わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

猩々 その弐

2010年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム

暇つぶしに作り始めた「猩々」だったが、材料が桐材と言うこともあったのか、随分早くに完成してしまった。今日は29日だが、昨日のうちに出来上がっており、15日に作業を始めてから2週間ほどで出来上がったことになる。過去にも「1ヶ月で完成」という記録はあったが、それを大きく更新したことになる。

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素彫りが完成したところ。木目からも分かるが、いかにも「桐」だ。細工がしやすいのはいいとしても、爪で押しただけでその跡が残るし、削りかすが当たってもへっこんで跡が残るほどに柔らかい。そのためにちょっと刃が当たれば、必要のない場所にも刃跡が残ってしまうほどに扱いにくい材料なのだ。本当は彫刻の材料としては適切でないが、たまたま手元にあったから使ったまで。

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先生が彫った見本や私が作った2個目を参考にして、似たような色に彩色を施したところ。毎回だが、この色合いを出すのが大変で、今回は前に作っていた色の残りに白い胡粉を混ぜ、しかも水彩絵の具の朱色を混ぜながら、それらしい色にしたつもり。ただ、これだけでは良い色合いとは言えないから、更に工夫をすることになる。

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これは、彩色が終わった後に、例の「古色」と言われるハンノキの実を煮詰めて作った色水を、ぼかし刷毛を使ってまんべんなくかけたところだ。そうすることによっていくらか赤みが増してくるとともに、古さも増してくる・・・らしい。で、一応の完成というあたりで作業場を整理して、くつろげるスペースを作った段階で、今回の猩々の作成作業は終了した。

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で、過去に作った猩々の3個(本当は3面というのだろうが)を並べてみたところだ。左側が最初で右側が今回作ったもの。最初は失敗作だったから、色合いも随分と違う。中の作品と右側の作品は同じ人が作ったこともあり、よく似ている。もっとも、3個全部の表情が似ている様に見えるのは、やむを得ないことだろう。それと、色合いも似ているから良い具合だ。これは先生の作品とかなり近い色なので、まずまずの彩色と言える。ただ、前に見せた先生の面に比べたら、髪の毛の描き方や全体的な表情は違っているものの、素人としてはこんなものかも知れない。と、自己納得したところでおしまいにしよう。

これらの作品は、10月末にある「市民文化祭」に出すことになるのかはまだ分からないが、出すにしても準備は整ったというあたりだ。

で、その後、何を作るのかはいまのところ不明。しかも年度末までにはまだ間があることから、恐らくもう一個の能面を手がけることになるかも知れない。これもまた、楽しみだ。

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航空祭

2010年09月21日 | 日記・エッセイ・コラム

航空祭があった。恒例であり、当日雨が降ったとき以外は毎年出かけている。基地内は広大で、高齢者が歩いて見学するにはいささか大儀であることには変わりはない。私は高齢者だが、気合いを入れて出かけたものの、概ね6時間ほどを歩きっぱなし(いくらかは休んだが)の状態ではさすがに厳しいことだ。写真を撮ることが主な目的だから、展示エリアとして開放された飛行場地区をくまなく歩いて撮って来た。

ここの基地は3000m級の滑走路があり、そのエプロンも広い。その大部分が展示エリアであることから、展示機を全部見るためには、はじからははじまで歩くしかない。また、格納庫内にも展示物があるので、そっちにも行ったりする必要もあった。で、最終的には2往復程度したかな。距離的には10kmぐらいかも知れないが、その空間を6時間もぶらぶらしていたので、さすがに帰ってきたときはぐったりしたのも当然だろう。

で、撮ってきた写真は次のとおり。残念ながら当日は天気が悪く、どんよりとした空模様で、最後には霧雨も降ってきたから、充分に楽しんできたとは言い難い。それでも毎年出かけている行事だから、一種の義理を果たした気がして、とりあえずは一安心と言うところか。

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千歳基地から飛来したF-15だが、背景が白くなって具合が悪いが、こればかりはやむを得ない。一応、ちょっとした機動飛行を見せてすぐに帰って行った。

