わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

白鳥はいま

2010年01月30日 | 日記・エッセイ・コラム

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白鳥の飛来地として知られている近所の池(と言おうか堤とも言われている)に行ってきた。実は今シーズン初めてではなく、2回目である。今月中旬に一度行ったところ、全面ではなかったもののほとんどが氷結しており、白鳥はおろか鳥のたぐいはまったくいなかった。こんな事は白鳥を撮り始めてここ8年間で初めてである。

暖冬という天気予報だった今年の長期予報はまったくはずれて、厳冬なのか?それはそれとして、とにかく白鳥がもしかしているかもしれないという希望と、いくらかの天気回復を待っていたこともあり、現状確認も含めて撮影に行ったというところ。

かろうじて数羽いたのは良かった。ただ、見たとおり池はほぼ全面氷結しており、水面は見えない。そのため餌をついばむ姿はなかった。また、水鳥も数羽いたが、当然餌はない。池のそばには「餌を売る小屋」があるものの、人がいる気配はするが売っているのかは不明。

去年起きた「鳥インフルエンザ」の影響で餌付けを中止しており、今年は氷結のため水面下にいるであろう小魚も捕れないのだ。結局餌のたぐいはゼロであろう。もっとも、渡り鳥は他の場所に餌を求めて飛んでいくこともあるから、ここに戻ってくる白鳥もいるに違いない。それでも池に水面がないと、浮かんでいることも出来ないだろうから、もっと環境の良い場所に移動してしまうことになる。

Swan1002

これも水面にいるのではなく、氷上で休んでいる姿だ。水も冷たいが氷も冷たい。餌をとるのに都合の良い形のくちばしも、氷の上では使い勝手が悪いからどこかに飛んでいくかもしれないが、とりあえず写真を撮りに行ったときはいたので一安心と言うところかな。

Swan_10011_2

上の写真は2008年2月の状態。2年前まではこの状態だった。これが一転して数羽しかこなくなったとなれば、この池の運用方法を考えなければならないのかもしれない。もう少し暖かくなり、水面が多くなったら餌をまく、氷結しても氷を割り、水面を確保するようにするなど、白鳥が活動しやすい環境を人工的に作らなければ、いずれこの場所から白鳥が全部いなくなってしまうだろう。そうしなければ「白鳥の飛来地」の看板を下ろす事になる。

まあ、野鳥の会とかは「自然のままの姿(環境)」を主張するかもしれないが、地元にしてみれば何とかしたいと思っているに違いない。

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若女その6

2010年01月09日 | 日記・エッセイ・コラム

Waka_10

いよいよ完成だ。出来具合は大したことはないものの、一応課題の「若女」が出来上がったというところ。今日午前中に彩色や仕上げの部分に手を加えて、一通り作り終えたので、もしこの後手直しをするにしても、ちょっとの部分だろう。

1610

「十六」も同時に完成したので、ちょっとだけ見てもらうことにする。頭のてっぺん付近や脇の毛髪部分に若女とは若干違った描写が見られる。これは男と女の違いでヘアスタイルが違うから、違って当然のところだ。更に、十六は男面だからてっぺんの黒い部分は髪の毛ではなく「冠」である(と思う)。だからこれでよいのだ。

顔の色がくすんだ肌色になっていると思う。これは、顔の表面をきれいな肌色に仕上げた後に古色をかけた結果、こんな風になった。当然このような状態を期待して処理をしたから、これはこれで正しい。最初のカラーコピーの色とは若干違うものの、コピーそのものの信憑性もいい加減だし、もともと、本当の色が何であるかは今となっては全く不明な部分。

ただし、顔つきがあまり美しくできなかった。これはもっとまじめに美人や美少年風に彫り込んでいけば、それなりのかわいい表情になるはずだったものの、やはり紙に書いた絵のようには行かずにこんな結果で終わったという話。言うなれば「へたくそ」ということだろう。

さて、課題の製作が終わったことで今後の話はどうするか。6日に新年最初の教室では、他の生徒の若女の作業進捗はさっぱりで、まだ仕上げ彫りの段階や、ひどいのになるとその日に材料を手に入れている生徒もいた。これの完成を待って次の課題に入るような話をするなど、更に数ヶ月はかかる気配があり、とてもやっていられない気分なのだ。従って今後の予定はまだ未定。

とは言え、私はまだ獅子口の彩色が残っているので、2~3日様子を見てから、そっちの彩色に入ることになるだろう。また、前に作っていた獅子口の表面に剥離が見られるので、それの補修などもやらなければならないかもしれない。

ということで、とりあえずは一段落したから、少しは気分的に楽になる。

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