政権を維持したいだけの民主党は、今度は公明党に擦り寄ろうとしている。岡田克也幹事長は、子供手当というのではなく、児童手当の拡充でもよいというのだ。それはまさしく、子供手当を撤回するのと同じことだ。どうせ毎月一人当たり2万6千円というのは無理だろうから、そこを落としどころにしたいのだろう。しかし、一番の目玉政策がそうであれば、マニフェストの大幅修正ではないか。岡田幹事長を原理主義者と呼ぶのは、買いかぶり過ぎだろう。実際にやっていることは、無原則な妥協だ。選挙のときに国民と約束したマニフェスト履行せずに、権力にしがみついているというのは、あまりにも恥知らずである。そんな民主党を国民が怒っているから、支持率がどんどん下がるのである。日本人というのは、ぶざまな身の処し方を好まない国民性がある。西行の歌に「今の我も昔の人も花みてん心の色はかはらじものを」というのがある。美醜の感情は時代を超越しているのである。権力を維持したいがために、根本政策をかなぐり捨てるのは、あまりにもいい加減であり、国民を愚弄することだ。どうして出直しをする勇気がないのだろう。約束を守れないのであれば、新たなるマニフェストを出して、国民の信を問えばいいだけなのに。
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