経済産業省を今週月曜日、26日に古賀茂明氏が退職した。
古賀氏と同じように「霞が関」改革を旗印に政権交代を果たした民主党政権が、こともあろうに同氏のような改革派官僚を内包しきれず弾き出したとは、なんと度量のないことだろう。
年収2千万円の官僚が住む都心の高級官舎3LDK、家賃4万円が茶の間の話題になったが、さらに朝霞に宿舎着工。財政難はどこ吹く風。まだまだそれ以外にも手を付けなければならない無駄、無用が多数ある。官僚改革は、真の政治浄化には欠かせないもの。
古賀氏の主張は、消費税増税によらない財政再建、公務員改革、TPP参加・・政治的には新自由主義=みんなの党に近いものと思われる。TPP問題では当方と必ずしも見解が一致しないのは残念ですが、氏の真摯な改革への情熱と姿勢は理解できる。
電力政策については、発電会社と送電会社を分離し競争原理を導入する「発送電分離論」。
巨大電力企業が政官財を支配している現状を痛烈に批判している。こういう真っ当な意見を述べる改革派官僚を退職に追いやるようでは経産省も現政権も、ますます国民の不信感を増大させ、大切な支持を失っていることの危機感をもっと知るべきだと思う。
2011.6.13 (退職前)古賀茂明氏が語る日本中枢の崩壊
もう一つ参考動画古賀氏、「電力会社が政官財支配」と批判2011.6.22