日本国民は、特定秘密保護法案よりも中共の防空識別圏に尖閣諸島が含まれたことに怒っている。日本が戦後初めて侵略の危機にさらされているからだ。その法案が衆議院当別委員会で審議されているのをたまたまカーラジオで聞いたら、共産党が政府側を攻撃していたが、ピンボケな質問をしていた。オスプレイの配備を早くから知っていただろの一点張り。オスプレイイコール戦争というイメージで、平和惚けから一歩も出ていない議論であった。それでは法案の痛いところを突いたことにならない。与党も本当はその法案を最優先にしていたわけではないだろう。あまりにも役所の情報が漏れているのを、アメリカあたりから指摘されて、いやいやながら法案化したのだろう。それと中共の侵略の危機である。中共に同調するかのような動きに対して、引き締めをする必要があったのだろう。それを放置しておけば大変なことになるとの思いがあって、今回の決断になったに違いない。『論語』に「民は之に由らしむべし。之を知らしむべからず」という文章がある。山本七平が指摘していたように、そのまま読めば「民衆からは、その政治に対する信頼をかちうることができるが、政治の内容を知らせることは難しい」ということである。それを「民衆に知らせてはならない」と解釈するのは間違いだ。そこで問題になってくるのが信頼されるかどうかだ。安倍首相に問われるのはその点なのである。しかも、国民を泣かせるかどうかは運用いかんにかかっているのではないだろうか。参議院ではその辺をもっと詰めるべきだと思う。
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