goo blog サービス終了のお知らせ 

魚のぶろぐ

2006/5/28~。gooぶろぐサービス終了に伴いはてなぶろぐへ移行します

シマアラシウツボ近況

2025年08月18日 15時56分00秒 | 魚介類飼育(海水)

さて、お盆「休み」もおしまい。カッコがついていることからもお察しいただけると思うのだが、椎名さんは結局お盆はずっとお仕事で大変だったのだ。前回サビウツボの近況を紹介したが、我が家のもう一本の60㎝ウツボ水槽(サビウツボを飼育している水槽とは異なる)の住魚たちもご紹介したい。左がシマアラシウツボ(日本カニ協会・アクアリウムバスにて)、右がシマウツボ(名東水園リミックス)。どちらもしましまな体が特徴てきでしましまコンビとか、ツインしましまなんて呼んでいる。どちらも成魚でも60㎝前後とウツボ科魚類としては比較的小型である。この水槽の飼育個体についてはシマアラシウツボのほうが大きくなっている。

シマアラシウツボは飼育をはじめたときはずっと塩ビパイプの中に隠れてそこから出てこようとしなかった。しかしシマウツボがやってきてから、積極的にパイプから出てくるようになった。そして餌のイカの下足を見せると、水面近くまで上がってきて餌をねだるようになったのだ。ただ、やってきた当時と比べると、色彩は少々薄くなってしまったように見える。

シマアラシウツボがイカの下足を食しているところ。シマアラシウツボはクモウツボやナミダカワウツボなどと同じアラシウツボ属であり、おもにカニなどの甲殻類を捕食しているようである。しかし歯は少しばかりとがっていて、かむ力もそれなりにあるため、このようにイカを与えるのもよいであろう。またイカは魚屋さんで容易に手に入れられるため、カニ類よりもずっと調達しやすいし、魚の切り身ほどは水を汚さない。汚れが心配だな...という方はオーバーフロー方式にしてプロテインスキマーを設置するのをおすすめしたいが、オーバーフロー水槽は高価であるし、重量もあるためだれにでも置けるというわけではない。またカニを与えると水槽の底面に消化しきれていないカニの殻がたまってしまうため、定期的な取り除きが必要となる。

写真ではピンセットを使って餌を与えているが、ウツボを飼育する上ではかならずピンセットで餌をあげなければならない。シマアラシウツボの歯は鈍いがそれでも咬まれると痛いからである。ということで魚のぶろぐらしい、魚に関するそこそこ長文の記事であった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サビウツボ近況

2025年08月13日 16時19分59秒 | 魚介類飼育(海水)

 

 

きょうは8月13日。20年前の今日は「きんもーっ☆」がネットミームにまでなった日でございます。当時は椎名さんは高校生でした。

さて、先月末に痛々しい状態になってしまったサビウツボさんの現状。

2025年8月13日

2025年7月末

尾の先端部分、まだ赤みはのこってしまっていまい、痛々しいのですが、7月末の状態と比較するといくぶんよくなったような気はします。

とぐろを巻く?サビウツボ

水槽には塩ビ製のパイプを入れているのですが、そのパイプを出して患部を確認。するとヘビのように蜷局をまいて威嚇するのです。それはおそらく、傷ついた患部を狙われないように守ろうとしているのかもしれません。もちろん確認後はふたたびパイプを水槽に戻すと、ヘビのようにその中へ再びするすると。また餌もいつも通りイカの下足などをふたたび食べてくれるようにはなったので、少しは安心といったところ。

その一方、後頭部にはこれまで見られなかった黒いしみが見られるのは気になるところである。最近突然出現した感じだ。

サビウツボの現状は先述の通りであるが、最近(というかもう5か月近くも前なのか...)お迎えした「ツイン・シマシマ」は元気。左がシマアラシウツボ、右はシマウツボで属も異なる(アラシウツボ属とウツボ属)。鈍い歯をもつアラシウツボ属のシマアラシウツボのほうが鋭い歯をもつシマウツボよりも大きいというのは、きっとバランスがよいのであろう。両者とも貪欲でイカを食べてくれるが、水質悪化と太りすぎ(急死につながりやすい)を防ぐために餌は絞っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スプリンガーズドゥモワゼル近況

2025年08月08日 16時44分30秒 | 魚介類飼育(海水)

ここ二日間はぶろぐをおさぼりしてしまい申し訳ないです。最近昆虫の記事が続いたので(仕事ばかりで、魚採集に行く暇がない)、今回は久々に「魚のぶろぐ」らしく魚ネタを。


スズメダイ科の魚といえば、古くからマリンアクアリストの心をつかんできた魚である。青いやつ、白い体に黒い縞模様があるやつ、あるいはオレンジ色の体に白い縞模様があり、かつ、泳ぎがユニークなやつ。昔はよくデパートの屋上でも海水魚を販売していたというが、筆者が子供だった時にはもうだいぶすたれてしまった。しかし今では複合的なショッピングセンターの中に観賞魚店が併設されていることもあり、デパートの屋上が、クーラーがガンガンきいた屋内になっても、青いスズメダイはいまでも初心者マークつきアクアリストの心をつかんでいる。

しかし道具をそろえて、実際に飼育をすると青いスズメダイの飼育は最後は「後悔」が残ることが多い。ルリスズメダイをはじめとする青いスズメダイの多くは60㎝程度の水槽ではほかの魚をつついて殺すことすらあるほど性格が激しいのだ。海水魚飼育でいま人気なのはカクレクマノミ。しかしスズメダイ科としてはややおとなしめで、このカクレクマノミをルリスズメダイに殺されたアクアリストは後悔しかないかもしれない。

