わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

地蔵 その2

2014年03月25日 | 能面

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衣の一部を彫ってみたところだ。この部分は1体目の地蔵さんでもずいぶんと悩んでいたところ。と言うのも、衣の袖下部分がカーブをしている。これが、正面から見たものと横から見たところではいずれもなだらかなカーブを描いており、これを立体化するのにちょっとイメージが沸いてこなかったのだ。従って、まずは前から見たカーブを彫り、次に横から見たカーブを彫ったところ、大失敗してしまった。

一体目で失敗したから2体目以降は慎重に彫り進んだつもりだが、それでも予想していたきれいな袖下の形にはならず、変になってしまった。もともと側面図もない地蔵だったが、一応自分で側面図を作り、その通り作業は進んでいる。だが、やはり写真の印象と違ってしまったと言うところ。

それでもなんとか、それらしい形になっているから、まずはこのまま作業を進めるしかない。若干の間違いはやむを得ないとして、うまくごまかしながら彫っていくことになる・・・

まだ作業は始まって間もない事だし、ましてや2体同時に彫っているから、結構時間がかかるという話は、最初から分かっている。前の1体目ですら概ね1ヶ月ほどかかっていたし、今回は2体の同時作業だから、このまま行けば4月を超えても不思議ではない。

というあたりで、地蔵は急ぐわけではないものの「鬼」も作業の途中だ。また、4月になれば公民館教養教室が始まって、こっちでも新たな能面が課題となる予定。

ということで、ここしばらくは作業が続くから、肩や腕を使い過ぎないように気をつけつつ、今年度のレポートは最後になる。

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地蔵 その1

2014年03月22日 | 能面

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地蔵を作ることになった。第1作をその辺に置いていたのだが、それを見た2人の知人が「是非作って欲しい」と言って、しつこく頼まれた。もともと私は、人に頼まれて作るのは好きではない。それほど上手でもないし、出来上がったものの品質保証など考えてもいない。特に、彩色をした能面は、彩色の劣化による「退色」「はがれ落ち」があり、過去に作った能面にもそれが出ている。実に醜い形になっているが、自室に飾っているだけなので、特に影響はない。

で、今回は彩色の必要はないし、急ぐ必要もないらしいから、取りあえずは作っても良いかな・・・と言う気持ちになったという話。

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ま、たまたま手元に能面材があって、それに合わせて2個分が取れそうだった。それが1枚目の写真。それを少し切り出して、地蔵らしくしたのが2枚目の写真だ。これを彫り続ければ、なんとか前に作った地蔵さんに似たものが出来るだろうという発想である。発想も貧弱だが、腕も貧弱だという話はすでに相手に話をしてある。

そういうことで、作業を始めたという具合だから、いつ完成するのかは全く持って不明だ。

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上は3月20日の段階。木気取りをしたのはたしか17か18日あたりだろうから、結構集中して作業がが進んでいると思う。ただ、肩の痛みはそのまま続いているから、あまり長い時間、作業が出来ないのはしょうがない。せいぜい一日2時間ちょっと程度だろうから、慌てないことにする。

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今日は22日で上の状態。頭をいくらか丸くして手の部分を判別できるようにした。この手の部分は、1個目では材料の関係から後付けをしている。今回はその部分も一体化して彫っているから、うまくいくかどうかは今後の作業状態にもよるだろう。



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鬼 その1

2014年03月17日 | 能面

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鬼の3個目を作る。手元にある材料の寸法が、ちょうど鬼の大きさだったから決めた。ただ、作り具合が細かいので作業が大変なのはしょうがない。今回も特別期限はないから、手の空いているときに作業を進めて行けば、そのうち出来上がるだろう。


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図面に合わせて切り取ったところ。まだ何を作っているのかは分からないが、女面や少年の面と比べても若干大きな面になる。

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顔の表面を作るためにいくらか彫ってみたところ。まだ何を作っているのか分からない。

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表面に顔の造作を書いてみたところ。これで概ねの顔つきが分かるから、何を作っているのかが分かるようになった。これからが大変。ま、無理をしないで少しづつ彫っていこうか。

ただ、お地蔵さんを見た人が、是非作って欲しいという要望があって、それについても作業を始める事になるから(しかも2個)、鬼だけを作るわけにはいかなくなったと言う話。

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喝食 その3

2014年03月17日 | 能面

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去年12月からの久々の登場だ。もともと、能面教室での空いた時間をつぶすために作業を始めた経緯があって、余りまじめに作業を進めていなかった。そのため、ちびちびと進んでいたので放置していたところ。

この間は主に狐を作っていたから、それを中心に作業を進めていたし、それが2月に完成した後は、あのお地蔵さんなども手がけていたから、この喝食は時間があるときにちょっとづつ進めていた感じ。

で、12月の状態からある程度は進んでいたので、この数日をかけて素彫りを完成させたという具合だ。これで素彫りが終わったから、次は彩色に入ることになるのだが、これはまだ予定はない。いまのところ、鬼を新しく作っており、これが出来ればその時点で彩色に入るかも知れないと言う具合だ。


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地蔵 その4

2014年03月01日 | 能面

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足下の台座あたりを彫っている。前回でほぼ出来上がっていたので、紙ヤスリを使いながらきれいにしてみた。仏像なら蓮華座とでも言っていいのだろうが、なにせ地蔵さんだ。単に台座でも良いだろう。更には下に敷いた板も作ったところ。この板も能面で余った木っ端だが、こうして使えば役に立つというあたりか。切りくずでも捨てないでおけば生き返るという証かな。

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さて、一応の素彫りを終わったところだ。最後に顔の表情を作ったものの、見本写真に見る「穏やかな表情」は再現されなかった。このあたりは非常に難しいところであり、恐らく「仏像彫刻10年選手」でなければ表現できないのかも知れない。

今回は試しに彫ってみたという位置づけだから、上手に出来るとは思わなかったし、単に経験的な作業に終わった感じ。ま、もう一体同じものを作れと言われたら、もう少し上手に出来るかも知れない。ただ、仏像製作に関するネット内検索では、それなりに初歩から技術を積み重ねる必要もあって、私の能面製作(面うち)とは技術的に違うところもあるようだ。

本来であれば、木曽檜などの良質な材料を使い、緻密に作業を行うことが求められる仏像製作なので、私が今回行った地蔵作りはあくまでも「お試し版」なのだ。

というあたりで、彩色するかも分からない段階だが、とりあえずは今回で素彫りが終わったから、おしまいとしよう。所要期間は概ね1ヶ月と言うところか。ちゃんちゃん。

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