わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

邯鄲男 その2

2021年05月30日 | 能面

さて、邯鄲男も出来上がったので紹介します。

下は18日です。ほぼ完成していましたから、あとは目や口の中を仕上げるだけ。実際には20日に素彫りが完成しています。

下は彩色に入っていますが、下地塗りから上塗りの1回目のあたり。22日の結果なので、2日間の間には裏部分の彩色も仕上げています。2個同時塗りなら、若干の時間もかかるところですね。

さて、3回目の上塗りを終え、墨を使った最後の仕上げが終わったのは23日です。

これで、5日から作業を始め、かつ初めて彫った邯鄲男×2個が23日には終わり、次の課題をもう考えていますよ。結局は、今回も作業は早かった・・かな。

さあ、次は何を彫ろうか?  ただ、材料は女面用しかないので、それ傾向かな。

 

 

 

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邯鄲男 その1

2021年05月16日 | 能面

前回にもお知らせしましたが、今回のお面は「邯鄲男(かんたんおとこ)」です。

このお面に決めたのは、特に目的があって選んだわけではない。単に材料の都合であり、更に言えば「お面をネット検索する」と、良く出てくる名称なのだ。ただ、自分では実際に彫っていなかった事も事実であり、「では今回はこれで行こうかな」と考えたあたりかな。

で、このお面の形をよく見たら、これまで数個を彫ってきた「中将」と、ほぼ同じ形なのだ。そのため、おそらくは「同じようなお面だから」という理由で避けていた可能性もある。それでも今回は「彫る」と決めた理由は、「まだ彫っていない」という程度の単純な発想だろう。

下は見本だ。この写真を参考に彫り上げていく。ただ、今回も型紙がないので、この写真を参考に自作した。もっとも、これは正面図だけだが、類似面の「中将」には多くの型紙があり、それを保有していたので、高さや断面図、横顔などは、中将の型紙も参考にしたところ。

下は作業開始だ。作業は5日から始めており、その日にはここまで仕上がっている。これを2個分の作業を繰り返している。

今回は2個同時の作業内容なので、それの証拠が下の写真。6日だ。作業開始の翌日にはこの通りの状態だから、けっこう気合いが入っているのかな・・というあたり。

下は9日だが、このあたりまで来れば表情も見えて、彫っていても「次はここをこうして」などと考える、楽しい段階でもある。それでも、ここまで来るのに4日もかかるのだ。

下は15日。上の写真からずいぶんと経ってているものの、2個を同時に進めていく場合、細かい修正などの段階に入れば、1個の場合でも結構時間がかかる。また、裏彫りも3回目に入るなど、地道に丁寧に時間をかけ、作業を進めているから、それなりの時間はかかる。まあ、これもやむを得ない事でもあるのかな。

で、2個同時の作業結果が下の写真だ。これも15日の写真であり、進み具合は7割程度かな。こうしてみると、比較的作業が単純なお面なら、ある程度の手間をかけることで、2面同時に彫っていける自信が付いた・・とも言えるけど、高齢者だから無理が出来ないところ。

と言う具合で、今のところは順調に仕上がっている。また、5月もあと2週間ほど残っているから、「今月中には仕上げよう」と考えている。まあ、作業日程は充分だろう。更には、仮に早めに出来上がったなら、彩色の段階まで進むかも・・・

なーんて。

 

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帯喰い2 その4

2021年05月05日 | 能面

彩色を始めたのは4月18日ころ。7個のお面に色を付ける作業だったが、せいぜい4月中には終えるはずだったものの、意外と時間がかかった。

「若女」や「小べし見」は、4月中にほぼ出来上がっていたから、それは報告済みだ。今回は、それ以外のお面を紹介しよう。

 

下は「帯喰い」だ。4月27日の段階だが、参考写真をみながら、それらしい色を付けたつもり。ただ、参考写真では白い部分に金色を施しているが、金色の手持ちが少ないので、他の色でごまかすことにした。そのため、参考写真やネット検索の写真とは違う色使いになってしまったのだが、ま、これもやむを得ないかな。

下はほぼ出来上がった「帯喰い」だ。上でも説明したように、顔の表面の金色を変更し、余っていた肌色っぽい色を使ったので、全体的な「凄み」が見られないのは残念である。まあ、これも単に趣味で彫っているお面だから、自分が納得できれば、それでOK・・という程度の適当な作業でもある。5月1日の結果だ。

下は「獅子口」だ。さすがにこのお面は金色でなければ具合が悪い。そのため、手持ちの金色で色を付けた。本来は帯喰いにも金色が必要なはずだったが、その分を、この獅子口に転用したので、これもしょうがないか。1日の作業結果だ。

下は出来上がったところ。金色を2度塗りしてきれいにしたところだ。これは3日の結果であり、この時点で獅子口の8個目が完成した。これで、今回の彩色作業は終了し、この時点で7個のお面が出来上がったところかな。いやー疲れたぞ・・・

今回の彩色はおよそ2週間ほどかかった。もともと彩色は、1個につき、おおむね数日程度で終わる。いや、終わっていた。ただ、今回の場合は、それぞれのお面に使った色が多く、それを作る段階から手間がかかっていた。更には「帯び喰い」や「獅子口」は、特に手間がかかり、毎日作業を行っていたにもかかわらず、2週間もかかってしまった・・と言う具合です。

 

今回、彩色をした7個のお面のうち、最初に彫った「鬼」は昨年の10月9日が作業開始だから、なんと7ヶ月以上もかかって完成したことになる。これは、単純計算では月1個の製作期間なのだが、実態はそう単純なものでもないのですけどね。

 

さて、次はどうしようと思っていたところ、実はもう次の課題の作業が、今日から始まっているのだ。

で、次の課題は?  「邯鄲男」だ。これは初めて彫るお面だ。しかも2個同時に作成をすることにした。

 

 

 

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