くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「極め道」三浦しをん

2009-07-02 05:49:35 | エッセイ・ルポルタージュ
三浦しをん初期のエッセイ「極め道」(光文社文庫)を読みました。
移動中などのちょっとした時間に読む本として鞄にしのばせておいたのです。そういつでもチャンスがあるわけではないので、読むにはエッセイ、最適です。割と内容を忘れやすいのがネックかなー。
で、この本の内容についても、半分くらい忘れています。これが恐ろしいことに、まんがに関する記載だけはよく覚えているわたし(笑)。
いちばん印象的だったのは、藤田貴美「SHIMABARA」刊行の話題というのはどういうことでしょう。
わたしもこの作品を雑誌掲載時に読んでいます。この単行本も買ったかな……記憶がアイマイ。
彼女の作品テーマが「救済のない世界」と「顔のない父親」であるという分析はあっぱれです。わかるー。
でも「ヨコハマ物語」に関する考察には不満。わたしはお卯野が好きなのです。そういえばしばらく読んでいないなー。天袋から出して読もうかしら。

夢でまでまんがのことを考えているのには笑いました。しかもミステリ仕立てだし。「DEAR BOYS」「BOYS BE」「BE BOP ハイスクール」を読んでいた生徒が殺害され、学園は沈痛な雰囲気に……。次の被害者は「ハイスクール奇面組」を読んでいるに違いない! という(笑)。
前の三つは嫌いだけど「奇面組」は好きなヒロイン。賛成賛成! でもラストの夢オチには今でも納得いかないわ。
妄想を文章化する技術は、もちろん今の方がうまいけれど、しをん嬢の熱い情熱でページが埋まっています。まんがの話題、またどんどん書いてほしいものです。