「出家」と「家出」は違う。「出家」は志だが「家出」は逃避だ・・・などという話をしていたら、友人の一人が、「それはそうだろうけど、ぼくの知り合いの離婚経験者が言ってたんだけどね」と前置きして、おもむろにいわく、
「お釈迦さんは世をはかなんで出家したって話になってるけど、ありゃ違うね。あれは女房に追い出されたんだよ。結婚もした、子もできた、父親の王も老いて、跡継ぎの準備もせにゃならん。そういう立場なのに、人生とは何ぞや死とは何ぞやなどと、浮世離れしたことばかりに気をとられて、女房の機嫌もとらず、子育てもせず、親父の手伝いもまともにしないで、万事ウワノソラで毎日を暮らしていたから、結局、愛想を尽かされたのさ。そのショックでコノヤローと思って、厳しい修行に耐えたから、お悟りが開けたのさ」
うーーーん!!! お坊さんからは決して出てこないであろう、この発想!!!!
妙にリアルに聞こえてしまうのはなぜか!?
恒例のお知らせ。次回「仏教・私流」は、4月8日(火)午後6時半から、東京赤坂の豊川稲荷・東京別院にて行います。