わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

帯喰い その3

2021年03月13日 | 能面

前回も書いたが、さすがにこの「帯喰い」は作業が面倒だ。下の時点では口の内部を彫り込み、歯を浮きだたせている段階。この時点が6日であり、前回の写真が1日だから、からすでに数日が経っている。それでもこの段階なので、従来ならもっと作業は進んでいただろう。ただ、裏側も3回目を彫っているから、その作業日程も入れれば、まあ、こんなものかな。木も堅いし・・・ね。

さて、下は耳(かな?耳だと思うが)の造作と口の中にはめ込まれている「よく分からない板状のもの」を、別の素材で作ってみた。12日に作ったのだが、いずれも他のお面を切り取って、余っていた材料を利用したものであり、廃材活用とも言える。そのため、お面の作成時に切り取った部分は捨てずに保管しており、今回のような場合にはそれを活用する。特に、「般若の角(つの)」などは典型的な廃材活用の部分かな。

下は、上で作った耳の部分を完成させ、側頭部にとりつけたところ。この形状から耳と判断したが、本当に耳なのかは不明だ。また、表面も一度目のやすりがけをしており、いくらか見やすくなっている。これは13日の写真だ。

次は、上の状態から、口の中に入っていた板状のものを彫刻し、うまい具合に収める必要がある。ただ、板が大きいらしく、うまく収まらない。で、お面の裏側を若干削って、きちんと収まるようにする作業を、明日以降に行う事になるのだが、まあ、急ぐ必要も無いのでじっくりと焦らず・・・けがをせず、肩の痛みを抑えつつ・・・などなど。

 

 

 

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帯喰 その2

2021年03月01日 | 能面

「帯喰い」と称して能面もどきを彫っている。ただ、さすがに今回は、これまでのような「作業が早い」という状況では無く、かなりの困難を体験しながら彫り進んでいる。従って、進み具合は遅い・・というよりは元に戻った・・と言う感じかな。

下は18日。目の形をつけて頬からあごにかけて形を作っているところ。まだまだ粗彫りの段階であろう。

下は20日だが、目の輪郭を彫り、眉毛の部分や額(ひたい)の一部を彫っている。とにかく、形は能面に似ているから、この付近ではまだ作業もやりやすいと考えていたのだが・・・実は木の材質が硬く、彫刻刀も難儀をしている。

下は23日だ。上の写真から3日が経っているものの、額(ひたい)から後ろ側にある「渦巻き」の形が、よくわからない。これは両方の側頭部にあるものなので、参考写真から判断をして形を転写し、彫っていた。ところが、平面の写真と立体的に加工するお面では、どうもイメージがわかず、形を転写する時点そのもので失敗したらしい。

下は、上の写真と似た渦巻きが、頬からあごにかけて3個あった。もちろん両側にあるから、計6個の渦巻きを彫ったことになる。ただ、第一段階としておおよその形を彫って、その後に細かい修正をするつもり。これが25日だ。

この時でも材料が硬いことは変わりなく、けがをしないように注意をしつつ、肩を痛めながら慎重に彫っている。それにしても硬い材料を相手にして、今回は肩や腕の痛みが特に厳しいぞ。要注意だ!!

さて、下は27日。鼻の形や口の中を少しだけ彫って、全体の形を見ていく。このあたりでも作業の進み具合は4割程度かな。すでに作業開始から2週間ほど経った。

下は3月1日だ。ここ数日で当初彫っていた部分に手を加え、いくらか細かい部分を表現することに努めている。頭上の渦巻き、側頭部の渦巻き、そして眉毛の部分や目の周辺など、かなりはっきりとしてきた。

これまでは、裏彫りも2回ほど行っているが、初めてのお面(?)でもあり、彫る深さもよく分からないから、まだまだ浅いままだ。

明日以降は、ほほからあごにかけて彫った6個の渦巻きに、細かい修正を加えていくので、まだまだ時間がかかりそう。そのため、この半月の間でも作業の進み具合は、まだまだ5割程度だろう。

 

今月6日には一年間の成果発表会があり、能面教室としての作業は2月で終わっている。ただ、この「帯喰い」は能面塾での課題だから、まだまだ続くことになっているところ。

 

 

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