はやいもので、もう1月もおしまい。まだ網はじめにいけていません。最もスローなスタートです。昨年の4月に鹿児島県で採集したシマヨシノボリ(琉球列島集団)です。採集から1年もたつのですが、まだあまり大きくはなりません。琉球列島の河川の性質から考えて、小型化してるのかもしれないですね。
東京の知人から、お土産をいただいた。新聞にくるまれているものである。いったいなんだろう。
「くさや」である。くさやは東京島嶼の名物。いただいたものは大島の産である。
早速同定。これはマルアジにしては細い。モロ、ムロアジ、クサヤモロのどれかと思われる。稜鱗の位置などからクサヤモロと同定。当地で「青むろあじ」と呼ばれているようだ。匂いはあるが、すぐなれる程度。ワイルドな香りである。焼いて食べたが、かなり美味なものだった。
美味しくいただいたよ。ありがとう。
東北・北海道の海の幸といえばいろいろあるが個人的に特に美味だと思うのがこのギスカジカ(カジカ科)の汁物である。これは「なべこわし」などとも呼ばれる雪国のはぐくんだ名物魚といえる。このように北の魚はグロテスクに見えて実際には美味なものが多い。きっとクサウオやビクニン系も美味しいだろう。ダンゴウオ科のホテイウオも北海道ではごっこと呼ばれる、高級食用魚だ。カジカの仲間の同定はハゼをやっているのと同じくらい難しい。このギスカジカは腹部の斑紋などでよく似たオクカジカなどと見分けられる。
鍋、汁物等さまざまな料理に使えるが橙色の肝臓は絶対に棄ててはならない。これはとても美味だ。他胃腸も美味しくいただいた。残念ながら料理の写真はない。
日本魚類学会ホームページhttp://www.fish-isj.jp/index.htmlを久しぶりに見ていたが、どうやら更新がされたようだ。
それによるとカワムツ(写真)とヌマムツがこれまでのオイカワ属から分岐されるようである。これによりカワムツの学名はNipponocypris temminckii (Temminck and Schlegel)となっている。また日本産魚類の追加種リストが203種に増えている。ということはもうすでに日本に生息する魚種は4,000種を超えたといってよさそうだ。
あけましておめでとうございます。 本年度も宜しくお願いいたします。 2009年元旦 椎名
昨年末に入手しましたハリダシエビスという魚です。ヒウチダイ科の魚は浅瀬で採集する私には馴染みのないものがおおいですね。この魚は肛門が腹鰭の間に開口するのが特徴です。