2017年2月10日(金) 7:00pm 東京芸術劇場
グリンカ イヴァン・スサーニン、序曲 9′
リスト ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 20′
ピアノ、田中正也
(encore)
プロコフィエフ 10の小品より 第7番 前奏曲 ハープ 2′
Int
チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調 悲愴 19′7′9+10′
(encore)
バッハ アリア 4′
三ツ橋敬子 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
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都民芸術フェスティヴァルの公演。
田中さんはお初で聴きます。
ひとめ、見て聴いて、なんか、レヴェルが全然違う感じ。
両手の指さばきと出てくる音、鮮やかすぎる。指が弾いているというより骨が弾いているような雰囲気、骨をピアノが呼んでいる。唖然。
リストのドライな詩情がファンタスティックに鳴る。波打つ両手、素晴らしく粒立ちの良い響き、切れ味鋭く、そして余韻。鮮明なパフォーマンスで、まるでリストがそこにいて弾いてくれているような。見事過ぎる。あっというまに終わってしまった。20分だけだと全然足りない。もっと心ゆくまで聴きたい。オーソリティの技とはこのようなものなのか!凄いもんです。
ご本人は朝飯前のプレイなのかもしれないが、まぁ、開いた口が塞がらない。圧倒的。びっくりの実感、早くもう一度聴きたいものだ。
リストの伴奏をした三ツ橋、東フィル。この草木もなぎ倒すような独奏にうまく乗った、といったら変な話かもしれないが、息がよく合っていましたね。合体の協奏でした。
リスト、満足です。ありがとうございました。
おわり