ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

「国破れて山河なし」の道のりなのか

2011年05月16日 | 原発震災・原発問題

「国破れて山河あり」 (杜甫)

 戦乱のために国は滅びても、故郷の山や川など自然はもとのまま温かく変わらない。有名な杜甫の詩の一節。

これまでの歴史は激しい戦争や災害の後も、古里の自然は静かに見守っていてくれた。ところが今回の原発事故は、それを許さない。自然の「山河」自体も破局に追いやってしまう。

、「国破れて山河なしとなる可能性がないとは言えない、とは政治学者、姜尚中氏。

いまだに収束しない福島第一原発。チェルノブイリの例からも、古里の自然・山河も失う様相は確実。杜甫先生もきっと驚かれていることだろう。

「国は利を以て利と為さず」

国家が国民のことを思わず、政府の利益増大ばかりを図ると、かえって国家の利益にならない。儒学の「大学」から。

飽食消費を奨励し、電力国策を無理押ししての結果は「原発亡国」への道のりなのか。古代中国の故事が思い浮かぶ。

参考ニューステレビ朝日「モーニングバード」5/12 コスト的にも原子力は安くない

 

【写真】ひと気のない双葉町 月刊『記録』

コメント (3)
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