Xacti(ザクティ)は三洋電機のデジタルムービーやデジタルレコーダーの商標。三洋がパナソニックの傘下に入り行く末が心配の商品ブランドです。
ムービーとカメラの差は音に
最近では、どのデジタルカメラにも動画機能が当たり前のように付加されていてカメラとムービーとの見分けが付かないほどに両者は接近してきました。それでもムービーで撮ったものはカメラとは違う、それが1ユーザーとしての感想です。それは特に音に差を感じます。音質を問わない単なる記録用でしたら構いませんが、音源を収録するとなると差は歴然です。そんなわけで、私は音源の記録用には長く三洋デジタルムービーXacti DMX-HD700(2007年製)を使用しています。このほど家族に、子供の成長記録用にとXactiタイプのPanasonicデジタルムービーHX-DC1を購入しました。
パナソニックと三洋Xactiの互換性はなし
パナソニックは三洋吸収後、Xactiブランドはデジタルレコーダーには使っておらず、わずかにムービーカメラの防水仕様のものにだけに愛称としてXactiの名を残しています。防水以外のグリップ型ムービーはデザイン、操作性は三洋時代とそっくりですが、Xactiは名乗っていません。記録メディアのSDカードに互換性があるかと思いましたが、無理でした・・。
三洋以来のXactiユーザーとしては、パナソニックの同タイプの製品に互換性を期待しましたがそれは叶わないものでした。三洋Xactiの開発に携わった技術者たちの気持ちは今どんなものだろうか、ちょっと想像すると無念な気持ちになります。
しかしXactiムービーは操作性は良いし何といっても軽い。他社のハンディタイプの半分の重量。「小型軽量のグリップ式」のコンセプトはこれからもパナソニックに受け継いでほしいところです。それにしてもデジタル世界は5年が「ひと昔」ですね。
2007年 Xacti HD700 700万画素、43,000円
2012年 Pana HX-DC1 1440万画素、12,800円
【写真】まったく同デザインのわが家のXacti型ムービー。
【動画】Panasonic DC1で撮影。カメラワークが酔っ払い風でご容赦ください。7月15日川崎市内のライブハウス「パワース2」で。歌うは同世代のブルースマン、野地義行さん。
原発イライラ 2012 / 野地義行