わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

帯喰い3 その1

2021年11月13日 | 能面

さて、11月も中旬になり、のんびりしていると思いきや、次なる課題を実行しているところです。

で、今回は何かと言えば、手持ちの材料に合うような形のお面にした。それは「帯喰い」である。もっとも、他のお面でも良いのだが、この手の大きさの他のお面は、同じお面をおおむね3個ほど彫っており、今回の帯喰いはまだ2個だったこともあって、これに決めた・・と言う程度。

 

今回も写真をメインに報告します。

見本は下の写真。実は、これは能面ではない。締め込んだ帯を止めるパーツとして腹の部分に取り付ける「装飾品」だ。また、大きさは通常のお面の程度であり、見た目もお面に近いことから、参考にした。

下は今年の5月に彫った帯喰いの2個目だ。見本と同じとは言えないものの、ま、似ているから良いだろう。実はこの帯喰いは、余計な手間がかかることから、あまり彫りたくないのだが、しょうがないか・・・

で、これの作業開始が10月23日で、下の写真は25日。2日でこれなら、まずまずかな。ただ、材料の質がちょっと悪く、作業には要注意なり。

下は27日。一度、裏彫りも行っているからこの程度だが、慎重に彫り進んでいる様子にも見える。

さて、このお面には、あご部分と額部分に渦巻き状の彫り込みがある。これが難題で、材料の関係から研いだばかりの彫刻刀もなかなか進まないと言う現実があり、肩や手首などに負荷がかかって作業も厳しい。

下は11月3日写真だが、この部分だけでも作業時間は2日以上は必要となるほどだ。それほど手間がかかる部分。このような飾り部分が5箇所もあるのだ。

下は額(ひたい)部分の飾り。この部分も上と同じ環境だから、作業自体が厳しいところ。5日の写真だが、この部分だけでも丸一日がかかっている。しかも完成ではない。第一段階の程度かな。

下は13日の写真だ。上の写真から一週間以上もかかっているが、そのぐらい手間がかかり、しかもこれで仕上がりではない。

と言うことから、一応は材料のせいにしているものの、現実に手間がかかっており、まして無理をしない程度に作業時間を決めていることから、余裕を持ってこのお面の完成は今月いっぱいを考えている。

無理をしないで、のんびりと行こう!!

 

 

コメント
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