毎日とはいかないが、少しづつ作業は続いているところ。前回からおおむね一週間ほど経っているが、孫が遊びに来ているためにじっくりと作業はできない。で、空いた時間に細部の彫り込みをしているのだが、無心にやっているとは言えないのだ。何かにつけて孫の相手もしなくてはならず、そっちにも気が向いているところだ。
さて、本来であれば、前に作った賢徳を横に置き、それを見ながら彫っていくことも可能である。しかし、そうするとそれを見て彫ってしまい、本当の参考資料(狂言面打ち入門)を見ないまま、出来上がってしまう。そうなれば、参考資料本に示されている手順とは違った能面に仕上がる場合があるから、要注意なのだ。
前に作った作品は、あくまでも出来上がり予想として見るだけにして、実際に彫る手順はきちんと参考資料を基にして彫っていかなければ、間違ったところまで真似をしてしまう・・・という具合である。元図は一つ。他人(自分のでも良いが)の作った面を参考にするのではなく、あくまで参考書を見本とするべきだろう。