない。遠く(と言っても配達区域内)にヤマダ電気はあるが、わざわざそこで買うのもばからしいし、入ってくるチラシで計算しても大きな差はなかった。ただ、実際にヤマダ電気の店舗で交渉すれば、安くなりそうな気配もあるが、そのためにわざわざ車で40分もかけていくこともない。

と言うことから、市内で買うことにして、結局は20万円を払って数千円のおつりが来たというあたり。8日に設置したが、今の価格・COMの最低価格は15万円前後だから、かなりの高い買い物だったと言えよう。競争相手のいない地方都市の家電の価格なんて、そんなものなのかとあきらめてしまうことしか出来ないのが現実だ。

では、録画の機械はどうしたか。この際だからブルーレィディスクレコーダーを買った。これはSONY BDZ-L95 にした。この機種にしたのはたまたま展示しており、かつ在庫があり、HDDが500GBだったから。新発売のBDZ-A950 は展示も在庫もなかった。 で、価格は115.000円だった。今は最低価格が8万円台だから、これもかなり高い。

Bdzl95

総合すると、テレビもレコーダーも全国平均価格に近いあたりの価格設定がされていたことになる。また、この電気店は全国規模の「K’Sでんき」だが、やはり競合店が近くにあったりとか激戦区とは違って、とにかく最低限の値引きしかしない。また、ポイント制度がないので、価格提示がそのまま支払額になっているから、極めて高い買い物をした感覚があった。

結局、今月はあれやこれやで家電に30万円ほどの支出があったのだが、これはこれで必要経費と言うことで納得して、きれいな画面のテレビを楽しむことにしよう。

追:

実は我が家にはもう一台、地デジの映るテレビがある。2年ほど前に趣味の部屋に「自分用」として設置したもので、詳細は過去のブログに載っているのだ。今回新規に買ったSONY BDZ-L95 は、そこに設置しており、これまで使っていたDVDレコーダーを居間に移設したのである。

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翁その2

2009年08月11日 | 日記・エッセイ・コラム

Okina03

前回から少し作業を進めたところ。額部分や鼻の下の部分が分かるような彫り方をしているところで、まだどんな表情かは全く分からない。表情と言うよりも何を作っているのかも定かではないが、最初の段階ではこんなものだろう。実際、作業を始めてからは幾日も経っているが、作業そのものを行っていた時間は何時間もないので、こんなものだろう。

Okina04

上の状態から2時間ほどかけて進めたあたり。作業は4回目ぐらいで、まだその実体は不明である。じっくりと時間をかけて進める方が良いから、今のところはお盆も近いし孫たちが帰ってきているので、のんびりと作業を進めることが出来ない状態だ。それで幾日かは中断したまま放置している。まあ、作業を開始してからまだ1週間も経っていないので慌てる必要はない。それでなくても無職だから毎日自由時間がある。ただ、今は時期が全国的に休みだから作業も休んでいるという理屈である。お盆も終わって孫たちも帰ったら、また暇に任せて作業が始まることだろう。

一応予定としては、9月いっぱいを予定している。この「翁」の素彫りが出来上がるまで、「十六」の彩色はしないつもりだ。で、翁の素彫りが終わり一段落した頃に、2面の能面を同時に彩色を始めると、作業の効率も良いので、そのようになるだろう。もっとも、来週は教室があるので、その時に他の生徒の「十六」の進み具合も見るが、おそらくそれほど進んでいないはずだから、時間的には9月の彩色でも十分な余裕があると思う。

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翁その1

2009年08月06日 | 日記・エッセイ・コラム

Okina01

「翁(おきな)」を作ることにした。十六の素彫りが完成したことですることが無くなり、ちょっと時間を持て余していた時に、何時間もパソコンに向かっていたら身体に悪いだろうと思っていたのだが、草取りも一段落したことから次の能面を作ることにしたのだ。

5日の教室で、他の生徒の十六の出来具合を観察したところ、一番進んでいたのが私であり、他の生徒の出来具合はまだまだだった。そのため、彩色を少しの間中断し、ほかの作業をした方が良いと考えたので、新規に(余っていた)材料を購入し、2個目の十六の作成をしようと思っていた。

ところが手に入れた材料の大きさが、ちょうど「翁」に合うものであり、この材料で十六を作る場合は、大きく切って捨ててしまわなければならない。これではちょっともったいない。そこで、この材料にあったものを作る方が良いだろうと言うことから、翁を作ることにしたのだ。

ただ、十六はまだ1個しか作っていない。本当は最低でも2個は作ってみなければ、その能面を理解できないと思っていたが、まあ面の表情は「小面」や「若女」と同じだから、それを考えるとすでに6個ほどの制作経験がある。彩色の部分で若干の違いがある程度だから、それらを考えれば十六が1個でもいいか・・・・と言う話になったのだ。

Okina02

これは今日の作業。前にも書いたが、能面の制作過程はいろいろあって、始めにどう切り込むかも師匠によって違ってくる。今回は今の先生のやり方で進めてみることにした。だから、まず材料の表面を山型に切り込んだ。本当はノミやのこぎりできちんと切った方が良いのだが、いいかげん10年近くも能面制作に関わってきたから、最近では電動工具を使うことにしている。何と言っても早くて楽ちん。ましてこの夏場の作業であれば、のこぎりなど使っていれば汗がどっと出る。もっとも、電動工具を使っても汗が出たが、のこぎりよりは効率的だ。

翁の制作過程は、前にもブログで紹介しているのでそれを見ると良いかもしれない。上の写真の作品は前回自分が作ったものだ。このほか2個有り、計3個所有している。参考とした翁の作者がみんな違っており、それぞれ表情も違っていたので、今回はどれにしょうかずいぶんと悩んだが、結局、「面打ち入門」の参考書にあるものを見本にした。だから、上の写真とはちょっと違ったものが出来るはずである。

ということで、とりあえずは新しい能面の作成が始まったのだ。

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