わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

邯鄲男2 その1

2021年10月21日 | 能面

10月も後半になってしまった。今月は「邯鄲男2」を彫る予定だったが、それも完成しており、遅れての報告になった。それの作業経過について、次の通り紹介します。

下は見本の写真であり、これは一個目を彫った時のもの。これを参考に2個目に挑戦をしたというあたり。

下は10月1日の写真だが、実際の作業開始は9月29日だ。そのため、作業開始から2日目の作業結果である。表情の概要が見える程度かな。

下は3日の写真。上から2日も経てばこの程度まで進む事になり、相変わらず「完成まで2週間」の進み具合は健在であろう。

下はほぼ出来上がったところ。9日の写真だが、もちろん途中の経過も写真に撮っている。ただ、裏彫りや細かい部分などの修正も残っていたはずなので、実際の仕上がりは数日後になる予定だ。

今回は「彩色」も行ったので、それについても紹介します。

3個のお面が完成したので、同時に彩色を行った。最初は裏側を真っ黒に塗ったが、今回も黒一色なので簡単。乾燥も含めて一日で終えたところ。この作業は15日から始めたが、3個同時とはいえ同じ色なので、すぐに終わる。ただし、この裏部分でも3回塗りをする必要があり、それなりの時間は必要だ。

その後は下地塗りに白一色の胡粉を塗り、更に上塗りとして肌色を3回塗った。それが乾燥した後で、朱色で唇を塗り、更に墨を使って毛髪やヒゲ、目の中の黒部分と歯の黒部分を彩色して、完成となる。それが下の写真だ。

この写真は21日に撮っているが、彩色を始めてから6日間がかかっている。通常は3日もあれば一個の彩色が終わっていたので、今回は同時に3個だったと言うことを考えても、完成まで6日なら早いと言えよう。

で、他のお面はどうしたのかと言えば、下の通り。

上は「弱法師2」だ。同じ色だったから、作業は順調に進むことになる。

上は「大童子2」であり、9月から始まった小型のお面は3個が完成した。いずれも彩色が同時進行だったので、作業完了は3個同時に21日としたい。

で、集中的にお面の作成を行ってきたが、最近はちょっと疲れが出ており、「集中力の欠如」の傾向が見えてきたので、今後は製作意欲が出るまで、ちょっとの間お休みしようかな。

 

 

 

 


大童子2 その1

2021年10月02日 | 能面

さて、10月だ。前回紹介したように、すでに9月の課題の第2弾は終わったので、ここで少し紹介したい。それは「大童子」だ。これは6月に1個目が出来上がっており、今回は2個目である。

下は見本の写真だ。これは1個目の見本と同じであり、これを元に図面を起こして作業を進めたが、横から見た写真がなかったので、側面図はない。そのため、表面の高さは、過去に彫った他のお面を参考にしている。

下は1個目。これは6月に完成しているが、見本とは出来具合が若干違う。これはしょうがないが、まあ、似たような表情なので良しとしよう。

さて、2個目の作業過程は下の通り。作業開始は9月15日である。で、下の写真は16日だ。

下は18日だが、作業開始から3日目にはここまで進んでいる。さすがに早い。で、右の頬部分に黒いものが見えるのだが・・・

この部分は「ふし」だった。そのため、直径1cm程度に穴を空け、今回は穴全体に補修剤を埋めるのではなく、丸く木材を削って、それを埋め込んだ。そうすることでいくらか木の部分を復元できたから、これはこれで「補修のテクニック」の一つだろう。この手法は、広い部分を補修する場合に有効でもある。

下は9月26日。目の穴と歯の部分を残してほぼ出来上がっている。完成予定は9月いっぱいだから、予告通りに作業が進んでいたことになろう。

ということで、9月の成果は「2個のお面の素彫りが完成」となった。これについては、前からこの種類のお面は作業期間が2週間程度としていたから、これも予定通りという結果である。

実は、9月には「長年能面作業を続けていた結果、腰痛から肩の痛み、足腰の痛みなどが顕著化」しており、さすがに整形外科に通院している。もちろん、過去にも複数回、整形外科のお世話になっていたが、身体の痛みは年齢を重ねる毎に強くなる傾向にある。ただ、今回の診察も、「これもやむを得ないか・・」的に理解をしているので、短期間に治癒できるとは考えていない。

 

で、10月の課題は「邯鄲男その2」だ。実はこの作業はすでに始まっており、おおむね2週間後あたりに紹介したい。