わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

黒式尉5 その3

2017年03月19日 | 能面

上は15日。8割方出来上がっていると言っても良いだろう。目のあたりの補修も、鋸屑と木工用ボンドの補修材だけではなく、木工用パテを使って細かい隙間を埋めたところ。もちろん裏側にも似たような場所があって、それも同様に埋めた。従って見た目は滑らかになったという具合。

これは今日19日までの作業結果だ。額のしわ、頬のしわや目の形も彫り込んでおり、取りあえずは9割方の出来具合だ。この後の作業は眉毛、髭などの穴を開ける作業と、顎の切り離しがあるだけ。もっとも、「毛」の部分は別途作って植え込まなければならないが、実はこの毛を作る作業も結構大変なところ。馬のしっぽなどの毛を10数本まとめて糸で束ね「植え込み用の毛」を作る。今回はこの毛を30本ほどは必要だから、ちまちまと作ることになる。うーん、面倒だな。

「翁(白式尉)」を含めて、この黒式尉の一番の特徴は、顎を切り離すことだ。見本や参考写真でも分かるとおり、この部分は切り離して紐で押さえている。そのため、顎部分が「カタカタ」と動くのだ。これが特徴。

と言う具合で、4月22日から始まる新年度市民大学趣味講座の開講式までの暇つぶしとして、2月下旬から彫り始めた黒式尉だったが、どうも今月中には素彫りが完成しそうだ。まあ、それはそれとして若干早めに終わりそうでもあるけど、4月になったら彩色などを始めれば、それなりにまた暇つぶしも出来ると思う。

 

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黒式尉5 その2

2017年03月14日 | 能面

「黒式尉5」の初投稿からおよそ2週間目。だいぶ出来上がったハズと言うほどの期間であったものの、それほど進んではいない。これは、まあ作業自体をのんびりと進めていることもあるし、市民大学趣味講座(能面教室の部)の学習成果発表会など、あれこれと雑用もあった。そのため、進捗状況としては自分としては遅い方かな。

さて、上は以前に私が彫った「黒式尉」だ。2012年8月に完成しているので、5年前の作品である。まあまあの出来具合であろう。今回は参考写真だけではなく、上の能面も見本にして彫っているから、うまく出来る・・ハズ。

上は5日の姿。これ以降にいささか忙しくなって、作業が途絶えている。ただ、適時に裏彫りもしているから、その辺りは見えてこない部分か。

上は14日に写真を撮っているのだが、この姿は数日前には出来上がっている、このあたりまで来ると、おおよその形が出来上がっているから、その後は細かいところの修正に入る事になろう。それで、14日の作業は裏側をいくらか深く彫ったり表面を紙やすりできれいにしているところ。

今後の作業は額のしわ部分、それに頬にも「しわ」があるから、そのあたりを彫る作業になる。更には目の付近に「補修材で埋めたところ」も、実は細かい空洞が出来ており、そこを「木工用パテ」で埋める必要があるのだ。

まあ、今週あたりからは幾らか時間に余裕も出てきたから、順調に作業も進むと思う。

と言う具合で、今のところ、まずは順調なのだ。

 

 

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黒式尉5 その1

2017年03月01日 | 能面

タイトルは「黒式尉」だが、2月には出来上がるだろうと予定していた「獅子口」の素彫りが終わったので、紹介する。

これは真鍮製の眼球を取り付けたところ。まだ接着はしていないが、彩色をする寸前には最終的に接着することになる。これで素彫りが完成したと言う事だ。もちろん2月終わりには出来上がったので、約束は守ったというあたりか。

さて、次の課題は4月下旬までの「暇つぶし」だ。これに備えて能面教室に余っていた材料を、密かに先生から「ただ」で貰っていたので、それを使って暇をつぶすことにしよう。

課題は「黒式尉」だが、過去には4個を彫っている。課題をこれにした理由は単に「材料」の都合だけ。この材料は桐であり、更には大きさもこれに合うもの。しかも裏側には大きな穴・・と言うよりは大きめの空洞がある。そのため、教室の生徒が購入を避けていたので、数年間も放置されていたという、いわく付きの材料だ。タダでも当然の材料ということか。

見本の写真は上の通り。ただ、黒式尉には種類があって、小さめの能面と大きめの能面がある。今回は小さめのものであり、これで言えば正しくは「3個目」になる。他に大きめの黒式尉を2個彫っている。で、今回で「5個目の黒式尉」と言う具合だ。

上は2月27日の作業。材料に図面を載せただけ。

上は「穴」の部分。今回は大きめの穴があったから、それを避けるために初めから裏彫りを始めたところ。ちょうど目のあたり、鼻のあたりに深い穴が開いており、早い段階でここを埋め戻して作業を進めなければならないだろう。

上は2月27日あたり。まだ表面に穴の部分は見えないが、実は・・・裏には大きな穴。

上は28日だ。額(ひたい)部分や目の部分に合わせて表面から2cmほど削ったところ、穴の部分が表面に現れたのだ。これが確認されたために表面の一部と、裏側の大きめの穴を補修材を使って埋めたところ。

3月に入って埋めた部分を避けながら、鼻や口の部分をちょっと彫ってみたところだ。小さい黒式尉も3個目ということから、難しいところはない。過去の作業途中は写真に残っており、それも参考ししながら作業を進めているので、「次はこんな風になる」のが分かる。この方法は結構参考になるから都合がよろしい。

 

さて、3月になったが、まだ朝晩は氷点下の気候。例年では中旬には「福寿草」が咲くはずだが、今年はどうなるのかな。

 

 

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