河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2127- モーツァルト、ベートーヴェン、梯剛之、2016.6.4

2016-06-04 19:58:29 | リサイタル

2016年6月4日(土) 2:00pm 小ホール、東京文化会館

モーツァルト サルティの主題による変奏曲イ長調K460(454a) 9′
モーツァルト ピアノ・ソナタ第5番ト長調K283(189h) 6′6′6′
モーツァルト ピアノ・ソナタ第11番イ長調K331(300i)トルコ行進曲付き 12′6′3′

Int

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13悲愴 8′5′4′
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110 7′6′8′

(encore)
シューベルト 即興曲変ト長調Op90-3(D899-3) 6′

ピアノ、梯剛之


彼のコンチェルトは聴いたことがありますが、リサイタルはお初で拝見。
会場のせいかちょっと音がジャバジャバ感じた部分もありましたが、概ねすっきり、というより、あっさりという感じ。
ベートーヴェンは曲が進むにつれて、重さのようなものから少しずつ解放されて、なにかこう軽くなっていく。独特な自己解放感のようなものを感じました。滑らかなまろやかさのようなものが少し欲しい気もします。
悲愴にはいつも引き込まれます。随分と作品番号は若いのですが、聴くごとに曲の深みを感じます。作曲者が弾いている演奏を聴いてみたいものですね、タイムマシンで。
31番は音楽をもっと味わいたいという欲望にかられる。バタついたものではありませんが、軽い押しでさりげなく、とはなかなかいかない。そのような演奏を聴いてみたい。ただ、楽章が進むにつれて抜けていくようなところがありピュア、純化されていくような弾きに引き込まれていきますね。

前半のモーツァルトはひたすら弾きまくる感じでよかったと思います。曲の大きさが自然と出ますね。

最前列に聴衆とともに盲導犬がおりまして、ピアノのフォルテにびっくりして叫ぶことは無いのかちょっと気になったのですが、杞憂で、おとなしく聴いておりました。いい演奏でしたし。
おわり