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三沢基地のF-2だ。これは幸いにもいくらか迷彩塗装(といえるのかな?)よく分かる状態で撮れた。たまたま空がいくらか明るくなっていたときに飛行したようで、幸運だったもの。

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おなじみのブルーインパするだ。バックが暗いことでも分かるように、垂直系の演技は中止になり、水平系の演技でしかも短縮した気配があった。この時間には霧雨が降ってきたからやむを得ないが、毎回見ている人ならいざ知らず、遠くから来て初めて見た人には物足りなかっただろう。

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ひっくり返った状態。何という演技か覚えていないが、これまた上手い具合に機体に光が当たって塗装がよく分かる。

ということで、ちょっと前まであれほど天気が良く暑かった日々を考えれば、9月の秋空とはいえいささかタイミングが悪かった航空祭だった。ちなみに見学者は約11万人だったと、翌日の新聞に載っていたが、去年のサンダーバーズが来たときは24万人と言っていたから、半減したことになる。

マニアやツアーを組んでいる人、楽しみにしている人などは少々の悪天候でも出かけているが、近郷近在では当日の天候を見て「見に行くか」という連中もいるはずだから、今年は天気が悪かったので見学を中止した人も多かったかも知れない。

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猩々 その壱

2010年09月20日 | 日記・エッセイ・コラム

再び「猩々」だ。再びではなく三度になるのかな?いずれにしても外での農作業をするには暑すぎることで、家の中で作業をした方が良いと思いながらも、余っていた桐材を有効活用しようと考えた結果、「猩々をまたまた作ってみよう」と言う話にたどり着いたと言うことだ。

一個目は失敗作だったし、2個目はまずまずだったが、表情に可愛さが見えてこなかった。これは可愛い顔にしようと努力はしたものの、作っていくうちにだんだんと顔つきが可愛くならない方向に進んでいったから、しょうがない。なんと言ってもただの木材に顔の表情を彫り込んでいけば、予想したとおりには行かないのだ。ちょっとした彫り具合や顔のパーツの位置づけで表情が変わってしまう。

ということで、出来るだけ可愛く作ることを目標に、作業を始めた・・・と言うところである。

これは9月15日の写真。まだ初期の作業段階で、型紙がなければなんだか分からない。

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9月15日の段階で、作業開始から30分ほど経ったあたり。横顔を基準に鋸目を入れて、それに沿ってノミで削り取ったところ。この段階では、高さに合わせてきれいに削ることが大切だ。

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材料の角を、顔の輪郭に合わせて切った後、顔の表面の曲面に合わせてノミとかんなで形を作っていくとこうなる。この作業は翌日(16日)にやっている。まだ2日目の状態だ。

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18日の状態。ここまでではまだ可愛いのかそうでないのかは分からない。この段階で可愛く見えても、今後の作業状況によっては可愛くないかもしれないので、出来るだけ可愛く見える様に彫り込んでいく必要がある。その要点は、目尻を若干上げて彫ることと、口元を横一文字ではなく、若干上側に持ち上げるようにすると、ちょっと笑った口元になる(はず)。そうすれば顔つきが柔らかくなり、可愛く見えるのだ。

この手法は「小面」でも使われるが、若い女性の少しほほえんだ顔は結構難しいのだよ。

ということで、性懲りもなくまた能面作りに励んでいる。ただ、ここ数日は昼間でもさすがに涼しくなってきたから、草取りや外での作業も続けていくことになり、いや忙しい忙しい。

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暇つぶし その2

2010年09月09日 | 日記・エッセイ・コラム

暇つぶしの第2弾です。

余っていたパーツがまだ残っており、それも何とか使えないか考えていたのだ。「暇つぶしその1」で復活したパソコンと同じ世代のパーツで、前に使っていたものを外しただけだから、使用不能ではない。恐らく組み立てると生き返ると考えて作業をやってみた。

