久しぶりに購入した淡水魚のお話。サケ目・サケ科・イワナ属のニッコウイワナと思われるものである。
ニッコウイワナの特徴は体側に白い斑点と、若干赤みを帯びた斑点があること。これらの特徴によって一目でアメマスとちがうとわかる。ヤマトイワナにも似ているが、後述のように生息地域が違うことと、ヤマトイワナでは体にほとんど白色斑がないことにより見分けることができる。
ただ背中の斑紋が微妙。ニッコウイワナって、こんな模様だっただろうか。いずれにせよ、交雑も多く養殖もされていてそのような個体は模様がおかしくなりがち、サケ科は苦手だ。
本州にはアメマス/エゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギという4亜種のイワナが知られている。そのうち東日本に多いのがこのニッコウイワナで、ヤマトイワナのほうは西日本に多いイメージがある。一方ゴギは中国地方の渓流にのみ生息する。アメマスは東北地方~北海道に生息し、降海型がアメマス、陸封型がエゾイワナと呼ばれている。なお北海道の一部に生息するミヤベイワナは種としてはオショロコマであり別種である。日本にはイワナ、オショロコマの在来2種と、外来種のカワマスとレイクトラウトの計4種が報告されている。
こちらはニッコウイワナの尾部。鰭が丸みを帯びているがこの個体は養殖個体のようなので、仕方がないだろう。静岡県で養殖された個体とのことであった。