政治によって日本の経済も再生できるのである。昨日の段階で株価が2万円を超えた。民主党政権時代の暗いトンネルから日本はようやく抜け出しつつあるのだ。金融緩和によって市場には活気が戻ってきた。もっとも顕著なのは雇用の場が拡大していることだ。実質賃金のアップはこれからだとしても、まずは失業者を減らすことであり、日本企業が業績を回復しつつあることは、外国の投資家もよくみており、それが株高につながっているのである。アベノミクスでは金融緩和が一本目の矢であったが、金融や財政出動で需要をつくりだすための施策がまずあって、それをベースにしながら、規制緩和や成長戦略を同時に行おうとする政策なのだろう。アベノミクスについては、多くの経済学者やマスコミが批判してきた。株価の2万円超えを予想するどころか、日本経済を奈落の底に落とすとまで酷評してきた。現状はアベノミクスが円安に誘導したことで、物づくり日本が見直されてきているし、雇用の場の拡大にとどまらず、労働者のベースアップも確実に広がってきている。日本の経済を考える上では、所得の再分配にこだわるよりも、経済の規模拡大を目指した方が、将来の展望が拓けてくるのである。安倍首相は後世に名を残すようなことをやってのけたのである。日本経済を駄目にしていたデフレから脱却しなければ、企業の倒産や失業者の増加に歯止めがかからず、日本はどん底から抜け出せないのである。しかも、構造改革や緊縮財政一辺倒ではなく、アベノミクスで大胆に舵を切った安倍首相の決断は、官僚の判断によるものではなく、政治家安倍晋三によるところが大きいのである。浜田宏一らの抜擢も見事であった。官僚の思いのままにならない政治が、日本を救うのである。アベノミクスの果実を国民全体が手にするには、それなりのプロセスがあるとしても、そちらに向かっているのは確かであり、その流れを変えてはならないのである。
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