わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

雷 その3

2013年03月28日 | 能面

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大まかな形が出来上がってきた。このあたりまで来れば中彫りも佳境に入ってきたあたりで、見本や図面、更にはカラーコピーなどと照らし合わせながら部分的に進めていく時期になる。

それでも、歯や牙など、口の内部は決まっていない。もっとも、この部分は「雷」でも特徴的なところであり、雑には出来ないから慎重に彫り進んでいくことになろう。また、表情の部分では眼球のところや鼻の形なども影響するので、このあたりも慎重に図面や見本と比較しつつ作業が進んでいくことになる。

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ところで、↑ こんな道具を作ってみた。名称はちょっと忘れたが、寸法を測る道具。見本の能面の鼻の大きさや目の大きさ、口の大きさなどを測り、自分の作った能面に合わせて大きさを確認するために使う。アルミ板から削りだしたものだが、大きさはおよそ15cmほど。もちろん市販されている道具でもあり、DIY店に行けばあるだろう。似たような道具ではコンパスでも代用できる。

市販品を買わずに手作りをするところが「ケチ」と言えばケチだ。が、こういった「あった方が良い」道具は自分で工夫して作っても良いと思う。ま、あとでホームセンターに行ったときには、同じようなものを探し、手頃な値段だったら市販品を買っても良いと考えているのだが・・・

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雷 その2

2013年03月22日 | 能面

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順調に彫り始めているようにも見える。もちろん毎日少しの作業をやりながら彫っているから、それなりに進んでいるので、これは間違いのない話だ。が、ちょっと気になっていた部分もあり、それが20日に現れたのだ。材料にひび割れが出来てきた。

もちろん最初からひび割れは見えていたし、それが拡大しないように木工用ボンドで止めていたのも分かっている。私もそれを承知で材料を手に入れていた。割れ目があった分、材料代も安くしていたから先生も承知だったと思うが、複数の材料から良いものを選んで買うことはない。もともと、選べるほど材料は置いていない。

今回、「雷」を彫るためにそれに見合う材料を注文していたが、持ってきたのはひび割れのある材料だけ。やむを得ずそれを手に入れて、作業を始めていたというあたりだ。

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↑ この部分だ。初めは裏側に亀裂が入っており、日時が経つことで表面側にひび割れが拡大してきた。この割れ目がかなり深いために、隙間にボンドを注入することが出来ないし、途中は充填されずに空洞になってしまう。従って、この部分を無理矢理割って取り払った。その後に木工用ボンドを全体に塗ってクランプで締め付けているところだ。

そもそも能面(仏像もそうだと思うが)材料はひび割れが出来ることが多い。木の切り口が乾燥すればそこから割れてくる。そのため、材料の切り口には最初からボンドを塗って紙を貼り付けている。切り口が乾燥しないような工夫がされているのだ。「雷 その1」の写真にもその辺が写っている。貼ってある紙をはがしたところが見えると思う。

材料にひび割れがある場合、どの位置に向けて使うかも制作者の知恵が必要なのだ。作業で削り取られる位置に向けるのが一番良いが、必ずしもそんな都合の良い場所にひび割れが向くとは限らない。本来、材料の裏表は決まっており、それに合わせた場合に具合が悪い場所にひび割れが来るときには、裏表を逆にしたり上下の向きを考えたりする。そして出来るだけ影響が少ない位置に面取りをするのだ。

今回も影響が少ない部分にひび割れを持ってきたつもりだったが、それでも大きく支障が出た。ただ、そんな事態にもめげずに彫り進んでいくのが「(自称)能面師」なのだ・・・

良い材料があることは知っている。ただ、ちょっと高価だからなかなか手が出ないのも事実だから、不満があるなら「高くても良い材料を買って使えばよい」だけなのだが。

ちなみに今の「雷」を彫ろうとして下のリンクの材料店で買えば、「上材」で一個11000円以上、「並材」でも一個9000円近くになるのだ・・・・うーん高い。

http://www.maedamokuzai.net/noumen01.html

http://homepage3.nifty.com/tokyo-ikeda/chokoku.htm

これは参ったな。

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復旧

2013年03月16日 | 日記・エッセイ・コラム

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パソコン用の電源だ。何に使うのか?

