わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

乙3 その3

2020年05月30日 | 能面

さて、5月も明日で終わるが、予告通りの作業が進んでいたのかな・・と言うあたりを検証すると・・

上は24日の段階だ。これを見る限りでは、ほぼ彩色も終わっている気配が見える。これによると女面の眉毛部分を描けば、完成であろう。

こうしてみれば、同時進行ではあるものの、顔の色は女面は同じで、痩せ男だけが若干濃いめかな。ただ、一般的な顔の色なので、これでも特におかしいところはない。なので、このまま進めていけば完成することになる。

上は乙の完成図。25日だから、これで完成だ。こうしてみれば、あの「合体した材料」とは思えないほどの仕上がりだ。特に違和感はない。

さて、他のお面も同時進行なら出来上がっているところ。それが下の写真。

上は「増髪」と「痩せ男」だ。特に増髪は材料を貼り合わせたものだが、彩色を施すことで接合部分が消え、見た目はこの程度までになる。従って、暇つぶし目的で彫ったお面の仕上がりなら、OKだろう。まあ、良く点検すれば接合部分は見えるものの、壁に飾って鑑賞する程度なら良い具合かな。

上は「増女」の仕上がりだ。このお面は単体の材料を使ったので、継ぎ目はない。

ということで、4月から彫り進めていた4個のお面が完成したところ。この後は古色を施して作業が終了したから、予定していた「5月中に完成」の約束は、無事終えたことになり、まずまずかな。

 

で、今後の予定は・・と言えば、26日から、実は前に彫っていた3個のお面の彩色が古くなって色が剥がれており、見た目が汚いので、それを塗り直すという作業を、今日までやっていたところ。30日で作業は終了した。

このお面は「武悪」が2個、金剛力士の「あ行」1個だ。これについては、次の機会に紹介しよう。ただ、彩色が剥がれているお面はまだたくさんあり、これらの修復作業は、実はめんどくさいので、今のところは放置かな。

 

 

 

 

 

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乙3 その2

2020年05月21日 | 能面

乙の作業も後半に入った。それについての報告です。

上は素彫りが終わった状態。19日だが、この程度で素彫りはOKであろう。もちろん、ここまで来れば裏彫りも終わっており、まずまずの出来具合と考えている。ただ、よく見れば「あごの周辺」の出来具合が参考にした写真とはちょっと違っているから、そのあたりはもう少し修正の必要がありそう。

このように、当初は捨てようと考えていた半端な材料も、使い方によってはこの程度のお面が出来る事になるという証拠でもあり、これはなかなか有効な手段かな。

さて、4月初めから彫っていた他のお面はどうなったのか?これが次の写真の通り。

1個目-痩せ男(4月6日から)  2個目-増髪(4月16日から)

3個目-増 女(4月27日から) 4個目-乙 (5月6日から)

と、素彫りが4個完成したところ。さて、こうしてみると、およそ2ヶ月半程度の期間で、なんと4個のお面を彫っていた。これは大変な事でもある。

気合いの入れ具合と健康の維持などが、それを可能にした・・と自負。

で、その後の作業は彩色だが、21日からそれを実行している。それが下の写真。

今回も4個同時の彩色になったが、ま、これはやむを得ない。また、今回のお面は全部が肌色のお面であり、そもそも色の数が少ないから、作業も手順が少なくなり、いくらかはやりやすいだろう。

ということで、この作業も今月いっぱいを使って完成すれば、当初の目的(5月までに完成)が達成されるから、都合がよろしい。

さあ、もう少しだ・・・

 

 

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乙3 その1

2020年05月14日 | 能面

今回は「乙(おと)」だ。このお面はすでに複数個彫っているのだが、今回は、これまた材料の関係でこのお面に決めた。今回の参考にしたお面は下の通り。これは自分の持っている本(参考書)のなかに紹介されているもので、型紙や彫る過程が紹介されているもの。それを参考にした。

上の写真を参考に私が彫ったのが、下の写真。これは2008年8月に彩色が終わったものだが、実は素彫りは2001年10月に終わっており、そのまましばらく放置をしていた。これが1個目。2個目は2008年5月に素彫りが終わっている。その後に2個を同時に彩色しているらしい。それが2008年8月と言うことになっている・・古い話だね。いや、自分のお面の歴史かな。

で、今回の3個目の話に入ると。

上は作業開始。6日だ。よく見ると、2個の材料をボンドで貼り付けている。これは正規の手順ではない。これまでに余っていた材料を合体させ、それを有効活用しようとした事から、種類や大きさの異なる木材を、単に接合したという話。

この手法は「増髪」でも使っていたのだが、「余った半端な材料がまだありそうだ」と考えて探したところ、この2個の材料が出てきた。で、それの方向や位置を考えつつ接合した結果、上の材料が出来上がったという事である。

で、この形の材料を有効に活用できそうなお面が「乙」だった。額は狭く、頬が広めのお面なので、今回の材料にはうまい具合に合いそうかな?

で、上は一晩過ぎた7日だ。接合した材料の形に合わせて位置を考えて図面を載せたところ。こうしてみれば、この材料でも何とかなりそうな気配が見える。いや何とかしなければ・・・

上はかなり進んだ(?)ところ。8日の写真だ。この程度なら1日の作業工程なのだが、まあ1日かけてあれこれ考えながら作業をしているところが見える。継ぎ目をうまく処理しながら目立たない工夫も必要だが、これは難しいお面なのかな?

