衣の一部を彫ってみたところだ。この部分は1体目の地蔵さんでもずいぶんと悩んでいたところ。と言うのも、衣の袖下部分がカーブをしている。これが、正面から見たものと横から見たところではいずれもなだらかなカーブを描いており、これを立体化するのにちょっとイメージが沸いてこなかったのだ。従って、まずは前から見たカーブを彫り、次に横から見たカーブを彫ったところ、大失敗してしまった。
一体目で失敗したから2体目以降は慎重に彫り進んだつもりだが、それでも予想していたきれいな袖下の形にはならず、変になってしまった。もともと側面図もない地蔵だったが、一応自分で側面図を作り、その通り作業は進んでいる。だが、やはり写真の印象と違ってしまったと言うところ。
それでもなんとか、それらしい形になっているから、まずはこのまま作業を進めるしかない。若干の間違いはやむを得ないとして、うまくごまかしながら彫っていくことになる・・・
まだ作業は始まって間もない事だし、ましてや2体同時に彫っているから、結構時間がかかるという話は、最初から分かっている。前の1体目ですら概ね1ヶ月ほどかかっていたし、今回は2体の同時作業だから、このまま行けば4月を超えても不思議ではない。
というあたりで、地蔵は急ぐわけではないものの「鬼」も作業の途中だ。また、4月になれば公民館教養教室が始まって、こっちでも新たな能面が課題となる予定。
ということで、ここしばらくは作業が続くから、肩や腕を使い過ぎないように気をつけつつ、今年度のレポートは最後になる。