実は去年11月にWindows8を体験するために予備のパソコンを大きく改造した。その時に取り外していたマザーボードやCPU、HDD GPU メモリなど一式が放置(いわゆる「余ったパーツ」)されていたのだが、それを復旧再生するためには24ピンコネクタのついた電源が必要だった。

これまで使わなくなっていた数個の手持ち電源は古いタイプで、20ピンコネクタしかついていない。これでは取り外したマザーボードには接続できないため、数ヶ月の間そのまま放置しており、能面作業の埃などもかぶっていた。で、いささかもったいないから、そろそろこいつを生かそうと思いながら安くて安全な電源を探していたという話。

http://www.enermaxjapan.com/Platimax-500W_top/EPM500AWT_top.html

よく見れば「安い」訳ではないが「安全」だろうと言うことは言えるかも知れない。

http://www.owltech.co.jp/products/power/Fsp/AURUM/AU-400_500_600_700/AU-400_500_600_700.html

↑ 初めは上を考えていたが、なぜか人気がない。当初は7000円台で販売されていたので買おうかなと思っているうちに、例の円安のあおりを食って急に9000円台に上がった。少し待てばまた7000円台になるのかな・・・なんて考えていたがさっぱり下がらない。で、結局はエナーマックス製の電源になったという話。

さて、復旧したのは以下の通り。

M/B  ASUS P5KE

CPU E8500 (たしか3GHz 越えのDualCore)

MEM 4GB

このスペックなら一通りの簡単な作業は快適にできるだろう。せっかくだから前に使っていたATXアルミケースに入れたのだが、まだATAPIのCD-Rドライブがついたままだ。更には古いタイプのHDD2台もついている。HDDはうまい具合に繋いだが、CD-Rは繋ぐ場所がなく使えない。FDDもついているものの今のところ使う予定はないから電源は繋いでいない。

ということで、特に使う予定があったわけではないが、放置していたパーツを生かして予備の予備機という位置づけ・・・と勝手に決め運用している。

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雷(いかずち) その1

2013年03月16日 | 能面

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2個目の「いかずち」である。一個目は去年(平成12年5月11日)から作業を始めていた。完成したのは7月26日日だからおおむね2ヶ月半ほどかかっていた。能面でも簡単なものはだいたい1ヶ月ほどで出来上がっているが、この雷は初めて作った面であり、かつ難しいこともあってちょっと時間がかかっていた。

で、今回再挑戦することにしたのだが、家でじっくり図面を見ていたらどうも最初の雷と今回の雷では大きさが違っていたのだ。最初は先生が作っていた見本を写真に撮り、原寸に拡大した後、それから図面を起こして彫り始めていたが、今回その見本も一緒に借りてきたことで、前に作った図面と見本を重ねてみたら、横幅が1cmほど見本のほうが大きい。

あれっと思いながらもその原因を考えたが、写真を拡大するときに横幅が原寸ではないまま、縦の寸法に合わせて拡大してしまったような気がする。そう考えれば納得するのだが、当時は「寸法は合っている」と信じていたから、出来上がりイメージが先生の見本と違っていた事に一応は気にしていたものの、まさか図面が狂っていたとは思わなかった。

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上は先生から借りてきた見本。(縦220mm 横175mm 高さ10.7mm)


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上は自分が作った「いかずち(縦220mm 横165mm 高さ10.7mm」で、よく見ると見本より横幅が狭いように見える。実際寸法を測っても狭いから、間違った図面で彫ったことが分かった。

ということで、今回はきちんとした(と言うよりはいくらかましな)図面を元に製作を始めることになる。ただ、2個目と言えども難しい面だから時間がかかるのは仕方がない。更には公民館が行う趣味講座でも新年度から新しい課題が出ると思うので、それも彫っていくことになれば、もっと時間がかかることも考えないと・・・・

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喝食 その4

2013年03月16日 | 能面

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仕上げ彫りもおおむね完成したところ。13日の能面塾で先生に指摘された部分も修正し、このあとは二重まぶた部分と歯を彫っておしまいになる。その部分はすぐにも出来るから、今の段階で「素彫りは完成」と言っても良いだろう。

彩色はすぐにはやらないことにした。と言うのも次の課題を決めており、その材料も13日には手に入れている。従ってそれが完成したときに2面を同時に彩色しようと考えているから、しばらくはこのままにしておき、気がついたところをいくらか修正しつつその時を待つのだ。

で、次の課題は何かと言えば「雷(いかずち)」だ。これはすでに一個目を作っていたが、どうも出来具合が気に入らないから再挑戦することにしたと言う具合である。

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