一方我が家でも青いスズメダイの一種スプリンガーズドゥモワゼルを飼育している。この種は日本にはいない、主にフィリピンやインドネシアに生息する種である。インドネシアのものは全身青い色が美しく、比較的おとなしい種のようで、ほかの魚との混泳もこなす(ただ個体差はあるようで注意したい)。3月に「アクアリウムバス」でお迎えした子であるが、餌をよく食べ健やかに育っている。

スプリンガーズドゥモワゼルといえばフィリピンからくる、独特な模様をした種というイメージがあるがGlyphidodontops springeriのタイプ産地はインドネシアであり、こちらのほうが「本家本元」といえる。よく似た種としてはシンクレイヤーズドゥモワゼルや、メラネシアンブルーデビルなどがいるが、これらの種もスプリンガーズドゥモワゼル同様に美しい色をしているものの、産地は局所的であり、めったに輸入されることはない。

トップ2枚の写真だとどうしても水色の魚に見えてしまうのだが、フラッシュをたかなければこんな色の魚である。ルリスズメダイ同様に深い青色がとても美しい魚である。このような60㎝水槽ならほかの魚との混泳もこなすし、サンゴには無害で、サンゴ水槽を彩る存在になれる。記事を書く直前まで白点病にかかってしまっていたのだが、現在は落ち着いている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クマノミ

2025年07月29日 13時51分29秒 | 魚介類飼育(海水)

やはり週5勤務というのはどうしてもつらいです。しかもふつうは8時間×5で40時間+通勤時間なのに、椎名さんは(10時間越+往復3時間)×5ということで65時間。もう行きたくねー。最近昆虫の記事ばかりなので、少しは魚の記事も。

我が家のメイン水槽のひとつである90㎝魚水槽。この水槽の主役といえるのが2018年に採集してきたクマノミである。長らく飼育しているが、初期は病気にもなったりして、下顎にリンホシスチスのあとが少しばかり残っていたりもする。またやってきた当時は今よりも派手で腹部のオレンジ色が鮮やかであったが、今や色は黒っぽい。

やってきた当初のクマノミ

我が家にやってきた当初は腹部、胸鰭・腹鰭・臀鰭が鮮やかなオレンジ色を呈していて、尾鰭も黄色かったが、これは雄の色彩のようだ。一方現在は黒い部分が多くなってきたが、これは雌の色彩とされる。もっとも、クマノミというのは色彩の変異が大きく、本来なら別種となるらしい。よくAmphiprion clarkiiという学名で紹介されているが、これはどうやらスリランカで採集されたもので(のちにレクトタイプとされた)、太平洋のものとは別種らしい。そうなれば日本の本州~九州にいるものはAmphiprion japonicusとなるはずである。一方沖縄産の個体群はフィリピンなどのものと近いらしく、伊豆諸島と小笠原諸島のクマノミも別種Amphiprion snyderiになるはずである。このほかにトウアカクマノミなども学名の変更が行われるべきであるし、ハナビラクマノミの地域変異についても今後学名が変わっていくものと思われる。クマノミはその習性から移動範囲が狭く、海域ごとに異なるそれぞれの個体群が今後別種になるのではないかと考えられる。

最近のクマノミ

体側の白い横帯が美しく、うっすら青い輝きを放っている。この角度から見ると体側の横帯の青い輝きはより美しく見える。上の画像と比較すると下顎が黄色くなっている。ちなみに我が家ではイソギンチャクを飼育していない。セイタカイソギンチャクは勝手に生えてきたが、「カーリーくんさよなら」って歌ったら...ではなく、レッドシーの駆除剤「アイプタシアX」で、イソギンチャクを埋めたらいつのまにか水槽から姿を消していったのだった。


餌にも工夫を

餌についてはシーケムのガーリックガード(左から三番目)を餌に添加。餌をこれにひたして与えることでガーリックの成分を魚に届ける。抗酸化作用に期待して添加しているが、病気に対する抵抗力も高める効果も期待できる。まだまだ長生きしてほしいものである。

ということで、久しぶりの「本格的な」魚のぶろぐらしいぶろぐ記事となった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の買い物

2025年07月27日 15時26分28秒 | 魚介類飼育(海水)

最近入手した海外製のアクアリウム用の添加剤いろいろ。左からCVE+ (コーラルエッセンシャル)、プリスティン、ガーリックガード、リーフフィトプランクトン(いずれもシーケム)。


CVE+はハイエンドユーザーから支持を得ているサンゴ向けの添加剤で、かなり高価なのですが使えば効果が期待できる。プリスティンは有機物分解用のバクテリアで、魚水槽のデトリタスの改善ができるかもと思っている。ガーリックガードは魚向けの添加剤で、餌をガーリックガードに浸して与えることでガーリック成分を魚に届けることができ、従来販売されていたブライトウェル社の「ガーリックパワー」と似ている製品である。最後のフィトプランクトンはその名の通り植物プランクトンを水槽に安定して供給することができるサンゴ向けの添加剤。

今日も仕事なので手短に失礼。最近「魚のぶろぐ」という名前にもかかわらず、昆虫の記事ばかりであったが久しぶりに魚のぶろぐの記事らしいものとなった(相変わらず短い、雑な記事で失礼)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする