ポポロ通信舎

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放射汚染の帯、鶴舞う群馬も

2011年09月29日 | 原発震災・原発問題

セシウム飛散、250キロ以遠にも 群馬の汚染地図公表(asahi.com)

文科省のセシウム汚染マップが公表された。
自然の恵みの豊かな、わがふる里、上州の山河がジワリジワリと蝕まれていくことはなんとも哀しい。

180キロ離れた群馬県みどり市や桐生市の山間部の一部で、1平方メートル当たり10万~30万ベクレルのセシウム137(半減期30年)が測定された。

現在の法律では1平方メートル当たり4万ベクレルは管理地域に相当し、その範囲にあるにある物は、むやみに持ち出しを禁止されている。

「チェルノブイリでは3万7千ベクレルの地域は汚染地域に指定された。しかし今でもその地域に565万人が住み続けています。日本の国の場合もそれに近いことになりますね」(小出裕章氏:たね蒔ジャーナル9/28)
このことは、みどり市、桐生市の山間部はチェルノブイリ汚染指定値の3倍以上になってしまっているということになります。なんということだろうか。

群馬大学の早川由紀夫教授の「4訂版放射能汚染地図」が出されました。その一部=写真。これを見ますと、群馬の場合は平野部を除いて、山間部が相当深刻に汚染されていることが伺えます。これまで太田市にまで及んでいた帯状は、新版では消えています。

しかしこの国は、総理大臣が国連で反省の弁もなく強気な発言をしていた。東京電力は「冷温停止」の進行をまるで戦果が出たように伝え、一方マスコミはそれを無批判に報じている。戦況好転に期待を持たせ真相を語ることのない姿勢は、まさに先の大戦の「大本営発表」と酷似している。

私たちは、現実に1F(福島第一原発)は今なお一向に収束していないということを忘れてはなりません。毎日200億ベクレル以上の放射能が放出されているわけです。汚染の帯は、これで終わりではないのです。さらにどう変化するか、気が抜けません。降り注いだ放射能は、移動することはあってもすぐには減らない。半減期は長い。

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