魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

アメフラシ

2024年01月09日 00時22分57秒 | 軟体動物(貝類・頭足類)

昨年末になるが、県内にある数少ない磯へ採集に行ってきた。当然死滅回遊魚はこの冬の水温で死滅。冷たい海の使者ダンゴウオなどもまだ出現していない、中途半端な12月の磯となった。まあ今回は様子見で成果は期待はしていなかった。結局カニやヨコエビなど餌用の生物を少々採集したのみ。磯にいたのは巨大なアメフラシ。ウミウシの仲間では珍しく食用にされることもあり、福岡で1回だけ食した。味はまあまあうまかったがしょっぱい。なお、アメフラシを食べるとたまに中毒することもあるらしい(真偽不明)ので、食するのは要注意かもしれない。

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ヒメホシダカラ

2023年06月30日 06時23分18秒 | 軟体動物(貝類・頭足類)

今年の4月に入手したタカラガイの貝殻。ホシダカラの小さいの、と思っていたら、どうやらヒメホシダカラらしい。めずらしいものではないと思われるが、私は初めてみた。Daichanさん、ありがとうございます。

側面から見るとホシダカラほどふくらみは強くない。大きな黒い点が入るのが特徴だろうか。なお、ホシダカラと近縁種だと思っていたのだが、どうもそうではないようで、ホシダカラはホシダカラ属、ヒメホシダカラはヒメホシダカラ属と別属らしい(微小貝データベースより)。クチムラサキダカラやサラサダカラとは同属。

口の部分。

もう今年も気が付けば半分過ぎてしまっていた。採集は1回。下半期はもっと行きたい。

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イワカワウネボラ

2022年07月12日 15時54分10秒 | 軟体動物(貝類・頭足類)

昨日に続いて貝殻。オキニシ科のイワカワウネボラ(たぶん)。貝類の同定については歯切れがわるい椎名さんである。もしかしたらコナルトボラとか、ほかの貝かもしれない。しかしオキニシ科であることは間違いないだろう。しかしこの科の貝はロマネスコに似ていると思う。ちなみにこの貝にはフタがあるはずなのだが、この個体にはない。というか、おそらくどこかへ行ってしまったのだと思われる。

殻口のまわりは非常に複雑な構造がある。口の上・下方に溝があったり、周縁部に襞があったり。溝はほかにもマツカワガイやフジツガイなどにも見られ、これらの貝とは分類的にも近いようだ。

オキニシ科の貝はいずれもヤドカリにとって良いすみかになっているようで、この間の喜界島遠征でもタイドプールでオキニシ科の貝に入っていたイソヨコバサミを見ている。この優良物件はいずれにせよ暖かい海を好むようだ。なおこの個体は高知県の潮下帯にいた生貝を入手したものである。

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タツマキサザエ

2022年07月11日 21時03分05秒 | 軟体動物(貝類・頭足類)

やはり貝殻を整理していたら出てきたもの。リュウテンサザエ科の貝であるタツマキサザエと思われるもの。最初は西太平洋に生息する「リュウテンサザエ」かと思われたが、貝の図鑑などを見るとこちらの種のほうが近いようだ。やはりリュウテン属であり、あの有名な食用種であるサザエと同じ属。しかし、大きさはこちらのほうがずっと小さい。

貝殻にはスレ傷があり、口も大きく欠けている。また、フタもない。完品には程遠いが、この色彩は美しい。この角度から見ると陸生のマイマイのようにも見えるから不思議なものである。ちなみにこの貝殻は死殻(もしくは生きたもの)を拾ったものではなく、ヤドカリがこの貝殻に入っていたものであり、それならばこの状態は仕方ないかもしれない。これは喜界島で2010年に塩だまりで採集したもの。

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ビワガイ

2022年07月04日 21時36分44秒 | 軟体動物(貝類・頭足類)

久しぶりに貝類標本の整理。これはビワガイ科のビワガイ。腹足綱・盤足目・ビワガイ科の貝である。形が琵琶に似ているからビワガイというらしい。分類学的にはヤツシロガイなどに近縁らしい。同じビワガイ科にはオオビワガイやイチジクガイなどがいる。しかし私はこの個体しか見たことはない。

このビワガイはあの篠田麻里子さまの地元、福岡県糸島市産。私が拾ったものではなく、底曳網で漁獲されたもので、港に放置されていたもの。死殻で、中にはヤドカリが入っていた。というか漁業従事者、マナー悪いですな。釣り人のマナーについても言えたものではない。

マナーは置いておいて、この貝殻の構造が繊細で非常に美しい。基本的には沿岸域の浅い場所に見られる巻貝である。貝殻には赤黒いシミのような模様が入っている。この個体は2002年の5月ごろに採集している。

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