くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「木挽町のあだ討ち」

2023-10-01 15:49:57 | 時代小説
これ絶対面白い! 装丁読みです。
予感的中でした。

芝居小屋の裏手で行われた一幕もののような仇討。
時を経て、見事討ち取った若侍・菊之助の縁者を名乗る男が関係者に話を聞きにいく。
これが、隠された真実があることがどんどん明らかになっていくんですよ。

話者は意図的に語っているし、後半になるに従って芝居以上に芝居らしく演出されていることが分かるような構成・伏線が面白い。
そして、一人一人の経歴がとてもいい。人情をひしひしと感じさせます。
特に好きなのは、無口な久蔵(小道具作りの職人)とお内儀の与根の話「長屋の場」です

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