新聞1面トップは「原発冷温停止 年内に IAEA総会で細野氏 前倒し」の文字。
当初来年1月中旬予定が前倒しとは、これは結構なニュースだと誰もが思う。新聞だけを目にした私達国民はまた引っかかってしまう。
「原子炉自身がメルトダウンし、圧力容器の底が抜けていることは政府も東電も認めていること。すでに核燃料がないところで、『冷温停止』をするということは、テクニカルターム(専門用語)としては、すでに意味がない」と小出裕章先生。こんな調子で日本の原発大臣がIAEAで演説したという。IAEAはどう思ったろう。素人集団ならともかく、お恥ずかしい限りだ。何もわかっていない日本の大臣と心底では嘲笑を買ったかもしれない。
2号機、3号機の実態は今なお、まったく情報不足でわからない、人が中に入ることができず手付かずの状態がつづいている。一向に収束していない原発事故を抱えたまま、国連では、わが国の新しい総理が「技術水準を高め原発を維持する」発言をする予定。あらあら、原発大臣につづき首相までが世界の舞台で・・。
日本原子力学会は、「原発を過信」「安全の取り組みを避けた」とようやく反省するまでには至ったものの、事故原因は津波にあったとし、それを回避できれば・・と依然、懲りない議論をしている。小出氏は「事故の原因は津波、地震にもあるがプラント内部にもある、すべて津波のせいにしてはいけない」と。
昨日、東京での脱原発6万人集会はさまざまな人たちが心をひとつに結集できた。それぞれの人が、それぞれの持ち場、分野で脱原発の意思表示をしてエネルギー政策を転換していくことが重要と私も小出氏と同じように感じた。
「それぞれの人ができることを」 京都大学原子炉実験所 小出裕章助教
動画中高生も原発の問題は大きい、と制服向上委員会(行進が始まり手ぶれで失礼)