1 CPU  Pentium3 850Mhz(Slot1 Type)

2 M/B  AOpen AX6BC

3 メモリ PC-100 128MB×3枚

4 GPU  Creative の型式不明品(AGP Type)

5 電源 250W  型式不明品

6  HDD  Seagate  40GB

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ベニヤ板の上で組み立てたところ。いわゆるバラック組み立て状態で起動を確認していたら、あっさりと起動した。今回はフロッピードライブがなかったので、HDDを直接接続して、HDDからの起動を試みたところ、Windows2000がインストールされたままになっていたようで、それが起動した。「その1」と同じ画面が表示されたのだ。

で、これで一応は各パーツが壊れていないことを確認したから、次はどうしようと数日間、あれこれと考えていたところ、ラックを作ってその中に収めてみようという事になり、それを実行したのが次の写真。実はこれが大変だった。

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これは途中の姿だが、だいぶ前に使っていたアルミ製のL型アングルがあったことから、それを再利用したところだ。本当は薄かったので1.5mm程度の肉厚の新品を使おうと考え、2度も買いに行ったが、一本約300円を6本使うことになり、材料代が1800円もかかる。ちょっと遊ぶだけの材料代としてはもったいないので、肉薄は1mmしかなかったが廃物利用で誤魔化したというあたりか。いずれにしても採寸や穴開けなどはパーツに合わせて作業をしたが、まあ手作業なんてものはいい加減で、なかなか合わないのだね。いや能面より手間がかかる。

さて、電源を付けたらなにやらパソコンケースに見えないかな?

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さてこれはパーツを組み込んだ姿。パーツの寸法に合わせて最低限の大きさに合わせたので、一般的なATXのミドルケースよりはずっと小さいサイズになった。また、マザーボーの下には厚さ2mmほどのアクリル板を張っている。その上にスペーサーをかましてマザーボードを乗せており、絶縁も万全である。このアクリル板も小屋にあった廃品だ。ただ、ケースの各コーナーは2.5mm のビスナットで締めてあるだけだから、たわみには弱いようで、少しぐらぐらしていた。もっともこの機械は日常的に使うものではなく、単なる暇つぶしに組んだものだから、いくらか経ったらまた分解してしまう運命にあるので、それまで耐えればいい。

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一応の完成の姿。今回使ったビデオカードには冷却ファンもないため、熱を持っていた。それではいささか具合が悪いから、ビデオカードとHDDの冷却を兼ね90mmファンを取り付けてたところである。ただ、電源スイッチやLEDの類は結線したもののまだケース(というよりラックか)には取り付けていない。この部分を余ったアクリル板で細工をすれば、完成である。

今も試験運転中だが、上手く作動しているようで、GOODだ。このままでもネット閲覧やメールのやりとりぐらいは朝飯前であろう。

このあとはパソコン関連の暇つぶしはない。さすがにこのところ、日中も涼しくなってきたから、庭の草取りや外での作業がやりやすくなってきた。だから、今後はそっちの方に余力を注ぐことになるだろう。暇つぶしの行動はこれにて終了。ちゃんちゃん。(馬鹿みたい)・・

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暇つぶし

2010年09月02日 | 日記・エッセイ・コラム

能面の作成作業も一段落して、午前中の時間が暇になった。もっとも庭の草取りをしなければならないところだが、この暑さで作業をしても効率が悪い・・・と言う理由から、涼しくなるまで草取り作業は一時中止だ。それで部屋の周囲を見回して「何か時間つぶしがないかな・・」と思っていたところ、余ったパーツでパソコンの組み立てをすることにした。

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ケースに組み込んだ状態だ。この中身をちょっと紹介してみよう。

1 CPU:Pentium3  800Mhz

2 M/B:CUSL2

3 メモリ:PC133  128MB×2枚

4 GPU:nVIDIA GeForce4 MX460 (canopus SPECTRA WF17)

5 ケース:余っていたもので、型式不明

6 電源:SEASONIC  350W

7 HDD:SEAGATE 80GB

8 CD-R:余っていたもの

9 FDD:余っていたもの

10 音源:SOUNDBLASTER 64 (まだ取り付けていない)

