魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

10年サンゴ

2021年11月30日 17時59分12秒 | 魚介類飼育(海水)

 

2011年の11月28日に購入してきたハードコーラル(イシサンゴ目)のサンゴであるカビラタバサンゴ。

こちらが我が家にやってきた当時のカビラタバサンゴ。10年間でゆっくり、しかし確実にポリプが増えて大きくなっていった。

カビラタバサンゴはオオタバサンゴに近い仲間とされている。「マリンアクアリスト」誌のサンゴ図鑑(2020年版)では、科分類不明となっている。ちなみに我が家ではオオタバサンゴもおり、これも来年10周年を迎える。カビラタバサンゴを購入したのは名古屋の大手観賞魚店「リミックスMozoワンダーシティ店」。ショッピングセンターの中にある店舗ではあるが、魚の調子が良好であった。このお店も今は無くなってしまったが・・・。オオタバサンゴに近い仲間とされるだけあって、非常に丈夫で飼いやすく、SPSほどではないが、飼育環境が適正なら増えていく。ただし毒性は弱いので他のサンゴとの接触に注意が必要。

カビラタバサンゴの場合長期飼育にはある程度餌もあったほうがよい。我が家では主にバイタリスのサンゴフードを水にといて与えている。イボヤギなど陰日ハードコーラルには頻繁な給餌が必要であるが、カビラタバサンゴの場合は光合成もするのでそれほど頻繁な給餌はいらない。むしろ与えすぎると水を汚す。光合成をおこなうと書いたが、光合成させるにしても強い光はいらない、むしろ光が強すぎないように注意しなければならない。魚はヤッコやチョウチョウウオ、ハギ類などサンゴをつつくような魚でなければほぼ問題なし。

サンゴは植物ではなく動物。うまく飼育すれば数10年も生きてくれる。切り花的な消費でなく、じっくりサンゴを飼育できるような環境をつくり、長くつきあいたいものである。

2012年当時のカビラタバサンゴ。当時はまだボンドなんて便利なものはあまりなくパテを使って接着していた。

2019年のカビラタバサンゴ。べとっとした藍藻にやられ全滅を覚悟したが奇跡的に復活、2年後、トップ画像のような状態にまで復活させた。

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ヨスジシマイサキ

2021年11月26日 11時53分37秒 | 魚紹介

珍しいシマイサキ科魚類のヨスジシマイサキを入手した。直線的な体側の縦縞や、特徴的な模様がない尾鰭などシマイサキに似ているが、背鰭の大きな黒色斑が特徴である。この特徴はシマイサキでは出ていない。また鰓蓋の上のほうに大きな黒色斑があるのも特徴的である。本種は琉球列島以南に多く見られるが、近年は九州沿岸でも漁獲されているようだ。ヨスジシマイサキは私は以前も見ているが、以前の個体はフィリピン産であり、国内産のものは初めてである。

ヨスジシマイサキ属は3種が知られているが、日本に生息するものは本種のみ。海外ではインドー西太平洋に産する。日本ではあまり漁獲されないため、あまり食用にはなっていないようであるが、東南アジア方面ではそれなりに食されているようだ。今回のヨスジヒメジはMasaaki Wadaさんより。いつもありがとうございます。

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ヤエギス幼魚

2021年11月24日 09時53分48秒 | 魚紹介

最近は大きな仕事が終わったので同僚との飲み会に行ったりしています。魚民、山岡家、チェーン店ですがまいうー。

今日ご紹介するのはヤエギスという魚。ヤエギスはユニークな体をしているが、写真は幼魚。ハチビキの胃の中から出てきたという個体である。そのため背鰭や腹鰭、臀鰭、そして体表などがだいぶ溶けてしまっているのだが、それでもヤエギスとわかった。沖合性であまり漁獲されることのない珍しい魚である。幼魚のうちは体側にシェブロン模様が入り、巨大な鰭と合わせて格好いい魚である。数は多いと思われるが外洋にすむためあまり漁獲されることはない魚である。漁獲されるのもまれな本種ではあるが、伊豆などでは幼魚が写真撮影されているようだ。なお水族館においてもアクアマリンふくしまで展示されていたことがある。なお、これもマフグと同様に大栗さん(旅館金龍)からのいただきもの。いつもありがとうございます!ヤエギス科は日本からは4種ほどが知られているが、どの種も同じように中深層を泳いでいるよう。

ヤエギスは以前にも入手したことがある。北海道産の個体を購入したもので、その個体は全身が真っ黒に近い、成魚に近い個体であった。その時は刺身にして食べたが美味しかった。ハチビキなど中深層を遊泳する深海魚にとってもごちそうなのだろう。なお、ヤエギスについては以前にもこのぶろぐで紹介したのだが、株式会社桃鶴堂の社長氏からのハラスメントにより削除されたので、また復旧させてからご紹介したい。

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ヨスジヒメジ

2021年11月23日 12時03分06秒 | 魚紹介

ヒメジ科の魚を久しぶりに。ヒメジ科・ヒメジ属のヨスジヒメジ。

最初は「ミナミヒメジ」という種類と思われた。しかし、尾鰭の模様が違う。ミナミヒメジは尾鰭の上・下葉に縞模様があり、下葉の縞模様が1本が「極太」なのだが、この個体は尾鰭下葉に縞模様が見られない。生鮮時のもようはミナミヒメジによく似ており、オレンジ色の細い縦縞が数本入っている。なお背鰭先端は黒いが、これはミナミヒメジにも見られる特徴である。一方シロガネヒメジはこの背鰭先端の黒色部を欠くとされていて、尾鰭の特徴のほか、この特徴で見分けることもできそうではある。

わかりにくいが、腹部には明瞭な蛍光イエローが入る。薄暗い海底で仲間とのコミュニケーションをとるのに使われるのであろうか。イトヨリダイ科のソコイトヨリにもこのような蛍光イエローの線がある。

本種は中国浙江省の大陈島(Ta Chen Island)が基産地、分布域は中国のほか、台湾やインドネシアに分布、日本においては土佐湾と沖縄本島周辺に見られるとされたが、鹿児島県や宮崎県での記録もウェブログに残っている。この個体は宮崎県産。おそらくほかのヒメジ属魚類とはあまり区別されずに扱われていると思われる(本種の場合は日本沿岸ではごくまれにしか漁獲されないからなおさらそうだろう)。ヒメジ属は肉がやわらかく小型種が多いためか、ウミヒゴイ属(大型種が多い)ほど丁寧な扱いを受けていないと思う。

今回のヨスジヒメジはMasaaki Wadaさんより。いつもありがとうございます。

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ヨツボシノメイガ

2021年11月18日 11時30分41秒 | 昆虫・クモ

四国遠征で宿に泊まった際に、そこにいたガの仲間。ガの仲間は種類が多くてわからないが、お友達の中西 千枝子さん曰く「ヨツボシノメイガ」ということであった。いつもありがとうございます。

昆虫図鑑で見ると、どうやら北海道~九州までの広い範囲に生息するガのよう。大きな白い斑紋があり、そこが透き通っていて非常に美しい昆虫である。ただし私はいままでこの種類は見たことがなかった。ガの仲間は以前はヤママユなど大型種を多く見かけたが、季節が遅くなってしまったからか、小型種を何種かみかけたのみ。しかも美しいが同定が私にはできないのである。

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