ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

放射線から子どもを守りたい

2011年05月12日 | 原発震災・原発問題

「子どもを守りたい 真実を教えて」福島市在住の村上倫子さん(33)の投稿です。(朝日新聞5/12「声」欄)

・・原発が爆発してから生活は一変した。・・パニックになってはいけない。正しく怖がらないと。ネットで情報を調べた。すると「心配要らない。大丈夫」「いますぐ避難。海外ならとっくに避難レベル」とばらばら。・・本当に福島にいていいの?政府も東電もあてにならない。・・とにかく子どもを守りたい。それだけです。誰か、お願いします。真実を教えてください。

お母さんの切実な想いに、胸が痛みます。

福島県内のある学校関係者が、相次ぐ県外者、留学生の入学辞退に「45キロ離れているのに・・」と怪訝そう。観光客の減ったお店の人も「ここは70キロ離れているのに・・」。この感覚で言うと、私の住む大泉町では日系人が故国に帰る様子を見て、「190キロ離れているのに・・」

人は原発事故現場からの「距離」を安心感の目安にしているところがあります。しかしチェルノブイリ原発では180キロ離れた町、バルトロメエフカの被害は甚大でした。今日のニュースでも300キロ離れた神奈川県南足柄市のお茶の葉に基準を超えたセシウムが・・。

こうなりますと「距離」だけで安心することはできません。私たちは放射能汚染とは、これから永く向き合っていくことなります。国民の多くが「被曝」によって、一様に「平均寿命」は短くなるのではないでしょうか。

医者が患者に「ガン告知」をするように、医者(政府)は症状(放射能拡散)が厳しくとも、一時の気休めでなく真実を伝えること。一方、国民もその事実をしっかり現実として受け止め、落ち着いてこれからの人生設計を立て直す、ダウン-サイジング(縮小)化にする生活、生き方の覚悟をもつことではないでしょうか。

【写真】入学式の元気な新一年生(群馬・邑楽町「広報おうら」)
    本文とは関係ありません。

にほんブログ村 雑感

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする