ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

がんばれ!! 福島原発告訴団

2012年07月03日 | 原発震災・原発問題

放射能高汚染地帯から 逃げる? 逃げない?

同地帯の食品を食べる? 食べない?

子どもにマスクを させる? させない?

洗濯物を外に 干す? 干さない?

畑を 耕す? 耕さない?

何かに物 申す? 申さない(黙る)?

上記は3.11原発事故のあの日以来、福島県民の苦渋の選択がつづいていると昨年の東京の集会で話した武藤類子さんの言葉。その武藤さんが福島原発告訴団代表となって6月11日、1324人の福島県民と共に、福島地方検察庁あてに「福島原発事故の責任を問う」告訴を行なった。

福島地検周辺も放射線量は高い

福島県民が自ら立ち上がった。そしてその訴状は東京地検ではなく同じ福島に所在する福島地方検察庁(福島地検)に判断を求めた。これらはとても意義深い。ちなみに「測ってガイガー」サイトを参考にすると福島地検のある福島市狐塚は、同地検近くのハローワークが1.25μSv/h、西側の福島高校付近で0.64の数値が報告されている。同じ地に生きる検察官吏としてリアルで公正な判決を期待したい。

被告人は以下の通り

1  勝俣 恒久   東京電力株式会社 取締役 会長
2  皷 紀男    東京電力株式会社 取締役副社長 
3  西澤 俊夫   東京電力株式会社 取締役社長
4  相澤 善吾   東京電力株式会社 取締役副社長 原子力立地副本部長
5  森 明生       東京電力株式会社 常務取締役 原子力・立地本部長 
6  清水 正孝   東京電力株式会社 前・取締役社長
7  藤原 万喜夫  東京電力株式会社 常任監査役・監査役会会長
8  武藤 栄     東京電力株式会社 前・取締役副社長原子力・立地本部長
9  武黒 一郎    東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力・立地本部長
10  田村 滋美   東京電力株式会社 元・取締役会長倫理担当

11  服部 拓也   東京電力株式会社 元・取締役副社長
12  南 直哉       東京電力株式会社 元・取締役社長・電気事業連合会会長
13  荒木 浩    東京電力株式会社 元・取締役会長倫理担当
14  榎本 聰明   東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力本部長
15  吉田 昌郎   東京電力株式会社 元原子力設備管理部長 前第一原発所長
16  班目 春樹   原子力安全委員会委員長
17  久木田 豊   同委員長代理
18  久住 静代   同委員
19  小山田 修   同委員
20  代谷 誠治   同委員

21  鈴木 篤之   前同委員会委員長(現日本原子力研究開発機構理事長)
22  寺坂 信昭   原子力安全・保安院長
23  松永 和夫   元・同院長(現・経済産業省事務次官)
24  広瀬 研吉   元・同院長(現・内閣参与)
25  衣笠 善博   東京工大学名誉教授・地震・津波、地質合同WG委員)

26  近藤 駿介  原子力委員会委員長
27  板東 久美子  前・文部科学省生涯学習政策局長(現高等教育局長)
28  山中 伸一  前・文部科学省初等中等教育局長(現・文部科学審議官)
29  合田 隆史  前・文部科学省科学技術政策局長(現生涯学習政策局長)
30  布村 幸彦  前・文部科学省スポーツ青少年局長(現初等中等教育局長)

31  山下 俊一  県放射線健康管理アドバイザ(福島県立医大学副学長)
32  神谷 研二  県放射線健康管理アドバイザ(福島県立医大学副学長)
33  高村 昇    県放射線健康管理アドバイザ(長崎大学大学院教授)


吉田元所長も功罪ありか・・

33人の被告の中に15番目に吉田昌郎(元第一原発所長)の名があります。この人は現場指揮官として、東電本社からの海水注入中止命令を独断で続行し結果的に的確な行動を採った大胆かつ勇敢なヒーローである。被告人とするには気の毒にも思えるが、過去2008年原子力設備管理部長時代、安全対策検討会で、津波は来ないからと防潮堤かさ上げに反対したことがあったという。つまり総合的にみて被告人と認定されたのだろうと思う。

大陸引揚げも原発も棄民(きみん)

動画は長時間録画ですが、1時間28分~福島の市民の人々の証言が始まります。中でも1時間39分~の満州大連から引揚げた体験をお持ちのご高齢の女性は貴重な歴史の証人です。満洲からのあの時は「徒歩」、そして今は「自動車」、移動の違いはあるものの本質は同じ。どちらも(国から)「棄民」とされた・・。

勇気ある1324人を応援し、ともにがんばりたいと思う。


政局より4号機異常が心配

民主党分裂の政局よりも福島第一原発4号機の動向が心配だ。建屋は傾いているし「6月30日土曜午後4時現在、異常警報が鳴っている。プール水温は35.8℃で保安規定の上限65℃まで60時間の余裕がある」とニュースはいつものように分かりにくく伝えていた。しかしよく考えると裏を返せば60時間経過後からは「余裕がない」ということになるだろう。その期限の60時間は今日3日の正午、もう過ぎているではないか・・

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120611福島原発告訴団~第一次告訴~

コメント
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