さて、上は10日だ。もっとも、ここまで4日しか経っていないので、特に作業が遅いとは言えないだろう。いや、十分に早いかも。もうすっかり「乙」の表情だ。

上は14日だ。10日の段階から見れば、ずいぶんと表情がはっきりしている。というよりは、ほとんど完成に近い状態だ。完成度から言えば8割かな。もちろん裏彫りも3回ほど行っているから、ずいぶんときれいだ。

あごのあたりが変になっている。これは「彫り過ぎ」を修正したところ。前の写真をよく見ると、あごが細くなっているのが分かる。実は、この部分はふっくらとした円形だったのだが、良く注意をしないで彫ってしまった。結果、あごの部分が細くなってしまったから、それを補修した痕跡である。やはりこのぐらいの膨らみが欲しいね。

と言う具合で、今回も早めの作業かも知れないが、出来れば5月いっぱいをかけて、いくらかのんびりと素彫りを完成したいところ。いやいや、まだ2週間もあるから、もしかしてもっと早めの完成かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

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増女2 その2

2020年05月14日 | 能面

今日は14日だ。今回の「増女」お面がまだ出来ていないのではなく、すでに素彫りは終わっており、次の課題を彫っている段階。従って「増女2」の素彫りが終わったことの報告と、次のお面について若干のお話です。

上は3日。ほぼ出来上がっているから、後は目の部分を仕上げれば完成する段階である。で、その2日後が下の写真。

その後、目の部分を彫り上げて、口を裏側まで貫通させ、更にはきちんとやすりがけを行った結果が上の写真である。まあ、ほぼ素彫りが完成した状態なので、この時点で素彫りが終わったというところだろう。これが今月の5日だから、4月27日の作業開始から、結局は作業期間はなんと8日間だ。これはちょっと異常に早いことになる。うーんこれは困ったな。

で、これの前の彫った左側の「増髪」と並べてみたところだ。増髪の作業期間も短かったのだが、それに輪をかけて右側の増女の作業期間が短縮した事が、良いことなのか良くないことなのかを評価・判断しても、これまた意味のないことだし、しょうがない。要は「余暇を有効に活用した」という判断基準で見た方がよろしい・・・という話でした。

 

 

 

 

 

 

 

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増女2 その1

2020年05月02日 | 能面

昨日もブログを更新していたが、今日も更新します。理由はすでに「別の課題を作成中」であり、これについての説明です。

今回の課題は「増女(ぞうおんな)」だ。実はこのお面は2個目であり、2013年5月に一個目を彫っていた。これまでは、同じお面を最低2個を彫ることにしており、それを実行してきたのだが、増女に限らず、女面は多く彫っていたことから、これがまだ一個しか彫っていなかった事をすっかり忘れていたらしい。もっとも、記録をきちんと見れば、「どのお面を何個彫っているのか」は一目瞭然である。それを怠っていた・・と言うことだろう。

能書きはこれぐらいにして、実行の過程をちょっと。参考にした写真は下の通り。

下は4月27日の結果。また作業開始も27日なので、一日でここまでだ。もちろん初めは四角い材料なのだが、丸鋸を使って一気に切り取れば、ここまで進むという証拠でもある。なお、今回の材料は先生から入手した「通常の材料」である。

下は28日。作業開始の翌日には、ここまで行くのだ。女面の大まかな形はすでに見えているから、前回の「増髪」と同様にノコ目を入れながら、女面の形に仕上げていく。なかなか作業が早いな・・・

下は4月30日であり、さすがに上の状態から2日ほどかかっている。この程度はしょうがないのだが、ここまで来ればかなりの完成度だろう。ま、60%程度かも。もちろん、一度は裏彫りも行っているから、重量も減っており、作業もしやすいところかな。

で、下は5月1日の結果。こうしてみれば表情はほとんど出来上がっている。鼻の形も鼻の穴も出来ているので、表情もずいぶんと判別しやすい段階に来ていることが分かる。なんと作業開始から4日目だ。

と言う具合に、性懲りもなく能面作成を進めているのだが、これも元気な証拠・・と、言い切るにはちょっと無理な今日この頃でもある。

実は、これは「腰痛」のおかげ。もちろん、今日も朝には日課でもあるウオーキングを行っているのだが、この運動では「腰全体」は動かしているけれど、能面彫り作業場でとっている態勢が「床に座った状態」なのだ。この状態を1~2時間のあいだ毎日実行しているので、どうしても腰の筋肉(高齢者なので筋肉と言えるかな)が固まってしまう傾向にある。

もっとも、途中で休憩を取り、腰を動かすなどの柔軟体操もどきをしているものの、そうやすやすとは回復しない気配もありそう。

と言う理由で、腰の周りに痛みが起き易くなっている態勢の影響もあって、「腰痛」はすでに何年も前から起きているところだ。もちろん過去にも整形外科の患者でもあったから、これはやむを得ないところである。十分気を付けているけど、さて、どうなるのかな・・・

 

 

 

 

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