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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

北方領土問題でのロシアの提案を日本は袖にすべきではない!

2013年04月30日 | 政局

 昨日の安倍晋三首相との日露首脳会談において、ロシアのプーチン大統領が北方領土問題について、面積を等分する妥協案を示したという。それでまとまれば、日本は歯舞、色丹、国後を自国の領土とすることができ、択捉島の一部もそこに含まれる。安倍首相は思案のしどころであるが、ここで決断すべきではないだろうか。ロシア側はあえて譲歩することで、日本の力を借りたいのだろう。ロシアとの関係を考える上で思い起こすべきは、かつての伊藤博文の主張である。伊藤は日露戦争に最後まで反対した。ハルビンで暗殺されたのは明治42年10月であるが、当時のロシアの財相と会談するためであった。日本にとって、ロシアカードは、最後の切り札である。日本人が平和に暮らしていくためには、軍事費を軽減し、東アジアから撤収しようとするアメリカだけでは、もはや心もとない。ロシアとの関係強化こそが急務なのである。それが本当であれば、一刻も早く決断すべきだろう。尖閣諸島を侵略する野望を露骨にしている中共をけん制するには、それがもっとも有効だ。あくまでも交渉ごとであり、アドバルーンに終わる可能性もある。しかし、膠着状態から脱するためには、日本が北に向かって窓を開くには、それ以外には選択肢がないのである。日本が主権を回復するためにも、日露の平和条約の締結は欠かせない。4島の全面返還から後退することになるが、危機にある日本が生き残るためには、ここでためらってはならないだろう。

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安倍首相のロシア外交は乾坤一擲の勝負だ!

2013年04月30日 | 政局

 安倍晋三首相は昨日、クレムリンでロシアのプーチン大統領と会談し、北方領土問題について、「双方に受け入れ可能な解決策を作成する交渉を加速化させる」ことで一致した。日本の生き残りをかけて、安倍政権はロシアとの新たな関係を目指しているのだ。首脳の相互定期訪問や外務・防衛担当による「2プラス2」の創設でも合意に達した。歴史は繰り返すのだろう。大東亜戦争の敗戦間近の昭和20年4月5日、鈴木内閣が発足すると、日本は対ソ外交を積極的に展開した。5月11日から3日間にわたった最高戦争指導会議では「ソ連の参戦を防止すること」「ソ連の好意的態度を誘致すること」「戦争の終結にソ連を日本に有利な仲介者にすること」を決定した。鈴木貫太郎首相は「スターリンの人柄は西郷南州に似たものがあるから、悪くはしないような気がする」と言って、ソ連にすがるしか手がなかったのである。しかし、ソ連は日本を助けるどころか、日ソ中立条約を破棄して日本に参戦した。北方領土が事実上ロシアの統治下にあるのも、そのせいなのである。あれから68年が経過して、事情は大きく変わってきている。4380キロの国境線で対峙するロシアと中共は、利害が対立する。ロシアはシベリア開発などで日本との提携を望んでいるのである。パワーポリテックスの世界において一定の効果があるかどうかは、やってみなければ分からない。座して死を待つわけにはいかないのであり、それしか選択肢がないのは、敗戦直前と今も変わらないのである。

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