11 OS:Windows2000

とまあ、こんな具合。

これらのパーツは元々使っていたものだったが、パソコンをグレードアップして行った段階で使わなくなり、ばらばらに分解して保管していたものだ。もう使わない部品のはずだが、ケチが高じたのか捨てるに捨てられず大切?に保管していたところ。これを改めて使ってパソコンを組むことで、暇つぶしをしようという魂胆だった。

まず、ケース前面のプラスチック部分は日焼けしており、汚いので黒のラッカースプレーで塗装して誤魔化した。これで見た目は新品同様だ。M/BはCPUやメモリを付けたまま放置していたので、いったんこれを外して清掃し、組み直した。特にCPUクーラーやCPUファンも分解してグリスを塗り直して組み直した。なんと言っても約10年前の部品であり、そこら中埃がこびりついていたから、ぞうきんも活用したりしながら、一応は「きれいきれい」にしなければ・・・。

さて、空っぽになっていたケースに電源を取り付け、マザーボードを取り付け、グラフィックカードとFDDを取り付けていったん動作を確認する。マザーボードに付いていたBIOS保存用ボタン電池(CR2032)は新品と交換して、元気をつける。LCDディスプレィに接続して電源を入れたところ、長年放置していた部品にもかかわらず、起動用FDを差し込んだFDDもガタガタ言いながら一度でBIOSが起動した。そのままフロッピーを読み込んでDOS画面が現れる。うん、良い感じだ。

その後はCD-RとHDDをケーブルで繋ぎ、改めて起動すると各部品も認識されたことから、一応は組み立ての完成となった。次はOS(Windows2000)のインストールだ。だが、ここで若干手こずったのだ。エラーが出てインストールが進まない状況が発生した。「Error17」の発生だ。GRUBがどうしたとか表示され、エラーが出たままインストールが止まってしまった。

困ったときのWEB情報ということで、早速調べたところ、なんとLINUXが関係しているらしい。そういえばこのHDDで、以前にLinuxFUJIをインストールして研究した覚えがある。また、今回、FDISKでHDDにパーテーションを削除したり作ろうとしたときも、80GBの容量が認識されず、かなり少ない容量しか認識できなかった。もっとも、この場合はHDDをNTFSやLinux形式にフォーマットしていたことで、MSDOSのFDISKからは認識できない形式だからしょうがないとしても、インストールが進まないのが分からなかった。

更に調べていったところ、HDDのMBRがWindows用ではなくLinux用のGRUBに書き換えられており、これがためHDDから起動しようとしてもWindowsが 認識できずにエラーを発して止まってしまうようだ。ではどうするのか?最近は上手くできており、その解決策もWEB上に掲載されているのだ。

と言うことで、その解決策を行ったところ、解決した。上手い具合にWindows2000のインストールが進んだと言うことである。方法はWindows2000のインストールディスクを使って、システムの復元の場面まで進み、FIXMBRコマンドを使ってHDDのMBRをGRUBから元の状態に戻したという手順だった。そうしたことで無事にWindows2000のインストールが完了して、次の画面に進んだという話であった。

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で、今後は何をするのか。まあ特にすることはない。時間つぶしが終わり、完成したことで今回は終わることになる。ただ、古い環境に戻すのはけっこう手間がかかることが判明した。特にサポートが終わったOSの場合は、Microsoftにもその情報すら消されていた。したがって別のWEBから検索を重ねて必要なファイルやSP4を入手したり、無料のセキュリティソフトなどはIE5ではインストールできないとかOSが古いからインストールできない、修正パッチが入っていないからインストールできないなど、いろいろと制約があり、知識を試された気がする。

ここで判明したが、なんとPentium3 800Mhzでも一般的なメールやWEB閲覧には特に不便がないのだ。ただ、最近出ているYouTube などの動画などではいくらかの支障もあるかもしれないが、私が今使っているCore2duoE8500やquadQ9550などはこれらの簡単な利用にはまったくのオーバースペックなんだな・・・と改めて思ったところなのだよ。

さて、次なる暇つぶしは何にしようかな???

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